2015年01月29日

この悔しさを再度語ります

 繰り返すが、UAE戦の敗戦。初めての経験だった。
 先日も講釈を垂れたけれど、選手達が健全に戦い、圧倒的に攻勢をとり、幾度も決定機を掴み、いくつかのハプニングもあり勝ち切れず、よりによって本田と香川がPK失敗、ベンチで憮然と敗戦を見る岡崎と遠藤。そして悔やんでも悔やみきれない序盤の軽率さ。これほどの悔しさを味わえるなんて。
 少々思い上がっているのは否定しない。でも先日講釈を垂れたように、気分はもう74年のオランダ人、あるいは82年のブラジル人。こんな無常観を、味わえるなんて、思ってもいなかった。いや、アルゼンチン人は、ワールドカップの度に、こんな思いを味わっているのだろうな。だから、彼らは「変化をつけよう」等と考え、南アフリカ大会では冗談のような監督人事ができた訳だ。これはこれで、究極の屈折。とても、我々に叶わない次元の高級さだな。

 ちょっと振り返ってみよう。こう俯瞰すると、いかに我々が幸せか、わかってくるではないか。
2010年、
  持てる能力を最大限に発揮し、最後は痛恨の涙。
2011年、
  持てる能力を最大限に発揮し、最後は堂々たる歓喜。
2014年、
  持てる能力を何ら発揮する事なく、4年間の積み上げが一気に崩壊。
2015年、
  持てる能力を監督が無駄使いし自滅、無常観を存分に味わう。

 腹は立つし、悔しくて悔しくて仕方がないけれど、こんな素晴らしい敗戦、そうは味わえない。日本代表は、ここまで来たのだ。
 本田と香川がPKを外したけれど、本田と香川がいなければ、こんな魅力的なサッカーはできない。この2人がPKを外した事そのものが、幸せだったのだ。
 「点を取る」と言うサッカーで一番厄介な問題を簡単に解決してくれる岡崎は大会途中で負傷、それを無理して起用し続けて壊してしまったアギーレ氏。老獪で勝負所で一番頼りになる遠藤爺をヨルダン戦でも酷使し、肝心の2次ラウンドで長い時間使えなかったアギーレ氏。いずれにしても、氏の間抜け振りは相当なものだ。
 ブラジルで常に冷静に戦い、守備を引き締め、攻め上がっては勝負ところを見極め決定機を幾度も演出した内田が不在。内田がいれば、岡崎には低く速いクロスを、豊田には高く裏を狙うクロスを、それぞれ的確に判断して、上げてくれただろうな、と。ラームがいないドイツ代表。あるいはフォクツがいない西ドイツ代表みたいなものだ。酒井高徳はよく頑張ったし、成長の跡を見せてくれたが、まだまだ内田との比較をするレベルではない。
 全くの余談。そう考えると、ジョルジーニョがいなくても、カフーがいた94年のブラジルは凄いな。

 と、徒然に講釈を垂れてきたが、改めて語りたい。このような試合を体験するのは、やはり初めてだった。こんな悔しさを味わえるなんて。やはりサッカー。UAEに負けた、アジアで優勝できなかった、下手くそな韓国や豪州がアジアチャンピオンになる、監督の采配がどう考えても間抜けだ、このような悔しさの羅列を堪能できるのだから、幸せなものだ。
 (ついでに暴言)こう言う試合を体験して、「若年層育成が云々」、「アジアで勝てなくなる」などと、考える人を、心底お気の毒に思います。

 もっとも。
 本質的にはインテリジェンスの不足と言う問題が、再度顕在化したのだけれども、これは別に作文します。
posted by 武藤文雄 at 00:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ファン関係者それぞれがゴール決定力(シュート)というテーマを真剣に考えるべきではないでしょうか?
感情抜きに技術論として。ぜひご意見をお聞きしたいです。
Posted by at 2015年01月29日 06:04
決定力不足なんて世界中の国、クラブで100年先も言われ続けるくらいサッカーと切っても離せない事だと思う
だからといって何もしなくていいとも思わないけど
Posted by 通りすがり at 2015年01月30日 13:01
ゴールが入らないならもっとチャンスを作る。
それしかないんでしょうね。きっと。
サッカーとはそういうものなんでしょう。
UAE戦のシュートは35本。
ならば36本目を打てば2点目が入っていたかもしれない。
それでもダメなら37本目を。
ピッチにいた選手たちも「入んね〜な〜」と思いながらやっていたことでしょう。
バスケをやってた身からすると、本当にサッカー選手のメンタルはタフです。バスケはものすごく実力差があっても0点に押さえられるということは、まずないですから。
これからもガンバレ日本!
Posted by ポール at 2015年01月30日 17:59
「日本代表はここまで来たのだ」w

なんにでも使えそう。もちろんギャグとして。
Posted by TM at 2015年02月02日 12:12
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