2004年03月04日

UAEの精神状況

 このような状況下では敵の心理状況を読む事が肝要ではないか。

 UAEのこの予選への取り組みを推定してみよう。「日本が強い」と言う前提条件の中、何としてもその隙をついてアテネを狙って予選に臨んだ。気づいたら2連勝で、日本に勝ち点2の差をつけてリード。そしてホームの最終戦を迎える。「このホームの試合を引き分けで乗り切り、日本に行ってからバーレーン、レバノンに再度連勝し、最後日本と国立で引き分ける」事を最大の狙いとするだろうか。私にはそうは思えない。「ホームで日本を叩き、勝負をつけてしまう」事を狙うのではないか。彼らからすれば、ホーム&アウェイで2引き分けするよりも、ホームで1勝する方がラクだと考えると見る。
 極端な例を考えよう。ワールドカップ予選のプレイオフが、ウルグアイ、ジャマイカ、ニュージーランド、日本の4ヶ国から1チームが本大会出場、東京とモンテビデオで総当りリーグと言うレギュレーションで行われたとする。まず東京ラウンド、日本はジャマイカとNZに2連勝、ウルグアイはジャマイカと分け、NZに勝ち、と言う状況で東京ラウンド最終戦を迎える。日本はその試合にどのような狙いで臨むか。当然ホームで勝ち点3を奪い、モンテビデオでジャマイカとNZに再度連勝し、最後の敵地でのウルグアイ戦での勝負を避けようとするだろう。東京でもモンテビデオでも引き分けるのを本命と考えはしないだろう。
 つまり、明日UAEは必ずや勝ちに来る。
 
 では、どうやって勝ちに来るか。日本に対して真っ向勝負を挑むと、先日の韓国のような事になる。とすれば、日本の弱点を突くのが重要となる。それは
(1)日本は、自陣からでも綺麗につないだ攻撃をしようとして、再三ミスをする。そのミスをできるだけ日本ゴールの近くで拾って得点を狙う。
(2)闘莉王、啓太、今野の3人のうち2人が同時に上がっている時の逆襲速攻。
(3)啓太、今野は、中盤の守備で再三ファウルをする。そのセットプレイ。
(4)FWが横に動き、那須なり徳永を引き付けて日本の両翼(森崎浩、石川の背後)にスペースを作り、そのスペースに2列目以降の選手が走りこむ。
 とすれば、おそらく前半の立ち上がりは、日本がプレッシャきつく前掛りにくるから、逆襲狙い。(2)を執拗に狙う。そして、前半をダラダラ過ごした後、(1)と(4)を狙って後半立ち上がりに一気に押し込んで来る。もちろん、常時(3)を狙ってくるだろう。それでも得点を奪えない時は、日本の様子を見ながら、あるポイントで引き分け狙いに切り替えるか、終盤無理攻めに来るか。

 日本は冷静に戦うべきである。勝ち点3を狙うのは当然だが、ノルマではない。とにかく最悪の状況「勝ち点で5差をつけられて帰国」を避けるべく、引き分けで終えてもいい、と考えるべきなのだ。間違っても、同点で迎えた終盤、DFを減らしてパワープレイなど狙ってはいけない。それこそ、敵が狙う逆襲速攻のスペースを提供してしまう事になる。

 そこでカギを握るのは今野だ。闘莉王の前進は、敵には阻止できても日本サイドには阻止不可能(笑)。つまり、上がった後を几帳面に埋めるしかない。それは今野の仕事だ。
 そして達也。彼が見せてくれる、個人能力の高さ。昨日もうかれて絶賛したが、エースなのだから、結果を出してほしい。

 本来であれば、達也と今野には
「皇国の興廃この一戦にあり、いかなる手段を取ってもこの日勝つのだ」
「このUAE戦でよい働きをしてくれれば、A代表だ」
と語って、モチベーションを上げたいところ。しかし、今のU23選手たちには、A代表選考と言ってもありがたみがないように思えるのが悩み。
posted by 武藤文雄 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 五輪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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