2008年04月21日

北京五輪組み合わせ発表

 北京五輪のグループリーグの組み合わせが決定した。
A組:アルゼンチン、象牙海岸、豪州、セルビア
B組:オランダ、ナイジェリア、日本、合衆国
C組:中国、ニュージーランド、ブラジル、ベルギー
D組:カメルーン、韓国、ホンジュラス、イタリア
 悪くない組み合わせではないか。と言うのは、組み合わせ決定のやり方は、
(A)シードは中国、オランダ、カメルーン、アルゼンチン
(B)地域ポッドは
    アジア:中国、豪州、韓国、日本
    欧州:オランダ、セルビア、ベルギー、イタリア
    アフリカ、オセアニア:カメルーン、象牙海岸、ナイジェリア、NZ
    アメリカ:アルゼンチン、ブラジル、ホンジュラス、合衆国
だった事を考えると、
1)アメリカポッドからアルゼンチン、ブラジルは回避できた
2)中国とは同じアジアなので同グループにはなれない。五輪への「本気度」を考慮すれば、残りのシード国のうち、カメルーン、アルゼンチンよりはオランダが低い事が期待できる。
3)アフリカ、オセアニアポッドのNZは中国と同じグループになる事は決まっていた(はずだ)。残りのアフリカ3国はどこが来ても同じくらいの強さだと推定される。
 豪州よりは楽な組だし、韓国とはどっこいと言うところではないか。贅沢を言えば、カメルーンのグループに入り、ベルギーと、ホンジュラス、合衆国のいずれかと、同じグループになれば、よりよかったように見えるが、ベルギーとオランダとどちらが強いかなど、想像もできない(ただし、今回のオランダは4年前のワールドユースで痛い目に会った世代同士の戦いではあるな)のだから、これ以上の組み合わせは期待できなかったと考える方が健全だろう(ベルギーが中国のグループに入る事も決まっていたと言う見方もあるが、そう考えると中国のグループにホンジュラスでなくブラジルが来たのは不思議だ)。

 五輪と言えば、4年前山本氏が、大会に入った以降もベストメンバを固められず惨敗した記憶が新しい。しかし、今回の五輪代表のチーム完成度は明らかに4年前以下だろう。少なくとも、山本氏は02年末のアジア大会時点で、チームの基盤を作るのに成功していた。そして、1年間「テストごっこ」を継続する事でチームをガタガタになってしまったが、04年早々に帰化した闘莉王、ユースから今野が加わりチームに軸線ができて、一気にチーム力が向上、苦戦もあったが実力を発揮し、最終予選を突破した。その後、またも「テストごっこ」が五輪本大会まで継続するのだが。とは言え、最終予選終了時点で、闘莉王、那須、今野、阿部、大久保、達也と言ったあたりはチームの中軸となる事が判明しており、そこに小野や曽ヶ端などのオーバエージを巧く組み合わせれば、それなりにチームをまとめる事は可能だったと思われるだけに残念だった。

 ところが、今回のチームは中軸そのものが揺らいでいる。西川、水本、青山直、本田圭、水野、それに柏木あたりが中軸として実績を上げている。ところが、彼らの多くに大きな変化が生じている。中でも、予選を通じて抜群の能力を見せ続けた水本の大不振と、抜群の突破力を誇った水野(守備面で大ポカもあったが)が強豪クラブに移籍した関係で試合出場機会が全くない事の2点は極めて深刻な事態と言えよう。もちろん、今のJリーグからは水本、水野の代わりが務まりそうな吉田、森重、河本(あれ、吉田の他は今回の合宿に呼ばれてないのか)、梅崎、香川、大竹のような好素材が次々に登場しているが、Jリーグが中断するまでは集めての強化の機会は、ほとんどないのがつらい。
 結局、勝負はJの中断期間でのチーム作りにかかるのだろう。考えてみれば、今回のチームは、必ずしも組織的とは言えないが、アジアの中での圧倒的な「個」の力で予選を勝ち抜いた。つまり、元々の基盤がないのだから、A代表の構想外になった優秀な選手をオーバエージとして選び、6月までのJで調子のよかった選手を並べ、集中的なトレーニングと強化試合でチームを作るやり方はそう無理ではないと思う。
 予選を通じて、反町氏は豊富な選手層から良好な選手を並べて連携を作る能力を示す事ができなかった。しかし、アルビレックス時代には、恵まれない戦力を最大限に引き出し、プロジェクト的に戦う能力は高かった。これって、現状の五輪代表にピッタリした能力なのではないか。それでいいのかと言う事はさておき。
posted by 武藤文雄 at 23:51| Comment(5) | TrackBack(0) | 五輪

