2007年04月29日

不在の憲剛と消えていた水野と

 フロンターレ−ジェフを観に等々力まで足を伸ばした。絶好調のフロンターレと言うか憲剛、そして風格が感じられるようになってきた水野を、それぞれ愉しむつもりだったのだが。

 フロンターレのスタメン発表、MFとして河村が発表される。「あれ、今日は谷口がスタメンではないのかな?」と怪訝に思うと次に谷口の名前が。「え?!」と思っているうちに、マギヌンも登場。そして、憲剛を含まない11人の発表が終わってしまう。「疲労対策のために控えなのか?]と思ったが、控えにも入っていない。そして、私が気がついた限りでは場内のアナウンスでは、憲剛不在の情報は何も流れなかった。
 後述するように、中々愉しい試合だった。私はチケット代2500円+交通費+移動を含めた己の時間を、憲剛不在の試合に投資した事に不満はない。けれども、「Jリーグ最高の名手」と呼んでも過言ではない選手が、突然に何からの理由で有料試合に欠場する事になった事に関して、何かアナウンスくらいは欲しかった。
 と、書きつつも非常に難しい問題なのは理解している。と言うか、突然の負傷で離脱した選手がいる場合の適切なアナウンスは、Jリーグに限らず全てのプロフェッショナルなサッカーでの難しい問題なのだ。少なくとも、チームの現場としてはメンバ公表までは隠したいのは当然だし。また、憲剛不在を事前にリリースする事は、営業的にもうまくない(ただしこれは非常に微妙な問題な事は言うまでもない)。また、選手の突然の欠場は日常茶飯事なのだし、試合前にそれをアナウンスする習慣もほとんどないのは確かだし。
 しかし、繰り返すが憲剛の存在感はフロンターレと言うよりは日本サッカー界において、突出した存在になりつつあるのだ。フロンターレの営業、広報サイドには何か考えて欲しかったと思う。でも、難しいな。

 ともあれ、試合に移ろう。
 前半立ち上がりこそ、ジュニーニョとマギヌンの個人技でフロンターレが攻勢に立つ時間帯があった。しかし半ば過ぎからは、羽生と工藤のいやらしい動きからフロンターレ守備陣がラインを巧く作れない状況が再三起こり、再三ジェフのロングボールがフロンターレ守備陣の背後を襲う。しかし、微妙なところでそのロングボールの精度が悪く、ジェフは攻め切れない。フロンターレの球際の強さとプレスの厳しさが、起点となるパスの出し手にプレッシャをかけるのに成功したとも言えるかもしれない。ホームのフロンターレだが、突然?の憲剛の離脱を何とかしのいだと言う印象の前半だった。
 後半に入り、フロンターレは巻と羽生を3DFが受け渡しで見て、工藤は河村が担当すると役割を明確にしたように見えた。これが奏効したのか、谷口の押し上げが円滑になり前半よりは攻勢を取れるようになる。ここで不思議だったのはジェフの攻撃。巻と羽生が2人で右サイドに斜行して水野の前進に蓋をしてしまう。そして、左サイドを空けておいて山岸を前進させる攻撃を狙っていた。山岸の上下動そのものはもちろん魅力的だが、フロンターレが一番怖れていたのは水野の右サイドのえぐりだと思うのだが。
 そうこうしているうちにフロンターレが先制点を奪う。何がしかのクロスプレイのためだろう、水本が顔?を押えてピッチ中央で悶絶していた。その場面直後、ジェフはよい体勢でボールを奪い、左サイドを山岸が快走。対面の森を突破すれば決定機と言う場面となった。ここで森が素晴らしいプレイ、鮮やかなスタンディングタックルでボールを奪うや、逆にドリブルから攻め込む。ジェフの一部の選手は「プレイを止めてくれ」とアピールしていたが、これは無理と言うものだ。その森を起点にした攻撃を、ジェフはかろうじて自陣ゴールライン近くのスローインに切った。水本が立ち上がるまでプレイが止まった後のスローイン、いかにも集中が切れそうな場面で、森が見事な縦突破で下村を振り切りセンタリング、一番遠くにいた鄭大世が見事なヘディングで決めた。にんにく注射事件で得たチャンスを、この若者は見事に活かしつつある。
 点を取らなければならなくなったジェフは、疲労が見えてきた下村に代えて中島を投入。さらに、 朴宗真を右サイドに投入し、水野をトップ下に。加えて、巻に代えて(水野と相性がよいと判断されているのか)若手の技巧派青木も同時投入。さっそく水野の柔らかいパスを受けた中島が作った好機を山岸が惜しくも外す。続いてストヤノフの攻撃参加をマギヌンが荒っぽいファウルで止めた。この角度のない場所からのフリーキックを水野が直接ねじ込んだ。シュートが決まった瞬間の水野のガッツポーズには期待通り風格を感じる事ができた。やはり、もっと前で使って使うべきではないかと思うのだが。
 このプレイで負傷したストヤノフは足を引きずりながらしばらくプレイを続けたが、結局退場。最後10人となったジェフは、水野がボランチに下がり試合を1−1のままクローズ。

 こうなると欲が出る。是非次の千葉でのフロンターレ戦は水野をトップ下に起用してもらい、憲剛とのマッチアップを見たい。
posted by 武藤文雄 at 23:50| Comment(4) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも楽しくは意見させて頂いております。
私は水野のトップ下は機能していないという印象を持っています。今年も何試合か途中交代で試しているようですが、足下でボールをもらうせいかどうも潰されている姿をよく見ます。スペースのあるサイドの方が適任かなと私は思っていますが。
Posted by at 2007年05月01日 20:19
JEFのことということで、初めてコメントをかかせてもらいますが、上の方にもありますが何度か水野をトップ下で使われる試合がありましたが、機能をしていませんでした。私もサイドが適任かと思います。
Posted by at 2007年05月01日 22:05
私もジェフサポなのですが、
上記のお二人とは違ってこれからはインサイドでも水野は充分に活躍できると確信しています。
というか、水野なんですから適性とかどうでもよくてどこでも活躍してもらわないといけません。
武藤さんが不思議だと仰られた攻撃も、水野を中に入れたい意図のプレーだと解釈しています。
何試合か見ている限り、巻はともかく羽生はかなり意識してそれをやっていると感じられます。
こればかりは、上手くいけば不思議ではなく改心の攻撃ですからねえ。

ちなみに、水本はジュニーニョに乱暴なことをされてああなってしまい、それでジェフの選手は止めろと言っていたのです。
Posted by at 2007年05月01日 22:31
僕の見ていた限り山岸からボールを奪ったのは
森でなく長髪のDF(寺田?だったと見えたんですが

まぁそんなことより武藤さんの印象があまり良くない(笑 山岸選手がそれを覆すだけのプレーを見せられなかったのは残念でしたねー
Posted by at 2007年05月03日 14:25
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