2022年06月06日

ブラジル戦前夜2022

 紆余曲折あったが、終わってみれば無事予選突破を決めた森保氏率いる日本代表。
 6月の準備試合シーズンが始まった。ただ、過去と比較して非常に窮屈な強化計画となっている。特に出場決定後、欧州遠征しての親善試合がかなり組みづらいのが苦しい。欧州ネーションズリーグが設立されてしまったためなのだが、何とか工夫して強化を進めたいところだ。日本で行う強化試合は、相手国がどの程度充実した選手を集め、どのくらい体調を整えてくるのか、まったく読めないのがつらいところだが。

 今回のパラグアイについては、選手のレベルはかなりのものだったが、体調は微妙なところ、連係はまったく整っていなかった。あれだけ守備ラインが揃っておらず、プレスの連係もなければ、堂安と鎌田と田中碧らの個人能力で簡単に崩せる。ただ、森保氏のチームの常として、最終ラインをいかに崩すかの連係は選手任せになっている。そのため、ペナルティエリアに入ったところですぐに崩し切れないと、敵の守備も戻ってくるから、ゴール前がゴチャゴチャになり、シュートに行き切れないことになる。久保のプレイがその典型。それでも、各選手の個人能力で4点取ったのだから結構な時代になったものだ。
 一方で守備面では「おいおい」という場面が多かった。失点場面もそうだが、マイボールで丁寧に回すべき場面でボールを奪われるケースが多かった。予選終盤はそのようなミスはほとんど見受けられなかった。そう考えると、この不首尾は、大差がついて若干弛緩があったこと、吉田麻也、遠藤航と言ったチームリーダが不在だったことなどが要因だろう。もっとも、本大会であんなミスをしたら、とんでもないことになる。大丈夫だよね、代表チームのみなさん。
 現実的に、今回の残り3試合で、日本にとって本当に負荷となる試合がいくつあるのかはわからない。ガーナとチュニジアはカタール本大会出場を決めているから、相当厳しい試合を経験できることを期待しているのだが。とは言え、明日のブラジルは世界最強国。日本代表にとって、格段の強化機会になることは間違いないだろう。
 そして、できる範囲でベストを尽くすのは当然のこと。パラグアイの連係不足による手応えのなさは残念だった。しかし、手薄だった中盤で鎌田大地と板倉が相応のプレイを見せた事、堂安が輝いた事、(堂安や鎌田らによる引き付けがあれば)三笘が相手に対して相当脅威になること、原口が気の利いたラストパスを連発したこと、売り出し中の伊藤洋輝が一番手薄な左DFで機能したことなど、明るい材料も多かった。一方で、もう本大会まではそう時間もないし、強化合宿も限られている。新しい選手を多数試す段階ではなく、有力な選手同士の連係練度をいかに高めるのが課題なのだが。

 さてブラジル戦。おそらく、森保氏は予選のベストメンバに近いメンバで、ブラジルを迎えるのだろう。GKは権田、右DFは山根、CBは吉田麻也と冨安、冨安の体調が悪ければ板倉、左DFは中山で来ると思うが、伊藤を抜擢するか。中盤は遠藤航、田中碧、守田、両翼は伊東純也と南野。CFはたぶん上田綺世(これはパラグアイ戦で起用されなかったことからの推測に過ぎませんが)。そして、ロースコアの勝負に持ち込み、終盤に堂安、鎌田、三笘らを起用し勝負に出たい。もしリードしたり同点で終盤を迎えられれば、原口や谷口を起用してのクローズのテストとなるが、そんな展開に持ち込めれば嬉しいな。
 実際、今回の予選のホーム中国戦、サウジ戦での守備組織、特に攻撃から守備への切り替えはすばらしいものがあった。本大会でドイツとスペインから勝ち点2以上を奪おうと言うのだ、まず堅牢な守備を磨くのが重要なことは言うまでもないだろう。そう言う意味では、韓国から5点を奪ったブラジルに対し、今の日本がどこまで粘れるかを見極めると言う意味で、とても大切な試合となる。
 ブラジルにボールを奪われた直後に、どれだけ早く切り替えられるのか。一方でボールを奪取した後に、どのくらい有効な攻撃がしかけられるのか。先方の世界最高峰の遅攻にどのくらい我慢できるのか。マイボールで守備を固められた時、どのくらい落ち着いてリズムを作れるのか。これらすべてが、我々がカタールでどこまで戦えるかの試金石となる試合となる。
 2017年11月、日本はアジア予選を勝ち抜いた直後、明日と類似の状況でブラジルと対戦した。当時のハリルホジッチ監督は、予選の埼玉豪州戦、長谷部、山口蛍、井手口と3人の守備の強い選手を組み合わせた4-3-3で完勝した。その試合とほぼ同じメンバで、このブラジル戦を行ったが、前半に3点とられる完敗。ミスが連発し、無理なパス回しからボールを奪われ、再三速攻に脅かされる。粘ることも何もできない完敗だった。以降、ハリルホジッチ氏はチームを立て直すことができず、数ヶ月後解任された。
 果たして、明日はどこまで戦えるか。

 今の日本のレベルは相当なところまで来ている。過去の代表チームにはない分厚い選手層も確保できている。我々は、過去にないほどの成績を収められる潜在力を持った代表チームを確保しつつあるのだ。我々の代表チームがどこまで戦い得るのか。明日のブラジル戦、その戦いを(声が出せないけれど)新国立で応援できる。本当に楽しみだ。
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2022年02月03日

完璧な180分間

 中国戦に続き、サウジ戦も2-0で完勝。
 この2試合180分間のの日本の組織守備のすばらしさを、どう表現したらよいのか。特にボールを奪われた直後の切り替えの早さと位置取りの修正は格段だった。出場全選手の献身に最大限の敬意と感謝を捧げたい。100年の歴史が育んだ知性と技巧とフィジカルに優れた我らのサッカーエリート達が、ここまで戦ってくれるとは。カタールでのベスト8はもちろん、生きているうちにベスト4も体験できるかもとすら思えてきた。
 過去日本代表が組織守備を十分に機能させた試合と言えば、やはり南アフリカワールドカップと言うことになるだろう。あれは見事な4試合だった。ただ、本大会は事前にフィジカルコンディションを整える合宿を行える。それに対し予選では欧州から帰国した選手と国内の選手を直前に集めて試合に臨むのだから、2試合続く予選で質の高い試合を見せるのは難しい。実際、ブラジル予選ではCBの弱さがチーム全体の課題となっていたし、ロシア予選では連戦2試合続けてよい試合を見せてくれることは少なかった。もちろん、この2試合はホーム連戦で調整がしやすかったのは確かなのだが。
 しかも、この中国戦とサウジ戦は、国内はオフでレギュラーのCB2人が不在。これだけ難しい状況だったのに180分間に渡り、組織守備を機能させたのだからすばらしい。ホーム豪州戦以降採用した遠藤航、守田、田中碧のトレスボランチがよく機能。谷口と板倉のCBの充実と合わせ、難敵サウジにも好機を与えなかった。しかも、速攻を許すようなリスク高いパスをほとんど使わず、田中碧の制度の高いパスと伊東格段の突破力を軸に、複数回崩し切り得点を重ねた。

 サウジは中国とは異なり、前線から厳しいプレスをかけてきた。しかし、日本も落ち着いてボールを回し不用意な取られ方はしない。ただ、田中碧が自由にボールを持たせてもらえないこともあり、どうしても前線へのフィードは甘くなり攻め切れない時間が続く。それでも25分過ぎあたり、伊東が敵DFを打ち破り低いクロスをGKが好セーブの好機をつかんだあたりから連続攻撃。そしてサウジが一度それをしのいだところで、ボールを奪った酒井が伊東に絶妙な縦パス。伊東が長駆で再度振り切り上げたボールを大迫がスルーし、南野が切り返しから左足で決めてくれた。
 日本の攻勢が続いたところで、サウジDFが深めに位置取りしているところで、前線の選手が中途半端に前に出てきたので、酒井が精度の高いボールを入れることができた。サウジは引き分け狙いだったのだろうが、あの場面はコンパクトで無くなっていた。この予選好調に首位を走るサウジが、精神的なスタミナが残っている前半からそのような不十分な意思統一を見せるとは少々驚きだった。サウジのホームでの勝利は、日本のミスからの自滅だったのだが、選手たちは「日本より強い」とでも錯覚したのだろうか。
 その後、やや日本のプレスが消極的になったこともあり、日本陣まで攻め込まれることもあり複数回CKを許す。ただ、そうなればサウジ後方のスペースを狙えるから、伊東のシュートをGKがブロック、田中碧がペナルティエリア内で倒された疑惑、遠藤航のフリーのミドルシュートが宇宙開発など、日本も好機を複数回つかむが決め切れず前半終了。
 後半立ち上がりから日本が積極的なプレスをかけ、サウジ陣でボールを狩れるようになる。そして50分、遠藤航のボール奪取から南野(だと思った)がつなぎ、左の長友に。長友が敵タックルをかわすように上げた逆サイドへのクロス(どの程度ねらったのかは少々微妙だったが)が伊東へ。球足の速いボールだったが、伊東は正確に右斜め前にボールを置き、超弩級の一撃を叩き込んでくれた。それにしても、伊東は正に大エースとしか言いようがない存在になってくれた。ボールの置き所の見事さ、突破をする時の精妙なボールタッチ、正確な技術とその使い所の的確な判断。大学までそれほど著名ではなかったこのタレントの格段の成長振りは本当にすばらしい。
 サウジとしては前半戦って「リードを許した以上は勝つのは相当難しい」と覚悟を決めていたはず。なので、1点差の時間を延ばし、僅かな交通事故に期待したいところだったろう。それを打ち砕く一撃を喰らい、オーロラビジョンに大映しになる各選手の絶望的な表情がうれしい。
 以降は、完全に日本ペース。交代出場した前田大然と浅野と伊東の3超高速トリオが、サウジDFの後方を再三付き複数回決定機をつかむが決め切れず、2-0で試合終了。点差以上の完勝だった。