2007年11月23日

反町康治に改めて期待する

 サウジ戦の開始早々のピンチ。軽率なファウルで与えてしまった(このファウルそのものも残念だったが)ゴール正面やや遠方でのFKが起点だった。敵のシュートが壁に当たり、そのまま日本がよい体勢で逆襲速攻できそうな状態になった。ところが、右サイドハーフウェイライン直前で、水野が強引に敵DFに1対1を仕掛けて完敗、ボールを奪取される。そして、そこから右サイドを完全に崩され、強シュートを西川が止めきれず、「ありがとう青山敏弘」に至った次第。
 水野と言う選手は、このチームの切り札的存在。攻撃においては圧倒的存在感でこのチームを引っ張ってきた。これは前身のユース代表時代からなのだが。一方で過去の試合も幾度となく低い位置で軽率なプレイを見せてチームの危機を誘引した。そして、この場面、またも同じミスをしてしまったと言う事だ。

 そもそも、反町氏はベトナム戦でよく機能していた4DFを、この試合で3DFに変えたのは
サウジの2トップは強烈です。予選の試合は全部見ましたが、ほとんどこの2トップが得点をとっていました。つまり、それプラス7番と20番の選手をどう押さえるかが、このゲームの命題でした。この2トップに仕事をさせないことを考えないと厳しいと考えていました。手ごたえとしては、ダンマンでの試合でも同じことをやっていい対応ができていたので、それを続けることで、選手の不安を一蹴するということでした。
と試合終了直後のインタビューで語っている
 しかし(試合終了直後で混乱していたのかもしれないが)、この発言には相当な矛盾がある。両翼に張り出してきた7番のアルゴワイニムと20番のアルダウサリに対し、水野と本田圭が適切に対応できなかったのが、前半の最悪の展開の要因だった。さらに言えば、敵地(ダンマン)での試合は右アウトサイドMFは内田が起用され、水野はもう1枚前でプレイしていた。そもそも、このチームの課題は国立ベトナム戦まで3DFで戦い、右アウトサイドMFの水野が守備に引っ張られる事だった。それが、敵地サウジ戦で内田を右アウトサイドに起用した事で解決され(この試合に関しては水野の使い道が決まらなかったのは新たな課題だったのだが)、さらに4DFで縦に内田、水野を並べる事でより状態がよくなって、ここに至っていた。それなのに、この日のフォーメーションは何だったのだろうか。せっかく解決していた課題を、再度噴出させてしまい、あの悪夢のような前半を招いただけに思うのだが。
 もっとも、ハーフタイムを境にチームは劇的に改善された。好意的に見れば、反町氏の修正能力と言うのかしれない。しかし、現実的な評価は「不適切なスタメンと試合前の指示」と言うべきだろう。

 私は過去も五輪代表反町監督を再三再四批判してきた(リンクも貼るのも疲れるから、興味のある方は、左側の検索窓に「反町 五輪」とでも入力して過去のエントリをお読み下さい)。そして、歓喜を呼んだ予選最終戦における反町采配も、上記の理由で全く評価しない。

 けれども、私は北京五輪における反町監督に大きな期待をかけたいと思っている。
 何のかの言って、アルビレックスをJ1に昇格させた反町康治の手腕は絶品だと思っているのだ。日本人の指導者で反町康治に勝る実績を持つのは、岡田武史氏と小林伸二氏くらいだ。そして、反町康治はまだ若い。

 何ら評価に値しない反町康治の五輪代表経験。
 しかし、彼は「最低限」の結果を残した。考えて見れば、経験と言う観点から言えば最も貴重なのは「失敗経験」なのだ。そして、反町氏はこの五輪代表予選とその準備試合で、再三再四「失敗経験」を繰り返した。しかし、あれだけ「失敗経験」を重ねながら、とうとう反町康治は北京にたどり着いた。本当に本当に「最低限」の結果は残したのだ。
 もう1つ。これまでの反町康治にとっての、ほんの僅かな不運は、GK、DF、MFにはあふれ出る人材を抱えながら(もっとも、そのあふれ出る人材を有効に活用したとは言えなかったが)、FWだけはこの世代は(現状では)タレントに欠いていた事。平山はアレだし、カレン・ロバートはここのところ不振だったし、李忠成が今期安定したプレイを見せていたくらいだった。しかし、北京ではそのような世代的な凹みを気にする必要はない。高原でも前田遼一でも大久保でも達也でも、好きな選手を補強できる。
 加えて、中盤後方で拾いまくる選手が欲しいならば、啓太はもちろん明神でも今野でも補強できる(試合終了後の祝賀会で、だいぶ酔っ払って「オーバエージは明神、啓太、今野の3人で行こう!」と叫んで、皆にたしなめられました)。しかも、このチームは最終ラインに西川、水本、青山直が揃っているから、通常補強メンバとなるGKとCBの補強が不要なのだ。いや、中澤か闘莉王を補強して(2人共でもいいけど(笑))、超強力な3DFを組んでもいいし、南アフリカを見込んで水本を左DFにしてもよい。いや、中村だって、遠藤だって、憲剛だって、松井だって、駒野だって、加地だって。
 そう、反町康治はオールマイティのカードを握っているのだ。我々は史上最強の布陣で北京に臨めるのだ。

