2007年04月21日

レッズ敗れる

 すっかり「負けない」事が定着していたレッズが、ホームの埼玉スタジアムで敗れた。さすが昨シーズン2位で、共にアジアチャンピオンを争うフロンターレと言うところか。

 前半はレッズの猛攻。左サイドの小野、阿部のコンビ、右サイドの山田の前に長躯する長谷部。両翼に拠点を作り仕掛ける。長谷部が右サイドをえぐり、後方から進出するポンテにグラウンダのセンタリングを合わせた攻撃など、実に美しかった。フロンターレは、とにかく前半を川島を軸に防ぎきった。このGK補強は大正解(一方で、これだけのGKが何故わざわざ楢崎がいるチームに移籍して控えの座に甘んじる事を選択していたのかと言う疑問にもなるのだが)。

 そして後半。森が不在の関塚氏は、前半から本来左サイドの村上を右に回し、左サイドに黒津を起用していた。前半はフロンターレはすっかり押し込まれており、この起用を云々と言える状態ではなかった。ところが、いきなり後半序盤の1点目で黒津の起用が大当たりとなる。憲剛を軸にした巧いパス交換でレッズを押し込んだ時間帯、黒津は見事な技巧で、山田と長谷部を破り(長谷部を抜き去った際の肩の使い方の見事な事)グラウンダのセンタリング。それでもレッズの守備組織はさすがで阿部が一番危ないところに戻っていたのだが、クリアしようとした瞬間に我那覇がかっさらうように後ろから飛び出しシュートを決めた。我那覇がシュートを決めた時、ボールとほぼ同時に阿部の足を払った形になった。阿部は「後方からファウルされた」とアピールしたいかの表情。確かに微妙だったが、我那覇の動作は明らかにボールに触るためのもの、文句のない得点と言ってよいだろう。
 さらにその直後、フロンターレは全く異なる方法で左サイドを破るのに成功する。左サイドでジュニーニョがキープ。ジュニーニョの瞬間突破力を怖れ、対応した山田?がウェイティングした瞬間に、ジュニーニョは一度ストップしてタメを作る。前後して黒津が左サイドを駆け抜けてレッズ守備陣の注意を引いた瞬間、ジュニーニョは素早く左足でカーブのセンタリング。ボールは完璧なコースで都築と阿部と堀之内の中間点に飛び、そこにマギヌンが走り込んでいた。ここでの堀之内と阿部の位置取りには問題はなかったのだが、ジュニーニョのセンタリングが凄過ぎた。ジュニーニョはマギヌンが飛び込む事を信じて、あそこを狙ったのだろうか。
 いずれの得点も、よいサイド突破に対すると守備陣は自陣に向かっているだけに守るのは難しいと言う当たり前の事実を再確認させられるもの。阿部は位置取りは完璧だったのだけに悔しかろうな。いずれも闘莉王がいても防げなかったように思う。

 ここからは再びレッズ猛攻。
 CKの処理をあろう事か憲剛がミスし、永井がボールを奪い落ち浮いてセンタリング。ワシントンが合わせるもファーにこぼれ、堀之内が川島と交錯しながら(と言うか蹴られながらも)押し込む。堀之内の勇気には感嘆。
 以降もレッズが攻め込むが、フロンターレ守備陣が巧かったのはラインを浅めに人数を揃えた事。ここのところ充実している永井だが、敵との駆け引きでラインの裏を取るのはあまり巧くない。レッズがワシントンに何とかボールを収めても、そこから裏を突く事ができなかった。小野に代えて平川を入れて両翼から裏を狙ったのはよいやり方だったがやや芸が足りず。大変贅沢な話だが、田中達也と相馬が控えにいれば状況は違ったかもしれないが。

 まあ負ける時と言うのはこのようなものだろう。面白い試合だった。両軍はいかに切替えて翌水曜のアジアチャンピオンズリーグに臨むのだろうか。
posted by 武藤文雄 at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
川崎の2点目は長谷部と阿部の間に走りこんでの得点でした。
Posted by TV観戦者 at 2007年04月23日 00:25
一点目は、阿部がキックの選択肢を間違えたようにも思います。

左足インサイドで蹴るために身体を開いている時間の分だけ、我那覇に先を越されたような。

左アウトでとにかくボールに先に触れることを意図すれば、あと少しだけ我那覇の邪魔ができたのではないでしょうか。
Posted by kokepi at 2007年04月24日 11:21
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