2015年12月31日

2015年ベストイレブン

 毎年恒例のいい加減なベストイレブンです。今年はサンフレッチェに敬意を表し、いわゆる3-4-2-1で選びました。いくら何でも岡崎を選ばないのはいかがかとも考えたのですが、その理由は最後まで読んでいただければ。

GK 東口順昭
 あのチャンピオンシップのレッズ戦の、カンフーキックはどうやらボールに触っていた模様で、そこからの素早い展開で決勝点の起点となった以上、今年もこの人を選考しなければなるまい。敵がシュートを放つぎりぎりまで我慢できる度胸、クロスへの判断の質。「守る」と言うことについては、現状では日本最高のGKなのではなかろうか。

DF 遠藤航
 今年、期待通りに成長。身体の入れ方がうまくなり、自分の領域に入ってきた選手を押さえ込むのが格段に上達した。180p足らずと言うこともあり、代表では右サイドバックや中盤に起用されているが、あの安定感を見ると、最終ラインにも使ってみたくなる。果たして、どこがベストのポジションとなるか。まずは主将としての五輪出場権獲得に期待したい。

DF 阿部勇樹
 的確な位置取りと、落ち着いた1対1で、今年も攻撃的なレッズを支えた。チーム全体が前掛かりになった折にボールを奪われた直後、鋭い寄せで敵の逆襲を防いでしまう、その読みの冴え。攻撃が行き詰ったときに見せる、(若いときから変わらない)美しいサイドチェンジ。ACLの肝心な試合に阿部を起用しなかったことそのものが、レッズの敗因となった。

DF 塩谷司
 シーズンを通して、安定した守備を披露。持ち出してくる敵への応対が格段のこのDFは、リーベル相手にも何ら遜色を見せなかった。さらに、千葉が欠場した広州恒大戦では、見事なカバーリングを見せた。シュートのうまさが再三話題となるが、これだけ守備で圧倒的な存在になると、そろそろA代表のセンタバックの定位置を狙ってほしいところだ。

MF 青山敏弘
 敵のタイミングを外す遠藤。敵DFの間隙を狙う憲剛、その2人とは異なり、青山のパスはチームメートの陽動動作で敵DF全体を動かし、空いたスペースを突く。特にグラウンドの左右いっぱいを使うゲームメークは、多くの少年の指導者が「誰に教わった訳でもなく、理想的な中盤選手の姿」として、好んで教えているスタイルそのものだ。そう言う意味では、絵に描いたような日本サッカーの具現者と言えるのではないか。 


MF 森崎和幸
 森崎和幸を選ぶために、今年のベスト11を選考しています。今年のサンフレッチェの好成績は、この名手の知的な位置取りとカバーリングがあってこそのこと。時に最終ラインまで引き千葉と共に後方を固め、時に青山の展開のためのスペースを作る。もし、サッカーの神様がこの選手に、もう少しの体幹の強さを与えていれば、日本サッカーの歴史が変わっていたのではないか。

MF 柏好文
 チームでの位置づけはスーパーサブだが、今の日本人タレントで、「サイドを切り裂く」と言う役目においては、正に第一人者。大きな切り返しと、瞬間加速が武器だが、ボールを受ける前のちょっとした動きがまた絶妙。そして、クロスの選択肢が多いのも魅力的。スパーサブとしてそのまますぐにでも、A代表も目指せるタレントだと思うのだが。

MF 宇賀神友弥
 周囲の選手を活かすためのスペースをいったん作ってから、大外に自分が活躍する場所を進出するのが実にうまい。それにより、敵のサイドプレイヤに押し込まれることを避ける位置取りには、いつも感心させられる。また、カットインしてのシュートへの動きが素早いのも大きな武器。阿部とは別な意味で、レッズ全体のチームのバランスをとるに欠かせない選手だ。

MF 倉田秋
 印象的だったのは、東アジア選手権の日韓戦での落ち着いたボールさばき。長い距離をドリブルで持ち上がった後に、大仕事ができるのがこの選手の魅力。また中盤より前のいずれのポジションもこなせる知性も格段だ。欧州でプレイしている選手を差し置いて代表の定位置を確保してもおかしくない。下部組織からトップに上がり、レンタルを含めた9年の歳月をかけてプレイスタイルを完成させようとするガンバの育成力にも感心。

MF 武藤雄樹
 瞬間的なスピードがあり、ボール扱いも上手。守備もいとわない。ベガルタ加入後4シーズンに渡り、手倉森監督も渡邉監督も、この才能を活かそうと、ありとあらゆる使い方を工夫したが、どうしても継続的に輝かすことができなかった。それが、レッズに移籍した途端に、ワンタッチゴーラとして開花。わからないものだが、誠にめでたいことだけは間違いない(この選手については、この正月休みの間に作文を完成させたいのですが)。

FW 武藤嘉紀
 日本には珍しく、体幹が強く、技術にも優れ、しかもシュートもうまいストライカ。釜本、久保のようにエレガントなスタイルとは異なるし、柳沢、高原と異なりちゃんとシュートが入る(高原は入るときは入ったけれど)。しいて言えば、先日引退した鈴木隆行を技巧的にしたタイプと言うべきか。マインツでも順調に得点を重ねているのは結構なことだが、もう一段上がるためにも、鈴木のように戦ってほしい。


 と言うことで、2人の武藤がA代表で並立することを夢見ているのです。もし、この2人が前線で連携をとれるようになれば。ロシアワールドカップは、私のためのワールドカップになるではありませんか。
posted by 武藤文雄 at 20:18| Comment(3) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも興味深く拝見しています。
サンフレッチェに温かいセレクトで嬉しいです。

ひとつだけ。
柏はサンフレでは完全にレギュラー、ワイドの1番手です。シーズン終盤に怪我をしたので、ポストシーズンはスーパーサブ扱いでしたが。
Posted by 熊夫 at 2016年01月01日 00:48
広島での柏好文をスーパーサブ扱いされているということは、前半中盤戦の広島の試合は見られていなかったようですね。
好評価いただいているだけに残念です。
それ以外は好みですので楽しく講釈拝見させていただきました。
Posted by 熊吉 at 2016年01月01日 02:19
柏の件、そう言われると、そうでした。失礼いたしました。
Posted by 武藤 at 2016年01月01日 08:38
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