2025年12月31日

2025年ベスト11

 恒例のベスト11です。ブラジルに勝つなど、刺激的な1年でした。また、異常な日程に悩まされながら、レッズの世界挑戦、フロンターレのあと一歩のアジア王者などクラブチームの活躍もありました。そして、アントラーズが久々にJ1制覇、町田の初タイトル、ホーリーホックの初のJ1昇格、ジェフの17年ぶりのJ1復帰などの印象的な国内試合も多かったと思います。そんな中で、例年通り怪しげな選考基準で選んだベスト11です。

GK 早川友基
 アントラーズのJ1制覇への貢献はすばらしかった。また、東アジア選手権の中国戦、細谷の先制弾で1-0でリードしていた時間帯守備陣の乱れで許した1対1のピンチを防いだ場面が印象的。このポジションはつい最近まで、日本の弱みとも言われていたが、最近の充実は嬉しい。代表の定位置は、鈴木彩艶で決定の感があるが、彩艶の負傷はとても心配で、早川、大迫、小久保らの充実はとても重要だ。

DF 植田直通
 若い頃から大型CBと期待され、なるほど空中戦の強さは格段だった。しかし、俊敏な相手への対応に課題があり、代表でも定位置をつかみ切れず、欧州でも決定的な働きはできなかった。しかし、30歳を過ぎた今シーズンは豊富な経験を活かし、1対1の安定感やラインコントロールを見せ、優勝に大きく貢献した。ベテランとなったDFの成長と言う意味でも、欧州から帰還した選手の充実と言う意味でも、今シーズンを語るときは欠かせない存在。

DF 渡辺剛
 冨安、板倉、谷口、町田、伊藤洋、高井と、次々に負傷者が出た日本代表を支えてくれた。もし、渡辺がいなければ、若い頃はやや安定感に欠くところがあったが、ここ最近の充実はすばらしい。もし渡辺がいなければ、今シーズンの日本代表はどうなっていただろうか、と心配になるくらいだ。これだけすばらしいプレイを見せた渡辺だが、果たして来年のW杯のメンバに選ばれるかどうか微妙なところが、今の日本代表の選手層の厚さ。結構な時代になったものだ。

DF 鈴木淳之介
 今シーズン日本代表の最大の発見ではないか。ブラジル線で見せた1対1の強さ、セレソンの盟主たちの変幻自在なドリブルをことごとく止めてくれた。さらに、左右いずれの足でも高精度のロングボールを操れる。縦に前進する速さも持ているだけに、いわゆる左のウィングバックができれば、W杯代表入りはかなり現実的なものになる。

MF 佐野海舟
 つい最近まで日本の守備的MFは、遠藤航と守田英正で決定的、ただし2人の負傷や年齢的問題が心配、などと思っていた。しかし、佐野の充実はこの心配を払拭するもの。ここ最近の親善試合のプレイぶり、このポジションの第一候補に躍り出た。遠藤航とコンビを組めば協力なディフェンススクリーンで守備的に戦える、長いボールで組み立てる田中碧、短いパスを操りながら自ら前進する守田、上下動してゲームを組み立てる鎌田、後方から技巧を凝らす藤田チマ、いずれとも相性がよさそうなのが強み。

MF 喜田拓也
 マリノスの奇跡的J1残留は驚異だったが、その最大貢献者が喜田だったのを否定する人はいないだろう。正に精神的支柱。このクラブは、80年代は木村和司、90年代は井原正巳、00年代は中澤祐二、中村俊輔と、日本サッカー史のベスト11に選ばれるようなタレントを輩出してきた。喜田がこれら先輩の域に達するのは難しいだろうが、Jリーグ史に残るキャプテンシーを持つ選手として記憶されるのは間違いない。

MF 伊東純也
 ブラジルのどの選手よりも強力な攻撃タレントだった。

MF ドラミ相馬
 町田の天皇杯制覇の完全な中心選手。あの天皇杯決勝は、ドラミが対面のベテラン酒井高徳を完全に打ち破ったのが印象的だった。とにかく最終ラインで帳尻を合わせるのが格段の界が、あそこまでやられるとは、ちょっとした驚きだった。今シーズンはドリブル突破の後のプレイに余裕が見られ、シュートやクロスの精度が格段に向上した感がある。代表でも十分に活躍する能力はあるが、ライバルは三苫と中村敬斗。厳しい競争となる。

MF 堂安律
 あのブラジル線の技巧の数々をどう形容したらよいのか。ガンバ時代に格段の技巧の引き出しを誇った若者が、ここまで上下動を厭わず、ボール奪取やカバーリングも上達するとは誰が想像しただろうか。代表では、久保と組んだパスワーク、伊東純也を活かす気の利き方、カタールでのスペイン戦を典型とする強烈なシュート、様々な使われ方を苦もなくこなす。来年はどんな夢を見せてくれるのか。

FW 鈴木優磨
 アントラーズの優勝の最大貢献者であることは間違いない。なぜ、Jリーグが公式ベスト11に選ばなかったのか。と言うより選考のやり方がおかしいと言うことか(笑)。勝利への執念と冷静な判断の絶妙なバランス、勝負強さがすばらしい。ただ、この選手はチームの精神的な中核におかないと持ち味が発揮できない。そう考えると、代表での活躍は難しいかもしれない。極端な比較だが、大久保嘉人は自分のチームでは天上天下唯我独尊だったが、代表チームでは色々な汚れ仕事をキッチリやっていた(南アフリカ大会がその典型)。鈴木がそのようわ割り切りをしてくれれば、W杯でも彼のプレイを楽しめそうなのだが。

FW 上田綺世
 私たちが初めて手にした「釜本邦茂」と比較できる点取屋。あの右足の低い弾道のインステップキックに、釜本のメキシコ五輪3位決定戦の2点目を思い出すのは私だけだろうか。ブラジル戦の決勝点の伊東純也のCKへのヘディングの入り方もすばらしかったが、そのCKを呼んだヘディングもまたすばらしかった。日本代表が「どうやって点を取るか」でhなく、「いかに綺世に点を取らせるか」と言うテーマから入れることが、いかに幸せなことか。
posted by 武藤文雄 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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