2007年06月11日

エスクデロ帰化

 レッズのセルヒオ・エスクデロの日本帰化が認められたと言う。
 A3で復活の狼煙を上げている田中達也に加え、帰化したエスクデロの出場機会も増やせるのだから、レッズにとっては、ACLでもJでも貴重な戦力アップと言えるだろう。

 ところで、88年生まれのエスクデロはこれでワールドユースへの出場も可能になるはず。今回のユース代表は、オシム氏も目をかけていると言うGK林、センタバックも中々層が厚く、福元、槇野に加えて、グランパスの吉田が割り込みそう、内田、安田のJでも評価の高い両サイドバック、柏木、梅崎の巧緻に長けたMFと、後方の人材には事欠かなかった。しかし、最前線には若森島、青木、河原、マイクなど好素材は多いが、決定的タレントに欠けるきらいがあった。ここにエスクデロが乱入すると、非常に興味深いポジション争いが起こりそうな気がする。各選手が、エスクデロの参入によい意味での刺激を受けてくれればよいのだが。

 しかし、「エスクデロ」と「ワールドユース」と言う単語からは、私は全く別な記憶を呼び起こされるのだ。そう、今を去る事28年前、日本で行なわれたワールドユース大会を。
 前年に、ひたむきな攻撃サッカーでワールドカップを制覇したアルゼンチン代表を率いたセサル・メノッティ氏。82年の連覇を目指し、79年のワールドユースチームを直接率いて来日した。チームのキャプテンはディエゴ・マラドーナ。センタフォワードはラモン・ディアス。この稀代の英雄2人は、82年ワールドカップ以降、仲たがいをして共にピッチに立つ事がなかった。しかし、この2人は共存できたし共存すべき2人だったのだ。このワールドユースは、この2人が鮮やかに共存した貴重な大会となる。その他にもファン・シモンやファン・バルバスなど、後にアルゼンチン代表の中核になる選手がいた。
 そして、そのチームの中で一際異彩を放っていたのが、オスバルド・エスクデロだった。7番を付けた右ウィング、身長は160cmそこそこ。ディエゴと並んでも明らかに小さかったから、160cmなかったのかもしれない。しかし、このクラスに登場する小柄な選手の常かもしれないが、実に巧い選手だった。準決勝のウルグアイ戦。中盤でボールをかっさらったエスクデロは、切れ味鋭いドリブルで敵を抜き去った後にディアスにボールを流し先制点をアシストした。美しい得点だった。メノッティ氏が当時強調していた「インテリジェンス」を、体現する選手だった。

 そのオスバルド・エスクデロが、三菱に加入したのが91年。あれから12年経ったていたものの、オスバルドの知性と技巧は何ら衰えていなかった。オスバルドと福田の全く種類の異なる高速ドリブルの競演は、中々の見ものだった。結果的にレッズは、J開幕時には別な外国人選手を招聘するのだが、あのままオスバルドを保持していれば、J初年度の成績はあそこまで酷いものにならなかったような気がするのだが。
 オスバルドの弟のセルヒオ(今回帰化したセルヒオ・エスクデロの父親)については、ほとんど記憶がない。公式戦の出場回数は少なかったように思えるし。

 近い将来、何がしかの代表チームで、水沼宏太とマイク・ハーフナーとセルヒオ・エスクデロが、攻撃ラインを編成したら、さすがに興奮するだろうな。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(5) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
願わくはその中に広島ジュニアにいる森保圭悟があらんことを。
Posted by 隊長@サッカー蟻地獄 at 2007年06月12日 20:14
風間さんの息子たちだっていますよ〜
Jでも二世選手が育ってきてますね。Jもわずかながら歴史を重ねたことを実感します。
Posted by トト at 2007年06月12日 21:22
はじめまして。
79ワールドユースでのマラドーナとディアスは本当にすごかったですね。
今でも鮮やかに思い出せます。年齢がばれますね。

確かあの大会には水沼父も出ていたのでは?
そんな気がしますが,歴史は少しずつ積み重ねられていますね。
Posted by ばばろってひ at 2007年06月12日 23:46
エスクデロは帰化申請認められたのが予備登録後なんでワールドユースは出られないです。
Posted by あ at 2007年06月13日 00:08
『ばばろってひ』さん

そうですよ。
'79年ワールドユースでの、日本の唯一のゴールは、メキシコの右サイドをえぐった田中真二からのセンタリングを、二アサイドで柱谷幸一がスルーした後方から、走り込んできた水沼貴史が決めたのでした。

『トト』さんが挙げた風間八宏も、そのチームのメンバーでしたね。

となると、「鈴木淳のところはどうなのだ?」と、色々と気にかかるものですね。
Posted by 19番ゲート at 2007年06月13日 00:17
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック