2014年09月23日

ベガルタの苦闘を堪能して

 ベガルタの苦闘が続いている。ここに来て4連敗、残留争いが現実的になり、非常に苦しい状況に追い込まれてきた。

 正直言って、4戦連続勝ち点無しと言うのは、あまり記憶にない。J1清水氏の自転車操業時代も、J2時代のベルデニック氏や都並氏のお笑い時代も、4試合もすれば、何かの幸運や偶然により勝ち点を積む事ができていたように思う。
 つらいのは、必ずしも内容が悪くない事だ。この4連敗を振り返っても、完敗と言う内容はマリノス戦くらい。そして、他の3試合は、全員の生真面目な組織的対応でそれなりに攻勢をとりながら、後半、セットプレイなり、CBの鎌田と上本のラインのずれを突かれ、失点。リードを許してから、慌てて選手交代を行い攻め返そうとするも機能し切れず敗れると言うパタンを繰り返している。総じて、試合内容にしても、前試合からの積み上げや修正にしても、そうは悪くないのだ。
 そしてこの4連敗には共通点がある。この4試合、7失点は、いずれも敵のスタアの個人能力にやられているのだ。ヴィッセル戦は、森岡のスルーパスと岩波の打点の高さ。マリノス戦は中村俊輔の悪魔のようなCK2発。アルビレックス戦はレオ・シルバのFK一閃。そして、先日のサガン戦はトヨクバの一撃と水沼宏太の位置取りの巧さ。勝負どころで、敵のスタアの舞いを止め切れないのだ。
 それに比較して、当方の攻撃は、最後の所で崩し切れない事の連続。

 そこには、隠しても隠し切れない現在のベガルタの大問題がある。選手の老齢化だ。サガン戦のスターティングラインナップを振り返ってみよう。以下となる。

選手   年齢
桜井    35
村上    33
上本    32
鎌田    29
石川    29
梁     32
富田    28
太田    31
野沢    33
ウィルソン 29
赤嶺    30
平均年齢  31

 冗談のような話だが、平均年齢はジャスト31歳。これはサッカーの常識に反している。と言うより、トップチームでこれだけ平均年齢が高いチームは、さすがの私もほとんど記憶にない(普段ならば、関、菅井、武藤が出ているから、かろうじて平均年齢は20代となるのだが、この日はこの3人がスタメン落ちして、代わりに30代のベテランが起用されたのでこうなったのだが)。
 「何故こうなってしまったか」は明確だ。
 我がベガルタは、財政基盤の脆弱さから(ありていに言えば「貧乏だから」を、きれいに言い直しているだけだが)、非常に厳しい選手運用を継続してきた。10年ちょっと前に新卒で獲得した、梁、菅井、富田らの生え抜きを丁寧に育て、彼らを20代半ばでトップレベルの選手にする事に成功した。さらに、鎌田、角田、太田、赤嶺ら、能力は格段ながらチーム事情から活躍し切れなかった、やはり20代半ばのタレントを集め、的確なモチベーションを提供し、経歴上最高と言ってよい活躍ができるように仕立てた。そして、彼ら相互の組織力を磨く事で、J1で2位となり、アジアの国際試合も堪能した。
 そうなれば、ベガルタは、各選手に相応の高額収入を提供しなければならなかった。その結果が、(精神的には極めて健全で、闘う姿勢に疑問がない)30過ぎの選手達の集合体である。
 結果として、1試合ごとに相応に修正がなされ、選手も健全に戦いながらも結果が出ない試合が続く事となっている。

 仕方がない事なのだ。
 この難しい状況だが、上記の通り渡邉監督はブレずに修正を繰り返しているし、選手達も粘り強く戦っている。真面目にこれを続ける事が、唯一の道だろう。
 この苦境を、苦楽を共にしてきた監督と選手達と戦えるのだ。まこと、サポータ冥利に尽きるシーズンである。
posted by 武藤文雄 at 11:13| Comment(6) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
鳥栖戦に負けてからずっと同じことを考えてました。
そして何より問題だと思うのが、これまで10年戦ってきてくれた菅井、梁、富田らの世代と、
おそらくこれから10年支えていってくれるであろう武藤、蜂須賀、二見らの世代との
ちょうど真ん中にいるはずだった世代がすっぽり抜けている所です。

06年〜10年に取った新卒の選手は去年田村を出してしまったのでもう関しか残ってません。
本来であれば少しずつ世代が入れ替わっていけばいいのに、ここに来てツケがどうしようもないくらい大きくなって返ってきた感じですね。
こうしたチーム編成についてクラブがどう思ってるのか今年のサポカンなりではっきりしてほしいなと思ってます。
Posted by 同感です at 2014年09月23日 19:31
J2に来いよ。ダービー出来るぞw
Posted by at 2014年09月23日 19:40
仮に降格した場合はかなり抜本的な見直しが必要になりそうなので、
なんとしても残留し、緩やかな世代交代を進め続けるしかないですよね。。。
Posted by at 2014年09月24日 00:38
ベガルタに知己がおり、ベストアメニティスタジアムでの鳥栖戦を観戦・応援に参りました。
本当に悪くないのですよね。。。
豊田の個人技、途中交代で出場してきた水沼へのファンのバックアップと中味以外の所で押し切られた感でした。
世代交代含め駒が少し足らないのをつくづく感じた次第です。

苦しいけど目先を変えて変わったことはやるべきではないと思いました。
Posted by at 2014年09月24日 08:17
仙台は上位対決を残しており、優勝争いの鍵になるチームと思っています。どうか例年のような浦和の時だけ頑張らす、まんべんなく頑張って下さい。
Posted by at 2014年09月24日 18:49
今日の試合(川崎戦)、スタメンはともかくとしよう(これもきついけど)、サブのメンバー、他チームだったら、J2で活躍してそうなメンバーに見えて、相当戦力やばくなってますよね。みんなベガルタで活躍してほしいけど。何がまずいんだろう。
Posted by A300 at 2014年09月27日 18:03
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