五輪代表最終予選初戦の国立ベトナム戦のメンバが発表された。ここまでのチーム作りを考慮すれば、妥当なメンバ選考と言わざるを得ない現実的な編成となった。
以前も述べたが、現在の五輪代表の基本メンバは固定されている。具体的には、西川−青山直、伊野波、水本−青山敏(本田拓)、梶山(上田)−水野、家長(増田)本田圭−平山、カレン(李忠成)と言った構成になる。もっとも、これだけ固定されていながら、よい内容だった試合が少ないのが残念なのだが。
これらの固定メンバから、負傷の大黒柱西川、バックアップ的存在の上田、増田、レギュラ格だったカレンが外れた。先日のあの酷い瀋陽のローカル大会でも鮮やかなプレイを見せてくれた西川の離脱は痛いを通り越した大変な事態。早期に回復し、最終予選終盤には復帰する事を祈るのみである。そして、松井、林らの奮闘を期待したい。カレンらの離脱については、「新しいメンバを入れる以上は誰かが外れる」と言う事に尽きるのだろう。ただしここでカレンを外すのはちょっと残念。ここ最近ジュビロでの出場頻度が少なくなっており、五輪代表でも中々得点を決められていない現状からすればやむを得ないのだろうが、あの「戦う姿勢」はタイトルマッチでは重要だと思うのだが。
そして、今回のメンバ選考の最大の特徴は、人材不足気味のサイドバックとして内田と安田が起用された事だろう。以前もサイドバック起用を試されている細貝と併せ、4DFを導入しようと言う反町氏の意図が理解できる。このチームの最大の魅力である水野、本田圭と言うサイドアタッカの大駒が、このカナダユースの2人のサイドバック起用により、従来より前方でプレイ可能になる。と言うか、両翼に攻撃的なタレントを抱えているチームなのに、どうしてこれまで4DFのテストを少ししか行わなかったのかと突っ込みたくなるが、「過去は取り返せない」のだからまあいいだろう。
4DFと言う事になれば、CBは青山、水本で決まりだろうから(もっとも河本あたりが選考されていれば、水本を左に回す選択肢もあったように思うが)、これまで主将を任されていた伊野波の起用法が興味深い。控えに回るのか、青山敏と本田拓を差し置いて中盤の底でプレイするのか。
さらにもう1枚のボランチ。ここは常に梶山が固定されて使われてきたが、ここにはJリーグでも活躍し、カナダで見事だった柏木が選考された。梶山も今シーズン序盤の不振は脱した感もあるが、反町氏がどのようにさばくか。個人的には柏木を推したいところだが。
平山がFC東京で中々試合に出られず、上記の通りカレンが外れる状況で最も苦しいのはFW。平山のワントップ、あるいは家長あたりのFW起用があるのだろうか。カレンの代わりに選考されたのが、「3軍」で望んだ国立マレーシア戦、「2軍」で臨んだ先日の瀋陽国際大会、それぞれでファイトあふれるプレイを見せ、J1でもある程度の実績を残しつつある岡崎。反町氏としては、得点の匂いをカレン以上に評価したと言う事だろうか。ここには、ユースで活躍した若森島あるいは梅崎のFW起用もあり得るかと思ったが、1度に試せる選手の数の限界と選手のプレイスタイルのバランスを考慮したと言う事だろうか。確かに若森島は平山と、梅崎は家長とプレイスタイルがかぶる感もある。むしろ、今回のメンバ選考は、反町氏が「あくまでも平山に期待する」と言うメッセージとも読める。
今週末のJ終了後に選手を集め、ほとんどぶっつけ本番でチームを立上げ直し、いきなり本番に臨む反町氏。今までの強化の失敗について、私は随分イヤミを述べてきたが、過去を今更どうこう言っても始まるまい。一部の協会首脳がチーム作りの遅れを懸念してJ1を阻害する長期合宿を提案してそうだが、それを蹴った意気も判断も適切だ。状況がかくなっている以上は、私は改めて反町氏の手腕と選手達の奮戦に期待する。さらに協会の愚行により、大事な五輪予選初戦がA代表戦とバッティングすると言う悲しい状況。世間の集中さえ得られづらい難しい状況での初戦となる。でも、事態がここまで煮詰まっている以上は、私にできる事は国立競技場で応援する事くらいなのだな。
2007年08月18日
この記事へのコメント
今、小椋祥平は絶好調ですよ。
Posted by at 2007年08月20日 21:47
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