我が少年団は、今日その県大会予選に出場した。私がこの予選に帯同したのは昨年に続き2度目。今年は今年で、様々な新しい経験を積む事ができた。
この日対戦したチームは、県下屈指の強豪チーム。かなり高いレベルにも出身選手を提供しているチームで、当方の選手たちは一生懸命頑張ったが、大差で敗れた。結果は仕方がない。何より子供たちがトップレベルを肌で感じる事ができただけでも、有効だった。この強敵と戦う事ができたくじ運に感謝したい。
私としても、トップレベルの小学生チームと言うモノを、じっくりと観察する事ができたのは得難い経験。なるほど皆巧い。そして、1人1人が皆個性的だ。技巧とスピードでウラを取るのが巧い選手、あまり持たずにさばく選手、やや太めだがキックが強く正確な選手、後方から空いたスペースを見つけて高速前進する選手。なるほど、レベルの高いチームは見事な指導をするものだ、と素直に感心した。
今日お手合わせいただいた子が、将来トッププレイヤにでもなってくれれば、酒の肴としては最高、ちょっと気にしてフォローして言ってみよう(笑)。
自分のチームが絡まない試合の副審をしたのだが、その試合の主審をされた方は2級審判員。いや、見事なレフェリングだった。笛の吹き方、ハッキリとしたアクション、本当に勉強になった。ハーフタイムでの当方への助言なども適切。審判同士も選手同士と同じで、的確なコミュニケーションが重要なのだ。
さらに面白かったのは、優れた主審のコントロール下で副審をすると、自分も巧く旗を触れる事。我ながら、とかく判断の難しい「戻りオフサイド」などを、適切に判定する事ができたと満足している次第。
そして、この日の悪天候。通常、少年の試合は雨などの悪天候の場合中止し、別な日に延期するのだが、今日の試合は全国大会に向けて(全国大会に出るまでには、8勝または9勝が必要と言う、過酷なトーナメントが続くのだ)のものだけに、延期したくても日程や会場の問題があり、そう簡単に決断できない事情がある。この日の会場当番チームの方に伺ったが、他の試合との兼ね合いで「延期は事実上困難」と言う状況だったとの事。幸いに水はけのよいグラウンドで、何とか試合はできたのでやれやれ。しかし、このような悪天候下では試合前後に子供たちを濡らさないようにするだけでも、神経を使う。また、交通事情により電車で会場へ往復したのだが、雨の中で更衣する環境だけに、帰りは泥だらけの服で電車に乗らざるを得ない子供も出てしまった。
適切な解決策などはないし、現場の我々が何とか運用でカバーするしかない事柄。結局、神様にお祈りして雨を止めてもらうしかないのか。