いや、自分が原稿を書かせていただいたからなのですが。題して、
【古沼貞雄が語る日本代表強化論】そうです。元帝京高監督の古沼先生に取材を行ったのです。
「監督が誰かということよりも、日本サッカーには大切なことがある」
3月上旬だったろうか。旧知だった半田雄一氏(本誌の編集協力、「サッカー批評」を創刊し、「日本サッカー史」を企画されたのはご存知ですよね)より連絡があった。「ワールドカップ予選が始まったにも関わらず、日本代表チームへの注目が今一歩上がらない今だからこそ、『日本代表』に焦点を当てた雑誌を創刊したい」と言う話だった。そして、「現状の日本代表を論ずる取材記事を書け」と言う提案だった。と言う事で半田氏や編集長の佐藤広野氏と様々な議論をし、紆余曲折の末、結論として「オシム氏にも、岡田氏にも、個人的に交流があり、しかも指導者としての実績は日本屈指である」と言う古沼先生に話を伺おうとなった次第。
予想はしていたが、大変情熱的な方で、2時間の予定が大幅に超過し「熱い語り」を傾聴する事ができた。上記したが先生は、オシム氏とは氏の自宅を訪問する程の仲、岡田氏にしても定期的に連絡を取り合う関係、と2人とは相当親しい。そして、古沼先生自体の指導者としての実績は言うまでもなかろう。そのような古沼先生の、オシム氏、岡田氏への評価をたっぷりと聞かせていただいたのだ。
長時間の「熱い語り」を指定の量にまとめるのには苦労させられたが、自分なりに納得できる文章に仕上げる事ができた。各方面で語り尽くされた感がある「オシム氏のサッカー」についても、従来触れられていなかった切り口での評価を文章化する事ができたと思う。また先生は岡田氏を高く評価しつつも現状を厳しく批判しているのだが、これも世間巷で語られている岡田批判とは全く異なる視点からのもの。そして、そのような先生の高い視点からの話を参考に、自分なりの岡田氏への期待をまとめる事に成功したと考えている。
拙稿はさておき、読み応えのある記事が多い。執筆陣も後藤健生氏、湯浅健二氏、西部謙司氏、六川亨氏、いとうやまね氏ら、実に豪華。後藤氏に加え、大住良之氏、忠鉢信一氏が、半田氏の進行でバーレーン戦を嘆き愉しむ座談会も掲載されている。巻頭を飾る憲剛の小伝記(海江田哲郎氏による)は、全く無名の存在からアジアのトッププレイヤに成長したこの選手の過去の見事な描写だ。続く佐藤岳氏の中澤記事も興味深い。
と、語り始めるときりがないな。また別な機会に触れられれば。通読してみると、半田、佐藤両氏が私に語ってくれた「今だからこそ」が理解できた。正に「今だからこそ」私たちは日本代表を語り合う必要があるのではないかと。興味ある方は是非購入ください。5月19日(月)発売との事なので、書店にも並んでいると思います。
見事に武藤さんの宣伝に乗せられました。購入しまーす。
いや、ビールを片手に読むと、酔いが進んでまた楽しめる
……という趣向と見ました
さっそく購入、一読させていただきました
古沼さんのインタビュー、興味深かったです。オシム、岡田両監督のサッカー・指導に関する評価については、私自身の考えとはかなり違う部分も多く感じられましたが、古沼さんという方がいらっしゃるということ、このような情熱を持った方がサッカーに携わられてこられたということが、非常にありがたいものと思われました
それにしても気になるのは代表……なにやら堅守速攻(流動性よりもタテに速く。後ろから追い越して人が「湧いてくる」よりも少人数アタックチームで)の匂いがしてきていますが……
まあ、それが岡田流というのであれば、それはそれでいい形に仕上げて見せてほしいです
中盤の陣形も変わらないようですし、長友とか湧いてくるプレーヤーをしっかり使っているようです
なにを慌てているんだか(←自分自身)