日本サッカーの近代史と共に歩んできた同誌が、そのバックナンバを全てWEBに掲載しようと言う壮大な試みである。これは私にとっては大変な企画である。全公開が完了した暁には、実家と現住所の押入れの奥底にしまわれている、(暗記するまで読み込んだ)かつての愛読書を廃棄可能になる。つまり、母との35年に渡る、あるいは妻との20年に渡る、それぞれの戦争が終結するかもしれない大事件なのだ。
実はこの企画に微力ながらお手伝いさせていただく事になったのだ。公開されているバックナンバと共に、かつての名選手やら名場面を適宜振り返ろうという企画である。第1回のお題は、サンガをJ1に昇格させ虎視眈々と上位をもうかがおうとしている「加藤久」氏。若い頃の私にとっては、紛れもない「郷土の英雄」なのだが(再三自慢しているが、私は氏の高校時代のプレイを堪能したことすらある)。
それにしても、この小原稿を仕上げるのは、大変厄介ながら愉しい仕事だった。おおむね印象的な記事がいつ頃掲載されたかは、漠然とした記憶があるのだが、それを探しに行く作業は結構大変。それでも、記憶通りの記事(写真にせよ、テキストにせよ)を見つけると、当時の様々な記憶が鮮明になり、何とも嬉しくなってしまう。たとえば、口ヒゲのない久さんの写真を久々に見て、何ともいえない感慨にふけってたりして。
月に2回程度、新しい原稿を載せていきたいと思っているので、本blog同様にそちらもご愛顧下さい。
とは言え、お手伝いさせていただきながら文句を言うのは申し訳ない気もするが、この壮大な歴史の記録には、技術的な事はよくわからないが、まだまだ改善の余地がある。
まず最大のフラストレーションは各ページにはリンクが貼れない事。したがって、拙ページのリンクからはその号全体を紹介するページに飛び、ボタンを押してバックナンバをビュアーで開き、私の元ページに記載されているページを選びなおさなければならない。しかもバックナンバを開く時に、会員IDとパスワードの入力が必要になる(もちろん、ID獲得は無料だし、パスワードを忘れてもメールですぐに連絡してくれるのだが)。
また、このような情報は、何がしかの索引や検索サポートがないと、「何かを探す事」が相当難しい。当該号のビュアーを開いた後は、主要ページにすぐ飛べるリンクがある。しかし、その前に「何がどの号に書いてあるか」が探せなければ、そこにたどり着く事はできない。一応検索用のウィンドウはあるが(このページの右上参照)、機能的には今一歩の感がある。どうやら上記の「ビュアー後のリンク」に記載されている単語しか、検索できない模様だ(違っていたらごめんなさい)。まあ視点を変えれば、私の文章も広義の検索性向上の一助と言うのかもしれないけれどね。
そうは言っても、これを読んでいるアナタがそのウィンドウに、自分のクラブの監督の名前を入力すれば、ある程度の情報は獲得可能。たとえば、このようなページに行く事ができる。すると、我がクラブに大貢献してくれた別な人が表紙のバックナンバに飛ぶ。そこでビュアーでバックナンバを開き、メニューページを眺めれば、一昨日平塚競技場で共に苦渋を味わった男たちの若かりし頃を堪能できる(ちなみに練習問題、この号のどこかに私がいます、大変不鮮明な写真ですが探してみて下さい、とりあえずノーヒントで)。
一方で、WEBサッカーマガジンは、様々な企画を充実させようとしている。例えば、このページなどは非常に興味深い。元々雑誌媒体のために元情報は確保している同誌なのだから、定着してくればこれらのページの強力な競合になるはず。さらに言えば、過去のデータも充実すれば、間違いなく日本最強のデータベースにもなり得る潜在力を持っているのだが。
と言う事でそちらのページへのリクエストがあればお寄せ下さい。「何について書くか」はBLOGと異なり自分の一存では決められませんが、検討させていただきたいと思っています。
本業のお仕事等、お忙しいとは思いますが、今後の
ご発展をお祈りしております。
就任当初は、ヴェルディやベルマーレの失敗があったので「(他にも多数いる)読売崩れかよ!」とガッカリしてましたが、
去年の入替戦で「え?あれ!」と剥目し、
先日の開幕戦で「うーむ、なるほど」と納得し、
もう信用してもいいなと思い始めた、
今日この頃です。
(勝利までは「ついていきます!」とは書きませんよ)
後編楽しみです。