 だから、改めて俺は反町康治に期待したい。金色だよ、金色。
 金色のメダルを取ってくれ。
posted by 武藤文雄 at 23:36| Comment(27) | TrackBack(0) | 五輪

2007年11月22日

五輪代表北京出場決定

 このような試合については、「出場決定」直後にまずは興奮して歓喜を文章にしておかないと、どうにも書きづらい。書くタイミングを逸してしまったため、結果的にひたすら辛口の評論のみになってしまう。

 正直言って、私は前半途中半ばで予選敗退を覚悟した。
 このような思いを抱いたのは、93年のドーハイラク戦1−1に追いつかれた以降もイラクの猛攻にさらされ続けた時以来だった。
 97年のジョホールバル、岡野の決勝点直前の、アリ・ダエイの一撃がバーを掠めた際は、まだ豪州戦が残っていた。ジーコ時代にもっと苦しい試合はいくらでもあったが、ワールドカップ予選が煮詰まった試合では、非常質が高い試合を見せてくれた。シャーラムでサウジの猛攻を川口田中誠が凌いでいた時は、リードはしていたし、負けてももう1試合残っていた。国立アテネ予選でレバノンに追いつかれた時は、大久保がすぐに問題を解決してくれた。
 青山敏のクリアで事なきを得た大ピンチ(詳細は別途)があった事が問題ではなく、後方の選手が全く押し上げないプレイ振りにあきれたのだ。
 押され気味だった日本、散発的ながら逆襲を行なう。ところが、その逆襲時に攻め上がるのは、2トップの李、岡崎、トップ下の柏木、そしてサイドMFの本田圭と水野のどちらか1人だけ。サウジの攻撃選手が3人程度しか残っていないのに、どうして日本は6人が後方に待機しなければならないのか。イタリア風の少人数速攻と言えば聞こえがよいが、残念ながら日本の若者達はイタリア代表選手と異なり、素早く戻るサウジ守備ラインを4人だけで破るほどの技巧と判断の冴えは持っていない。
 押上げが薄いと、攻め切れないのみならず、こぼれ球を簡単に拾われ、また押し込まれる事になる。さすがに後方に6人残っているから、逆襲速攻はされる危険はないかもしれない。しかし、簡単に中盤でボールを拾われ、完全に中盤を制されてしまう。そしてボランチ、サイドバック、サイドMFで3対2(2のうち1は本田圭と水野と守備力に課題のある選手)を作られ、攻撃を継続される。試合直前にも予想したが、サウジは前半から仕掛けてきただけに、非常によくない試合展開となった。
 もちろん、水本、青山直の後方に伊野波を配し、さらに最後尾に西川がいるのだから、そうは危ない場面を作られる事はないのだが、あのような試合を続ければ、90分のうちいつかは崩される場面を作られてもおかしくない。
 無失点で終わってよい試合であり、しかも戦闘能力ではこちらが優位にあり、さらに先方は移動と慣れない寒い気候なのだから、思い切り引いて守備的な試合をするのは1つの作戦だろう。それを否定するつもりはない。しかし、そうだとしたら本田圭と水野を両翼に配するのは何故なのだ。それならば内田をなり上田だろう。いや、このような試合をするならば、谷口や小椋や河本をメンバに入れておけば、水本や細貝をサイドに回す事も可能になるのだが。そのような選手選考を拒絶しながら、どうしてこのような試合展開を行なうのか。そして、あそこまで引かずとも守備的な試合をする事は十分に可能なはずではないか。
 繰り返すが、これほど暗澹たる気持になる代表戦は、本当に久しぶりだった。もう負けると思った。

 後半になり試合展開は一変した。
 後方の選手が押し上げるようになり、「しっかりとボールを保持する守備的な試合」となった。これなら大丈夫だ。
 本田圭と水野の運動量の少なさは気に入らなかったが、青山敏が前方に出て、細貝との上下関係が明確になり(青山敏は敵地ベトナム戦で守備的ボランチとしても機能したな、大変器用なよい選手だな)、展開も速くなる。さらに3DFとFWの距離も短くなったので、こぼれ球の支配率も高まる。後半半ば以降はさすがにサウジに疲労が顕著になり、危ない場面を作られる可能性もどんどんと減っていった。サウジは交代選手を使い、次第に攻撃的に切り替えるが、しっかりと押し上げ適切にボールを回すサッカーをする日本は、ほとんど危なげなかった。唯一、後半半ば伊野波がボール処理を誤り敵FWに裏を取られ掛けた場面が危なくなりそうだったが、水本が完璧に読み切った。
 複数回の決定機を掴みながら決めきれず、敵はノーチャンス。0−0のまま引き分けでよい、と言う状況で75分まで経過。どのように試合を締めるか、非常に難しい展開になったが、日本の選手達は冷静だった。80分過ぎまではしっかりとボールをキープ、以降は敵コーナフラッグ近辺でのボールキープを交え、完全なクローズ体制となった。細かな贅沢を言えば、コーナフラッグのキープは柏木、水野のテクニシャンだけではなく、李のような肉体派も参加すべきだとか、89分、90分には水野→内田、本田圭→上田または小林と言う交代で時間をつぶすべき(ロスタイムに内田?がスタンバイしたようだったが、あれでは遅過ぎる、反町がテンぱってしまうのは仕方がないので、ここは井原がしっかりしなければいけない)とか、小さな不満はあったけれど、
 終盤、サウジはパワープレイに持ち込もうとしたが、適切なラインが作られ、西川と青山直がいる状況では、好機すら掴めずに試合終了。

 前半の恐怖感との落差があっただけに、またかつての予選突破とは異なる歓喜を味わう事ができた。
 前半ほど激怒した試合は珍しいし、後半ほど選手と一体になれた試合もまた珍しい。最悪の前半、完璧な後半、この落差は一体何だったのだろうか。
posted by 武藤文雄 at 23:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 五輪

2007年11月20日

2ヶ月前の既視感

 引き分ければよい日本、勝たなければならないサウジ。考えてみれば、この条件は敵地で行なわれたサウジ戦と非常に近い。あの試合も、初戦で敵地とは言えカタールに敗れたサウジはホーム日本戦は必勝体制だったし、日本は大量点を取りたかった国立ベトナム戦で1点差の勝利に終わり後の事を考えると引き分けはどうしても確保したかった。もちろん、あの試合とは異なり、お互い後がないところが違うのだが。
 あの試合は灼熱の敵地と言う難しい条件ながら日本は冷静にボールをキープ、サウジに決定機を作らせずに試合を進め、敵に退場者が出ると言う幸運にも慌てず、冷静に試合をクローズした。もっとも、サウジも退場者が出た以上はリスクを犯せなくなり、ホームの直接対決を終えたにも関わらず日本と勝ち点6差と言う最悪の事態を回避した形となった。結果的に、日本がドーハでカタールに信じ難い敗戦を喫した事で、とうとう最終戦で日本に追いつく可能性があるところまでこぎつけたのだから、あの日のサウジの我慢もまた正解だった訳だ。
 で、あの日の試合を考えると、明日日本が負けると言うのはちょっと考えられないような気がする。と、楽観的に考えて、再三痛い目に会ってはいるのだが。
 
 サウジはおそらく前半は引いてくる。日本の攻めをスローダウンさせ、柏木や青山敏の横パスをかっさらっての速攻を狙ってくるだろう。あるいは、センタリングを凝りすぎる本田圭や水野がニアを狙ってきたのを跳ね返したところからの速攻も狙い目か。それでも0−0で試合が進んできたら、後半半ばから無理攻めをしてくるのではないか。
 もう1つの選択肢は奇策だろう。戦闘能力差がある敵地の試合。リードさえすれば、最終ラインの強さと日本の連動の少ない攻撃ならば守り切れる可能性がある。とすれば、最初の20分間、思い切り押し上げて猛攻を狙う。

 そう考えた時に、日本は明日の試合どう戦うべきか。
 結局、五輪代表の1人1人が本当のトッププレイヤであるかどうかを証明すると言う事ではないかと思えてきた。彼らが今後、Jリーグで、アジアで、そして世界で戦えるタレントであるかどうか、それを自己実現してくれる試合なのではないか。
 勝った方が景気がいいから攻撃的に行くのも1つの選択肢、引き分けでも五輪には出場できるのだから守備的に行くのも1つの選択肢。敵の出方を見ながら、五輪出場の確率が少しでも高くなるように、戦う事になるのだろう。だからこそ、私は選手達に期待したい。
 アジアのトップチームとしての格を見せて欲しいのだ。ここまでの迷走で、何か五輪本大会への出場権獲得が全てとなっている現状が嘆かわしいのだ。あくまでも五輪ではベスト4以上、いや最もよい色のメダルを目指し、さらには南アフリカでの好成績までが、彼らの目標である事を思い起こしてほしいのだ。
posted by 武藤文雄 at 23:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 五輪

2007年11月17日

五輪代表敵地で快勝

 ここまでホームで2引き分けのベトナム、大差で勝ちたい日本としては、難しい試合になる事が予想された。

 なるほどベトナムはよいチームだった。各選手が身体を張る事をいとわない。また、前を向いた時のアイデアが素晴らしい。高さではどうしようもない事がわかっていたのだろう。低く速いボールを入れてみたり、DFラインとMFラインの中間を狙ってみたり。ただ、ベトナムにとって不運だったのは、日本の中央ラインは水本、青山直に加え、西川が復帰していた事だった。幾度となく好機を作ったベトナムだが、これだけ中央のラインが強いチームから点を取るのは難しい。

 一方、反対側のゴールでは日本の努力が奏効し続けた。
 柏木(前に出て行く)と青山敏(後方で待機)をボランチに起用した事で、中盤後方に明確な前後関係が生まれた。同じチームでプレイする選手をセットで使うのは、代表チーム作りの1つのやり方である(もっとも、J1残留争い佳境のサンフレッチェが、この時期にこの2人を「たかが五輪代表」に供出しなければならないのは相当に疑問ではあるが)。もっとも、柏木は軽率なミスから横パスをかっさらわれた事が幾度かあったし、青山敏は逆サイドをに振るべき面で同サイドにこだわったり、不満なプレイも多かった。しかし、ボランチの1人が強引に前に出て行って攻めに厚みを作る事で(当然柏木はその後戻らなければならないからキツイ仕事になるが、無理をしなければ試合には勝てない)、これまでのこの五輪代表に感じていたフラストレーションが随分小さなものになったのも確かなのだ。
 さらに李忠成と岡崎とつぶれる事のできる2トップがよく機能、よい持ちこたえから2列目の水野、本田圭、柏木にいいボールを落としていた。加えて、この2トップはサイドからクロスが上がりそうな場面になると、受ける位置取りにも工夫が見られた。左サイドをえぐった本田圭のクロスに李が飛び込んだ2点目が典型例だった。
 両翼攻撃が機能すると、中央突破が有効になる。3点目岡崎が倒されてPKになった場面はとてもよい攻撃だった。この場面以外でも、水野が中に絞って幾度か好機を演出していたが、

 後半に入り、ベトナムが無理攻めに来た事と、柏木の運動量が落ちてしまった事(青山敏との前後関係と言うより左右関係になっていた)により、幾度か好機を許す事になった。しかし、西川、水本、青山直が個人能力で押さえ込んでしまう。あまり褒められた出来とは言えない後半だったが、3点差でリードしていて、日本に帰国して中3日でサウジ戦を控える事を考えると、選手達がやや省エネモードに入っても仕方がない事か。
 それでも、終盤に起用された梅崎が攻撃を活性化させ、セットプレイから1点を加えたのだから、上々と言えるだろう。最後の本田圭のPK失敗は感心しなかったが、遠藤への道はまだ遠いと言う事か。

 もちろん課題はまだ山積している。
 青山敏と柏木については上記した。内田と水野は共にプレイをするようになってもう4試合目だ(4DFで縦に並ぶようになったのは3試合目)。そろそろ双方で工夫をして縦の連携による突破を見せて欲しいところだ。本田圭も後方で伊野波が守備を固めてくれているのだから、左サイドに張り付く必要はないはず。五輪代表時代、左サイドに固定された中村俊輔は随分不満そうだったが、今の本田圭よりは格段に創造的なプレイを見せていた。自覚を待ちたい。大体、同じポジションに梅崎がいるのだから、もっと危機感を持ってもらわなければ困るのだが。
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2007年11月15日

五輪予選敵地ベトナム戦近づく

 約1ヶ月前に信じ難い逆転負けを喫した五輪代表。敵地ベトナム戦が近づいてきた。
 これまでの試合内容を思い起こせば、ベトナムはもちろん、サウジだろうがカタールだろうが、戦闘能力では格段に日本が高いのは間違いない。それなのに、どうしてここまで勝ち点が伸びないのか。いや、得点が入らないのか。
 これまで散々と、反町氏のチーム作りへの疑問を論じてきた。就任時に、過去の実績によりこれだけ期待されながら、悪い方に期待を裏切ってきた監督は珍しい。不可解なメンバ半固定、Jで実績のある選手を重要視しない選手選考、唐突に2軍のみ、あるいは3軍のみで戦う、これらの愚策を続け、貴重な準備期間を浪費し、ついにここまで来てしまった感がある。
 さらにここに来てFWの大量召集。これもイヤな雰囲気を感じる。先日の国立カタール戦をちょっと思い出したのだ。あの試合、梶山のヘディングで先制後もボールをしっかりキープしていた日本。負傷した梶山に代えて青山敏を起用後、本田拓が警告2枚で退場処分を食らう。その時点でベンチに残っていたのは、GKの林、CBの小林、サイドバックの安田、その他はFWの平山、岡崎、李だった。サイドバックとは言え、安田は攻撃要員だから、実質的な守備要員は小林1人しかいなかった。水野に代えて中盤もできる小林をボランチに起用し穴を埋め、何とか逃げ切った訳だが、この控えメンバ構成は不思議だった。
 ドイスボランチの負傷とレッドカードは予想外の事態だから、守備的な選手がベンチに足りないのは仕方が無かったかもしれない。あの試合も勝たなければならなかったのは確かだから、攻撃的なリザーブ選手を大目に入れておくのも当然の事だ。けれども、何故FWを3枚入れておく必要があったのだろうか。水野や柏木や家長に代えて次々にFWを起用した方が点が入るとでも言うのだろうか。
 で、今回のFW大量召集も釈然としない。言うまでもないが、この五輪代表が得点力不足に悩んでいるのはFWの人数が足りないためではない。攻撃ラインの選手に明確な連動が少ないのが問題なのだ。例えば、右サイドを水野が切り裂いた時に中央の若森島なり平山がどうボールを受けるか、逆サイドの本田圭や後方から上がってくる柏木や梶山がどこに入るか。そのような共通理解が足りないため、敵陣近くでの攻撃が単調になってしまうのだ。そのような共通理解を作り上げるための時間がたっぷりあったに、浪費してしまったのが問題なのだ。

 と言って、過ぎた時は還ってこない。また乗っていた安田の離脱も残念だ。
 幸い、戦闘能力は圧倒的に優れている。当たり前に前線からプレスをかけ、早い展開で両翼にボールをつなぎ、クロスが上がる場面には必ず3人が敵陣に進出するように共通理解を持って戦うだけで、状況は改善されるはず。その上で、水野なり柏木なり本田圭が状況を見て中央突破を交える。そのように攻めれば、いくら敵地でも相当数の決定機を作れるだろう。このチームの最大の特長である水本、青山直の2枚看板はベトナムの逆襲をハンマーでつぶすように防いでくれるだろう。そうすれば敵地とは言え、3点差以上で勝てるのではないか。最終戦は、サウジ−カタールの結果を見てから考えてもよいのだし。

 非常に緊迫感のある愉しい状況にはなったが、戦闘能力を考えれば、やはり楽観的にならざるを得ないのだ。
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2007年11月01日

五輪予選最終戦キックオフ時刻問題

 さて、悩める五輪代表。
 予選最終戦のキックオフ時刻調整がもめているようだ。
サウジアラビア戦(国立)と、同・カタール−ベトナム戦(カタール)の開始時刻を同一にするよう日本が求めている件で、日本は午後8時30分、カタールは午後10時30分(ともに日本時間、カタールはマイナス6時間)開始を主張していることが分かった。日本協会・小倉副会長が明かした。もし間を取って折り合えば、午後9時30分の開始になる。(敢えて後略)
確かにこれは厄介な問題だ。
 リーグ戦の最終戦を同一時刻キックオフにしないとマズイのは歴史が証明している(例えば78年のアルゼンチンとか82年のオーストリーとか。この2試合は同一時刻キックオフにしなければならないのだ。
 ドーハには14年前の10月下旬に行った事はあるが(笑...泣)、昼間の直射日光はとにかく暑い。確かに日本時間の10時半ならば、先方は午後4時半、これならば何とかなるように思える。しかし、当方の要望の先方現地時刻午後2時半は、サッカーがやるべき環境とはとても思えない。もっとも、我が国も8月の真っ盛りの昼間に散々各種大会を行っているし、94年ワールドカップのように欧州TV局都合による灼熱の大会は過去も開催されているのだが。ただ、14年前の記憶によると、アラビア半島の昼間の暑さは、これらの比較対象以上に「危ない何か」があったようにも思う。カタールサイドの気持ちも理解できるのだ。
 しかし、我々にしても午後10時半はマズイ。だって、帰れないのだもの。いや祝勝会を延々とやっても構わないけれどね(祝勝会だよね、そうだよね、間違いないよね、ね、ね、反町さん)。ただ、私は試合後祝勝会をやって、友人宅かカプセルホテルに泊まってもいいけど、ほとんどの方々はその選択肢は取らないだろうから、観客席は閑散としてしまいそう。さらに、午後10時半のキックオフだと、試合が最も盛り上がる後半終了間際は翌日になってしまっているのだが、国立競技場でその時間に大声援を送っても構わないのだろうか。いや、ダメって言われても大声援を送るけれど。
 そう考えてくると、上記引用の「間を取って午後9時30分」って最悪の選択肢だね。あっちは暑いままだし、こっちは帰れないし。

 それにしても厄介な問題だ。広過ぎるアジアがゆえの問題点だな。
 で、AFCに提案。最終節を2月か3月に延期したらどうだろう。当方は寒いの我慢するからさ。できたら午後7時キックオフ(日本時間)。これなら(たぶん)あちらも滅茶苦茶は暑くなくて、こちらも帰宅できる。え?新しい監督が準備する時間も...
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2007年10月18日

さすがにこの結末は予想していなかったが

(苦杯後、少し時間が経ち、冷静さを取り戻したので、追記をしました、別エントリにするより、この方がおもしろいかなと思ったもので 10月19日)

 高温多湿のアウェイゲームだけに、最終ラインで刈り取る戦術そのものは仕方が無かったと思う。ただ、審判のクセを考えず、無用なファウルを取られる事が気になってはいた(たとえば2失点直前の柏木と森島のファウルは微妙なものではあったが、今日の主審はこれらのプレイに対していつも笛を吹いていた)。また後半半ば以降明らかにカタールの疲労が顕著になったのだが、それでも最終ラインで敵を待ち構えるのは交通事故の危険があるのはいやだなと思っていた(たとえば、家長なり本田圭が敵陣でいったん突破ではなくキープをすれば、ラインが上げられたのだが)。
 また攻撃についても、後方に選手を残し、少ない人数でのカウンタ主体になるのはやむを得なかっただろう。ただ、中盤で崩してラストパスが出せる場面になっても、相変わらず出し手と受け手の呼吸が合わないのは気に入らなかった(このチームが結成されて1年になるが、センタリングに飛び込むとか、スルーパスに抜け出すとかの、高精度な連携が未だほとんど見られないのは何故なのだろうか)。さらに、本田圭や柏木が(角度が浅かったのは確かだが)GKと1対1になりながら、シュートを狙わず、パスを選択するのには不安も感じていた。アジアカップでA代表がサウジや韓国相手にシュートが少なかったのは不満だったが、あれは敵DFが固まっていたためであり(だからこそ、ミドルシュートを狙って敵DFを引き出して欲しかったのだが)、この日を含めた現五輪代表の多くのプレイで見受けられるシュートへの消極性とは異なる(さらに言えば、本田圭も柏木も自分のチームでは、もっと独善的にプレイしていると思うのだが)。
 また、疲労困憊になっても、カタール選手が少ない可能性に賭けて前進する事、いずれの選手もあきらめず中盤でファイトしていた事も確かで、大したものだと感心していた。

 しかし、そのような理屈を考えても、中盤で敵をフリーにさせずまともなラストパスを許さず、最終ラインでは強さも速さも勝っていたのだから、さすがにこのような結末を迎えるとは思いもしなかった。最後のPKにしても、いわゆる微妙な判定。この主審はカタールのラフプレイにカードを出すのが消極的だった事を除けば、それほどホーム寄りの判定ではなかっただけに、笛を吹いてPKスポットを指差した時はビックリした。サッカーの難しさと言うものだろうか。

 幸い、カタールは敵地のサウジ戦を残している。日本は楽ではないが後2連勝すれば、相当高い確率で五輪出場権を獲得できる事だろう。これまでの4試合で、選手の個人能力にしても、層の厚さにしても、圧倒的に日本が優位なのは判明している。
 上を向いて戦い続ける事だ。

(以下が10月19日に書いた追記になります)続きを読む
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2007年10月15日

五輪代表敵地カタール戦を前に

 敵地カタール戦が近づいてきた。ここまでガタガタ不平不満を羅列してきた反町氏のチーム作りだが、ここまで2勝1分け、確かに結果をしっかりと出している。そして、次の敵地カタール戦で勝てれば五輪出場は、ほぼ決定だろう。反町氏のチーム作りが正しいのか、単に選手の能力が高いが故なのか、相変わらず愉しい酒の肴ではある。

 次の試合はここまでほぼ固定して使われてきた(そして私が固定起用を疑問視してきた)本田拓也(退場による出場停止)、梶山(国立カタール戦で不運な負傷)のMF後方のコンビが不在なため、代わりに誰が選考されるかが注目を集めている。そして、反町氏は補充要員として枝村を選択した。今シーズンこそ、充実したエスパルスの中盤構成ゆえ控えに甘んずる事が多いが、後方から攻め上がっての得点力、正確な個人技によるアイデアのある組立で、Jでの実績は上記固定コンビを上回ると言っても過言ではないタレントだ(もっとも本田拓也は実績を比較しようのない立場だが...本田拓也はエスパルス入りするとの噂を聞いた事があるが、もしそうだとしたらこの2人の競争は今後も興味深い事になるな)。
 常識的に今度の試合は、しっかりと守備を固め0−0の引き分けで十分と言う試合なのだが、守備を期待できるタレントである谷口や小椋は選考外となった。
 そう考えると、中盤の構成、特に後方の2人に誰が起用されるかは非常に興味深いものがある。青山敏が中心となる事が予想されるが(練習試合で負傷したとの情報が気がかりだが)、枝村なり上田と組み合わせるのか、もう1つ前でプレイしている柏木なり本田圭が起用されるのか、逆に後方でプレイする事が多い伊野波なり細貝が使われるのか。優秀な選手が多数いるのだが、不可解なメンバ固定により、適切な組み合わせが見出されていない状況は困ったものだが、逆に言えば誰が起用されても個人能力の高さで何とかしてしまうような気もしてくる。これまでの試合でも、そうやって勝ってきたのだし。
 またやや人材不足気味だった攻撃ラインにしても、若森島、平山、李忠成、岡崎いずれも、しっかりとJで実績を残し始めている(岡崎が離脱したとの情報があり気がかりだが)。
 今回は西川が復活し、元々このチームの最大の持ち味と呼んでも過言ではない水本と青山直による中央の守りはさらに強化された(もっとも、あの国立カタール戦で、決定機を防いだ山本のプレイこそ、後から思えば「北京行きを決めたプレイ」と賞賛される事になるのかもしれないが)。水野、家長、本田圭、柏木と並ぶ攻撃的MF群は梅崎が割り込む隙が見当たらないほど豪華なものだ。