 まあ、フィジカルコンディションのよい選手がそろい、選手選考を誤ったり、疲弊した選手の交代をしっかりしてくれれば、森保氏はすばらしい試合ができるのはわかっていたことだ。また、集まっては解散を繰り返す代表チームで、序盤自らの采配不備による勝ち点喪失という失態を行いながら、各選手たちを精神的にまとめ上げた手腕も恐れ入るものがある。しかも、今回の招集は精神的支柱の吉田麻也と、(おそらく)日本人選手で歴代市場価格ナンバーワンとなっている冨安が不在だったにもかかわらず。
 ただ相変わらずディテールについて、ネチネチ文句を言えるツッコミどころには事欠かないのは楽しい娯楽だ。勝った試合の後ならばだが。
 何回でも繰り返すが、トレスボランチ採用するのに、どうして守備の強い中盤のバックアップ呼んでないのだろうか。川辺や稲垣や橋本や松岡など有効な選手は多数いるはず。もし序盤に3人のうち誰かが負傷離脱したり、いやそれ以前にこの3人のうち誰かが自クラブで負傷し招集できないとしたら、森保氏はどうするつもりなのだろうか。もちろん、柴崎がロシアの輝きを取り戻すことを期待し、招集を継続するのを否定はしない。しかし、柴崎が現状のレギュラー3人組のように戦うことが難しいのは、先日の敵地オマーン戦でも示されたではないか(もちろん終盤何がしかの理由で試合がばたついた時などに柴崎を起用し、落ち着けることは今でも十分期待できるだろうが)。
 このMFのポジション以外は、このチームには多士済々のタレントが揃っている。今回の板倉、谷口がまったく不安ないプレイを披露してくれたのがその典型だ。左DFは少々手薄だが、長友と中山と2人は常時招集され、2人とも存分に機能することはわかっている。なのに、なぜここだけは手薄なままを放置するのだろうか。
 もう1つ。終盤遠藤航→原口の交代ちょっと前に、酒井宏樹が足をつり気味だったが、森保氏は交代しなかった。まだ交代枠が残っていたのだから、山根を投入するべきだろう。こう言う甘い采配するから、メモするのに忙しくて試合見ていないのではないか、と言いたくなるのだw。このような細部をおろそかにする采配で、本大会の2次ラウンドで本当に厳しい相手と戦えるだろうか。

 ともあれ、すばらしい180分間をたっぷり堪能することができた。
 敵地豪州戦を引き分ければ出場権が確定する。中盤の3人が負傷なく上々の体調で招集できれば、よほどのことがない限り、敵地とは言え勝ち点獲得は難しくないだろう(3人が揃わなければ、それはそれで心配だが上記の通り人材はいる、ベテランの山口蛍あたりに頼る手段もあるし)。3月24日の豪州か、よい季節だし行って歓喜を堪能したいなあ、疫病が忌々しい。
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2022年01月31日

サウジは無理をして来ない

 2022年1月27日 日本2-0中国 於埼玉スタジアム。
 個人的には、日本代表史に残る完璧な試合だったとは思う。「だったと思う」ではなくて「だったとは思う」だが。

