スーパーサッカー恒例?加藤浩次氏による久保インタビュー。素晴らしかった。
もちろん、小学校の時の時制が定かでない作文も、横浜FCに移籍した経緯(高木氏からの電話らしいのだが)も、カズのサイン奪取柵越えも、「ゴッドファーザー見たら『人が死ぬ』からどうも」も、「奥が好き」も、いずれも愉しかった。妻と娘と3人で深夜に大笑いして愉しめる好企画(さすがに坊主は熟睡中)。
ついでに言えば、映像に出てきた小学校の時のコーチ、あのコーチが久保に「サッカー」を教えてくれたから、我々は久保を堪能できた、いやできるのだ。、このような方こそ、我々が感謝すべき日本サッカーの大貢献者だ。
しかし、横浜FCに移籍して悩んでいる事に話が及んだ時に、何とも言えない感動を覚えた。まだチームメートの特色を把握できない現状の久保、チームメートの「パスの角度」いやそれ以上に「タイミング」の理解がまだ自分も得られていないし、チームメートも自分を理解してくれていない悩み。この一見豪快そのものに見える天性のストライカが、いかに繊細な駆け引きで得点を決めてきたかがわかるコメントだった。大笑いする好企画の最中に、プロフェッショナルの本質を読み取る事ができる素晴らしいインタビューだった。
確かに、かつて久保が決めてきた鮮やかな得点のいずれもが、「久保自身がよいタイミングでボールを受ける事」を基盤にしたものだった。適切にボールを受けた後は、とんでもないシュートが飛び出す久保なのだが、「ボールを受ける」事が全ての基盤となる訳だ。
加藤浩次氏の久保インタビューは3回目らしい。毎回見事に久保の本音を引き出す対応は、さすがに「ちゃんと若い頃サッカーをやっていた人」兼「ちゃんとしたマスコミ人」。このいずれかの要素が欠けても、「久保の本音」は聞き出せないのだろう。よい企画だった。
大笑いしながら、インタビューの合間に挟まる過去の久保の美しい得点の映像。娘が私に聞いてきた。「ねえ、お父さん、どうして去年ドイツに久保はいなかったの?」
娘よ。それを聞いてくれるな、父は悲しいのだから。でも久保には南アフリカがある。
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小樽潮陵高等学校です。
あと高校時代はあまり熱心にサッカーには興じてなかったそうです。
「高校時代はあまり熱心にサッカーには興じてなかったそうです。」というのはおかしいと思います。
高校生のときに北海道選抜に選ばれたことがあります。
これはWikipediaにもちゃんとでています。