五輪最終予選と前後して、アジアチャンピオンズリーグの2次トーナメントの組み合わせも決まった。
レッズは全北現代と戦い、勝てば城南一和とシリアのアルカラマの勝者と準決勝。一方のフロンターレはイランのセパハンと戦い、勝てばUAEのアルワハダ とサウジのアルヒラルの勝者と準決勝。
レッズの方がよい抽選だったと言う報道が多いようだ。と言うのは、決勝進出まで韓国の2クラブと戦う可能性があり、そうなると移動距離が小さいためだかららしい。一方のフロンターレは、決勝まで2度も中東旅行をしなければならない。確かにJの厳しい日程を考慮すると、そのような考えは正しいのかもしれない。
しかし、物事は表裏両面。当方が移動距離が短いと言う事は、先方も移動距離が短いと言う事だ。とすらば全北現代はベストコンディションで埼玉スタジアムに乗り込んでくる事になる。準決勝に城南一和が進出したしても同じ事だ。まして、どのようなレベルだろうが、国際試合で韓国のチームから勝ち点を奪うのは決して容易ではない事は言うまでもない。(準決勝に城南一和が出てくると決まっている訳ではないけれど)レッズが韓国のクラブを連続して破り決勝進出したとすれば、これは素晴らしい事だ。何にせよ、レッズはレッズで、厳しい戦いを余儀なくされるのだ。
一方のフロンターレ。確かに決勝進出までの移動距離は相当なものになりそうだ。Jの日程がどうしようもない状況ゆえ、相当体力的には厳しい戦いを余儀なくされるだろう。しかもセパハンのホームタウンのエスファハンは標高1500mを越える高地だと言う。
最近拙BLOGにしばしば登場するフロンターレサポータの友人も、「いやあ韓国ならば近いし、僅かな休みで行かれると思っていたのだけれど、イランじゃ遠過ぎて」とこぼしていた。確かに、選手たちの消耗は激しいだろうし、サポータたちも相当な年休消化を余儀なくされる。けれども、(あくまでも野次馬からの戯言ですが)フロンターレサポータ達にとって、この組み合わせは本当に悪いものだろうか。エスファハンと言う都市は、、世界遺産にもなっている美しいモスクが立ち並ぶ世界屈指の観光都市だと言う。さらにそのスタジアムが、地元サポータそれも野太い大声援を送る男達だけの凄まじい雰囲気になる事は容易に予想できる。フロンターレサポータの精鋭たちにとって、かほど魅力的な敵地はないのではないか。
対してレッズが戦う全北現代のホームゲーム、昨今のKリーグの客の入りから想像して、スタジアムは日本から向かうレッズサポータ達で席巻されるのだろう。それはそれで愉しいかもしれないけれど。
かつてサファヴィー朝時代には「エスファハンは世界の半分」とまで形容されたと言う。かくも美しい古都で、四面楚歌の状態で憲剛とその仲間達が過酷な戦いに挑むのだ。これは魅力的な試合になるだろう。
と、ヒトゴトについて、漠然と考えていたら友人から連絡が来た。9月7日(金)は、オーストリーで日本代表が親善試合を戦う予定。そして、翌8日(土)はサウジアラビアで五輪代表が五輪予選を戦う。これって、旅行技術を駆使すれば両方見る事ができるのではないかと。俄かに頭の中で、ヒトゴトが戯言に切り替わってきたのである。
2007年06月14日
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実現したら魅力的なんですけど