本業都合で国内各地をウロウロし、疲れ果ててようやく新大阪のホテル着。いそいそとインタネットでJ2の速報を眺めて、またドッと疲れが出た。敵地でサガンに0−1の敗退そのものも痛いが、前節に続いて連敗かと思うとつらいな。ともあれ、中心選手2人が出場停止に加えて、守備の大黒柱木谷が負傷離脱と、縦のラインから3人が抜けて中2日の敵地遠征。悪い条件が重なったと考えて切替える事だな。
実は昨晩ようやく問題となった前節のヴォルティス戦の映像を見る事ができた。負けたクラブのサポータが語ると説得力が薄いと思うが、確かに主審の判定は酷いものだったと思う。
ポイントは序盤の萬代の退場劇。ペナルティエリアやや外でボールを巧く受けた萬代がドリブルで強引に突破を狙う。この受け方がよかったので、録画であり萬代が速い時間帯に退場になったのを知りながらも思わず「いいぞ萬代」と言う雰囲気のドリブルだった。ところが、そのドリブルを萬代がコントロールミス。ボールは応対したDFの足に収まってしまい、お互いバランスを崩したDFと萬代が転倒。そこでホイッスル。北村主審は高々とイエローカードを萬代に突きつけた。その直前にも不可解な判定で警告を食らっていた萬代は敢え無く退場となってしまった。これは典型的なミスジャッジ。おそらく、北村主審はたまたま見ている角度が悪かったのだろうか。交錯による転倒をダイビングと見たのか、バランスを崩した萬代の足の動きを危険なプレイと見たのか。非常に残念な判定だったが、この手のミスジャッジは頻度が多くては困るが、サッカーには付き物と諦めるべきだろう。
一時騒然としたユアテックスタジアムだが、とにかく前半は無難な流れが続き、終了間際には10人のベガルタが中島の見事な得点でリードを奪って終了した。しかし後半、ヴォルティス丹羽のシュートが決まり追いつかれる。その後も1人少ないために押され気味のベガルタだが、このあたりから神経質な北村主審の笛に悩み始める。典型的なのが後半20分過ぎのベガルタの攻撃時、菅井が倒された場面や、中島のシュートがヴォルティスDFの手に阻止されたように見えた場面、笛は鳴らず。そして止めを刺すように、敵と交錯した千葉の不可解な退場劇。確かに反則を取られても仕方がない動きにも見えたが、だからと言って警告を食らう当たりには決して見えなかった。9対11となり終盤の失点で万事休した。
どうしても私はベガルタ寄りの見方をしてしまうのかもしれないが、北村氏の主審振りはなるほど酷かったと思う。けれども、そのような事故や不運にあっても勝ち点を積み上げられるのが強いチームと言うもの。負けは負けであり、当方が弱かったから負けたと考えるべきだろう。そもそも、ベガルタは第1節のベルマーレ戦で北村主審の判定により勝ち点を得ている。ベルマーレ斉藤がベガルタ中島のドリブルを止めた場面、私が見るところ斉藤はボールに対して正当なタックルをしたにも関わらず、北村氏はPKと判定したものだ。このように審判の判定と言うのは一種の裏表、長いシーズンではプラスマイナスとなると考える方が健全だろう。
それはそれとしてこの日の北村氏の心理を邪推してみた。
まず、萬代退場劇の影響。おそらくハーフタイムで副審や4審から何がしかの指摘を受けたのだろう。ホームチームに不利な判定をしてしまっただけに、後半「その影響が出ないように」過度の意識を持ってしまったのではないか。結果的に微妙な部分の判定を、常に「ベガルタ不利」に判断してしまったのではないか。
また(北村氏に限らないが)しばしば躊躇無く赤紙を切る主審たちを見ての偏見。審判委員会は、彼らの査定を「退場させるべき時に退場させなかった」と言う観点だけで行なっているのではないかと思えてならない。「退場させるべきでない時に退場にさせた」と言う観点での査定を加えれば、事態は改善するのではないか。
2007年05月23日
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いざ、自分のチームで目の当たりに見ると、さすがに冷静ではいられませんね^^;
あの審判の心理を察すると、
ユアスタのベガルタ応援の雰囲気に対して、
中立でいようとする余り、ホームタウンディシジョンと取られるのを避けたいが故に、
かえって、ベガルタに厳しい態度で臨んでいる、のではないかと思います。
ま、平たく言って、アタマ悪いですよね。
公平な審判だったら勝っていたと思いますよ。
最初は受けて立っちゃって、苦戦しましたが、(予想に反してどんどんチェックに来るんだもの。相手はもっと引くと思ってました)
後半11人だったら、萬代、中島、ロペスあたりで2点は確実だったな。
って、試合が終わって何日あとになっても、
公平な審判がいた場合の試合経過をシミュレートしています。
たしかに統一的な基準を適用するのも大事だとアタマでは理解しているのですが、それよりも「いかにゲームコントロールするか」の観点が軽視されているのではないかと思えてなりません。