2007年12月30日

2007年ベストイレブン

 従来であれば、ワールドカップの翌年と言うのは比較的落ち着いた年のはずなのだが、今年はアジアカップが1年前倒しになった事や、レッズの拡大トヨタカップでの奮闘など、インタナショナルマッチでもたっぷり愉しめる1年となった。自分なりに感じた「世界との距離」については近くまとめたいと思っているのだが。
 ともあれ、毎年やっている恒例の日本サッカー私選ベスト11を。

 闘莉王はアジアカップ直前の負傷を考慮して不選考。
 中澤については迷いに迷った(あの闘莉王が中澤とプレイするとおとなしくなるのが面白いのだが)。アジアカップを含めたA代表での堂々としたプレイ振りを考えるとベスト11決定!なのだが、マリノスと言うチームが今一歩だったので、思い切って外した。
 あと阿部について。本当に凄い選手だと思ったし、アジアカップでも巷で言われるほど悪くなかったし、城南戦の肉体能力を投げ出した守備は凄かったし、本来のMFで起用されたミラン戦でカカやアンブロジーニと見せた丁々発止には感動した。でも自己顕示欲が少なすぎる。ミラン戦でもアジアカップサウジ戦でも、試合終盤どうして前に出て行かないのか。と言う事で落選。
 あと、明神を選びたかったのだが。

都築龍太
 GKは悩んだ。豪州戦のPKストップの川口はさすがだったがあの1回程度でベスト11と言うのは何か失礼な記がする。楢崎はそれほど目立たなかった。川島も菅野もよかったけど何か今一歩。五輪の山本の国立カタール戦の超美技は反町を救ったがそれでベスト11と言う訳にもいかない。と言う事で、レッズの国際試合で2回PK勝ちした都築にした。あのエトワール戦のおバカは御愛嬌と言う事で。

森勇介
 あの右サイドの前進意欲。いささか落ち着いたとは言え、後先考えない闘争本能。A代表入りはさておき、本当によい選手になった。あのセパハン戦の負傷退場が悔しい。

水本裕貴
 あの「組織力は全くないが個の力だけで勝ち抜いた」五輪代表の象徴として。現在のA代表の中澤と闘莉王が強さではね返すタイプなのに対し、水本は読みとスピードで守る。この3人が連携を高めれば、日本サッカー史上かつてないスケールの守備ラインが期待できる(もちろん青山直の参加を拒むものではないが)。

岩政大樹
 アントラーズJリーグ制覇の立役者の1人。単純な強さ、高さでは相当なレベルに達した。その強さを活かしたまま、足下への対応をどこまで伸ばす事ができるか。中澤にしても、先ごろ引退した秋田にしても、20代半ばからその能力をガーンと上げた。岩政にとっては、09年は非常に重要な年になるのではないか。

安田理大
 ワールドユースの活躍とナビスコカップでの決勝点を評価して選考。この選手で嬉しいのは守備の着実な進歩。とにかく、スライディングの思い切りがよい。もちろん攻撃参加のタイミングもどんどん成長している。確かに都並敏史の若い頃を思い出させる。もっとも当時の都並はフライデー止まり、安田はしっかりお子さんも授かったようだが。

鈴木啓太
 文句ない今期のMVP。私選アジア年間最優秀選手でもある。それにしても巧くなった。五輪代表時代落選時に、私は「ミスパスの多さからA代表は難しいのではないか」と予測した。しかし、その予測は完全に間違えていた。ここに改めて、啓太には謝罪したいと思う。
 「ごめんなさい」

中村憲剛
 昨日のエントリで不満を述べた。代表でも不満は多い。中村俊輔はさておき、どうして遠藤にまであそこまで遠慮するのだろうか。遠藤は憲剛が要求を出せば応える技術も対応力も持っているのだから。とにかく要求する水準は高いから、どうしても不満が多くなってしまうと言う事か。でもあのスーパーアシストは凄かったので。
 「関塚さん、どうしてセパハン戦、あそこで交代させたのですか?」

遠藤保仁
 遅い事を武器にできる日本では真に珍しい選手。今年この選手の成長の経路己のスタイルへの拘泥について述べたが、語るに本当に愉しい選手だ。特に好きだったのは、アジアカップ1次リーグ第2戦の完璧な試合クローズ。おそらく、今後もこのやる気があるのかないのかわからない男を語り続ける事を、じっくり愉しめる事だろう。

中村俊輔
 1国の個人タイトルをここまで独占した日本人選手は、往時の釜本以来だろう(笑)。紛れもなく、欧州最高レベルと評価されたと言う事だ。不思議なのは、この偉大さの評価が、妙に国内で低い事だ。A代表でも、セルティックでも中村がちょっとボールに触るだけで、大きな変化が生まれる。
 1歳年上の中田が自ら戦場を去り、1歳年下の小野が不振にもがいている今、中村だけは着実に成長し、世界に明確な位置を獲得したのは、歴然たる事実なのだ。

本山雅志
 岩政同様、アントラーズ優勝を評価して。でも、本当によい選手になった。あのレッズ戦のサイドバック振りの見事な事。元々、技巧と狡猾さは優れていたが、戦略性も身につけてきた。2列目から前進できるタレントとしては、山瀬、羽生、そして若い柏木がいるが、経験に優れる本山は南アフリカの有力候補である事は間違いない。贅沢なのはわかっているけど、勝負どころで若い頃のようなカミソリドリブルも見せて欲しいのだが。

高原直泰
 あれだけドイツで点を取り、アジアカップでも大事なところで決めたのだから。
 あのテヘランイラン戦での無様なプレイ振りを散々非難した私だが、ここまで立ち直ってくれて、素直に嬉しい。とにかく、この人は体調を整える事が全てなのではないか。
 残念ながら、今期は負傷がちで欠場続き。慎重なコンディショニングを心がけ、南アフリカでピークにと思わずにはいられない。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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