2007年11月20日

2ヶ月前の既視感

 引き分ければよい日本、勝たなければならないサウジ。考えてみれば、この条件は敵地で行なわれたサウジ戦と非常に近い。あの試合も、初戦で敵地とは言えカタールに敗れたサウジはホーム日本戦は必勝体制だったし、日本は大量点を取りたかった国立ベトナム戦で1点差の勝利に終わり後の事を考えると引き分けはどうしても確保したかった。もちろん、あの試合とは異なり、お互い後がないところが違うのだが。
 あの試合は灼熱の敵地と言う難しい条件ながら日本は冷静にボールをキープ、サウジに決定機を作らせずに試合を進め、敵に退場者が出ると言う幸運にも慌てず、冷静に試合をクローズした。もっとも、サウジも退場者が出た以上はリスクを犯せなくなり、ホームの直接対決を終えたにも関わらず日本と勝ち点6差と言う最悪の事態を回避した形となった。結果的に、日本がドーハでカタールに信じ難い敗戦を喫した事で、とうとう最終戦で日本に追いつく可能性があるところまでこぎつけたのだから、あの日のサウジの我慢もまた正解だった訳だ。
 で、あの日の試合を考えると、明日日本が負けると言うのはちょっと考えられないような気がする。と、楽観的に考えて、再三痛い目に会ってはいるのだが。
 
 サウジはおそらく前半は引いてくる。日本の攻めをスローダウンさせ、柏木や青山敏の横パスをかっさらっての速攻を狙ってくるだろう。あるいは、センタリングを凝りすぎる本田圭や水野がニアを狙ってきたのを跳ね返したところからの速攻も狙い目か。それでも0−0で試合が進んできたら、後半半ばから無理攻めをしてくるのではないか。
 もう1つの選択肢は奇策だろう。戦闘能力差がある敵地の試合。リードさえすれば、最終ラインの強さと日本の連動の少ない攻撃ならば守り切れる可能性がある。とすれば、最初の20分間、思い切り押し上げて猛攻を狙う。

 そう考えた時に、日本は明日の試合どう戦うべきか。
 結局、五輪代表の1人1人が本当のトッププレイヤであるかどうかを証明すると言う事ではないかと思えてきた。彼らが今後、Jリーグで、アジアで、そして世界で戦えるタレントであるかどうか、それを自己実現してくれる試合なのではないか。
 勝った方が景気がいいから攻撃的に行くのも1つの選択肢、引き分けでも五輪には出場できるのだから守備的に行くのも1つの選択肢。敵の出方を見ながら、五輪出場の確率が少しでも高くなるように、戦う事になるのだろう。だからこそ、私は選手達に期待したい。
 アジアのトップチームとしての格を見せて欲しいのだ。ここまでの迷走で、何か五輪本大会への出場権獲得が全てとなっている現状が嘆かわしいのだ。あくまでも五輪ではベスト4以上、いや最もよい色のメダルを目指し、さらには南アフリカでの好成績までが、彼らの目標である事を思い起こしてほしいのだ。
posted by 武藤文雄 at 23:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 五輪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>明日日本が負けると言うのはちょっと考えられないような気がする。
同感です。結果、その通りでした。

方向性を決める監督の器量が試された試合でしたが、ハナから0−0狙いのあの布陣は、あまりにも保守的すぎ。
引き分けでよいという条件を最大限に活かした闘い方は間違いではないのだが、文面でおっしゃっている、アジアのトップチームとしての格を見せて欲しいのだ。という部分を放棄したところが悲しいですね。

Posted by 徒然 at 2007年11月23日 13:33
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