 と、こう考えてくると、チームとしての意思統一や連動には課題山積ながら、結局個人能力差でしっかりと引き分けるなり、小差で勝なりしてくるように思えてくる。特に内田の起用で4DFになった以降は、従来のチームで唯一の課題とも言えた水野や本田圭の押し込みと言う課題も解決された。そりゃサッカーだから、何が起こるかはわからない。しかし、敵から見ると個人能力に優れた選手の集団が、「型になっていない」サッカーをやってくるのだから、やりにくい事この上ないだろう。
 非公開の練習試合で韓国に3−0で快勝したと言うが、昨秋ホーム&アウェイで韓国と親善試合を行なった時の当方の2軍対応や、明らかに個人能力の低い選手への拘泥を思い起こせば、今回はベストに近いメンバを並べているのだから、これも当然のように思えてくる。

 そう考えると、ついつい楽観的に思う自分がいるのだ。エジプト戦に次ぐ深夜の歓喜を期待しよう。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 五輪

2007年09月11日

国立カタール戦前夜

 相変わらず五輪代表のチケットの売れ行きが悪いようだ。昨年の中国戦前にこの状況を憂えた訳だが、予選本番、それも最も重要に思えるホームゲームでの売れ行き不振だけに、事態は深刻と言えるだろう。最もこれまで前売りが不振でも、実際にはいずれの試合でも2万人程度の観衆は入ったから、明日もそのくらいの入場は見込めるだろう。平日の夜の五輪代表の集客能力はちょうどこのくらいなのだろう。まあ、レッズとアルビレックスには及ばないが、平日と言う事を考えれば他のJクラブに対しては互角以上に戦っていると考えれば、それでも「大したもの」と考えるべきなのかもしれない。もっとも雨が降ればその限りではないかもしれないが。まあ、それはそれとして。
 上記エントリでも述べたように、前売りの売れ行き不振にはいくつか要因があろう。多くのサッカー好きが「代表」から「単独クラブ」に軸足を移している事、協会会長の連続的な愚行に純粋に不快感を持っている人の増加など。いずれにしても、若年層代表チームの人気が相当落ちている事は間違いない。そして、人気が明らかに落ちているにも関わらずチケットを高額にしているのが一層売れ行きを落としていると言う指摘は正鵠を射ているように思える。さらに言えば、チケットが余っているのは自明なので、誰も無理して前売りは買わないと言う事になっているのだろう。私だってまだチケットは買っていない(もちろん観に行くけれど)。

 ただ、私は明日の試合は見世物としては大変面白いものだと思っている。
 「予選」と言う試合は「敗戦したら何も残らない」と言う恐怖感が、最大の興奮の源泉である。そのような意味では「入替戦」あるいは「残留、昇格、優勝を争うリーグ戦終盤」などが類似性のある試合かもしれない。しかし、「入替戦」に負けても、来年「下位リーグでのプレイ権」は存在する。ところが、「予選」で負けた場合「何も残らない」のである。
 そして、日本の代表チームはA代表、五輪代表、ユース代表については、ドーハの悲劇を最後に世界大会に向けた予選で「何も残らなかった」経験は皆無となっている。これは考えてみれば凄い事で、韓国でさえワールドユースの連続出場には失敗しているし、サウジに至っては五輪でよくドジを踏んでいる。そして、このような連続出場と言うものは「いつかは途切れる」ものなのだ。
 そう考えると今回の五輪予選には、
(1)同グループにサウジ、カタールと言う強豪がいる
(2)反町氏が意図不明の強化を続け、チーム作りが遅れている
など、「『いつか』がついに訪れるのではないか」と言う恐怖感が、現実的に漂っているのだ。
 実際、もしこの予選突破に失敗した場合、反町氏はJリーグを含め2度と監督を務める機会はないだろうし、選手達も「五輪に行かれなかった世代」と引退時まで揶揄される可能性すらある。そして、先日も述べたが我々も言いようのない寂しさを来年味わう事になるのだ。
 そして、ここまでの星勘定を考えると、明日のカタール戦は本予選の帰趨を大きく左右する試合である。これほど恐怖感を味わいながら、代表の公式戦を味わうのは(成功時の歓喜と価値は相当落ちるが)04年のドイツワールドカップ1次予選のマスカットオマーン戦以来だったりして。おお、そう言えばあの時も敗戦時のリスクを講釈したっけな。
 そう考えると、明日の試合が愉しみで仕方がない。これだけの試合を必死に応援しない手はないと思うのだが。

 と、日本協会も明日のカタール戦の訴求を行なえば、もう少しチケットも売れたのではないか。

 ともあれ、スイス戦に向けて寝よう。
posted by 武藤文雄 at 22:39| Comment(8) | TrackBack(1) | 五輪