 元々、戦闘能力で中国を圧していることは事前にわかっていた。ただ、戦闘能力が劣るチームに対し確実に勝ち点3を確保するのが、必ずしも容易ではないことは、サッカー狂ならば誰もが理解している。そして、本大会出場のために、この試合で勝ち点3をしっかり獲得すること、その確率を極力高めることが重要なこと、それぞれもサッカー狂ならば誰もが理解していたことだ。
 そして、この日、遠藤航とその仲間たちは、そのミッションをほぼ完璧に演じてくれた。この「ほぼ」の徹底ぶりは実に見事。
 開始早々から、ボールを奪われた直後の切り替えが格段(最近の流行り言葉では「ネガティブトランジション」)。そのため、中国はまともにつないでハーフウェイラインを越えられない。それならばとロングボールで前線をねらってくると、板倉と谷口がそれを冷静にはね返すので、中国はまったく前線で起点を作れない。そしてこの急造CBコンビは、後方に引いてくる田中碧と連携し、前線に次々と好パスを送り出す。
 それにしても、板倉の出足(その前提となる読みを含めて)はすばらしかった。ベガルタが天皇杯決勝で浦和に苦杯を喫したのは、この日と同じ競技場での3年前のことだった。あの試合、ベガルタの左CBとして起用された板倉、マークする相手に詰め切れない弱点を突かれ、幾度も裏への突破を許してしまった。欧州での3年の経験は、この若者をまったく質の異なる戦士に変えてくれた。板倉は、この中国戦でのプレイ振りで、完全に吉田麻也との定位置争いに名乗りを上げたことになるだろう。少しずつ、最高レベルのCBになりつつあるこの逸材と、1年間ともに戦えた幸せ、ベガルタサポータとして本当に嬉しい。
 攻撃には色々不満もあるが、このレベルの相手に、これだけ素早いネガティブトランジションを継続すれば、試合は一方的なものとなる。遠藤航と守田の切り替えは当然かもしれないが、3トップの切り替えの早さも格段。そして序盤に見事なパス回しで伊東純也の突破場面を作りPKで先制に成功。以降は、攻撃面で無理をするリスクを負わず、執拗に切り替え早さで守備を固める試合となった。この切り替え早さを90分間継続するのだから、「日本代表史に残る完璧な試合」と表現した次第。加えて、中国が田中碧をまったく押さえにこないので、一度日本がボールを奪うと、上記の通り2CBと田中碧を起点におもしろいようにボールを回すことができた。結果、90分間に渡り試合をコントロール。僅かなズレから許した数少ないCKや自陣のFKからシュートを許したものの、交通事故のリスクも最小限。まったくおもしろさはないかもしれないが、リアリズムと言う視点からは「完璧な試合」と言うしかないではないか。少なくとも、戦闘能力が明らかに落ちる中国に対し、勝ち点3を間違いなく獲得するという視点では、この試合はすばらしかった。
 もちろん不満もある。上記の通りボールをしっかり回すことはできたが、なかなか追加点を奪えなかったこと。これは開始早々に先制したこともあろうが、各選手が「悪い取られ方をしないこと」を徹底し、無理をしなかったためだった。正直言って勝ち点3を確保するのが最重要な試合だから、各選手の思いはわからないでもない。しかし、あれだけボールを奪われた直後の守備が機能していたのだ。最前線の選手は、もう少し無理をしてよかったはずだ。特に南野には不満がある。長友との連係を工夫したり、もう少し無理をしてもよかったのではないか。だから、冒頭で「だったとは思う」と微妙な表現をとった次第。贅沢なのかもしれないけれど。

 さてサウジ戦。
 中国と比較すれば、戦闘能力が格段に高いことは間違いない。しかし、落ち着いて考えてみよう。先般の敵地戦の苦杯だが、序盤のセットプレイから許したピンチ(権田が好フィスティングでしのいだ)を除くと、危ない場面は皆柴崎のミスによるものだった(それにしても、あの柴崎の完璧な敵へスルーパスには驚いたが)。どんな選手にも不調の時はある。にもかかわらず、柴崎を交代させなかった森保氏の問題なのだ。加えて、サウジは日本時間28日の未明にホームでオマーンと戦った後の来日となっている。それも極寒の日本に。コンディションがよいとはとても思えない。さらにサウジとの試合、日本はホームで過去勝ち点を失ったことはないはず、引き分けもなく常に勝っているはずだ(記憶違いだったらごめんなさい)。中国戦の守備強度を含め、常識的に考えれば、日本が圧倒的に優位なのだ。
 さらに各国の勝ち点勘定を考えると、サウジは出場権獲得をほぼ決めており、一方で豪州は相当追い込まれているのだ。
 1位 サウジ 勝ち点19 得失点差+7 残試合 A日本 A中国 H豪州
 2位 日本 勝ち点15 得失点差+4 残試合 Hサウジ A豪州 Hベトナム
 3位 豪州 勝ち点14 得失点差+9 残試合 Aオマーン H日本 Aサウジ
 4位 オマーン 勝ち点7 得失点差-2 H豪州 残試合 Aベトナム H中国
ベトナムと中国が圏外と考えると(いや、ベトナムは本大会出場可能性なくなっても最後まで相当な抵抗はしてくるだろうが)、サウジは次節の敵地中国戦に勝てば勝ち点は22確保できる。そうなると、日本と豪州は直接対決が残っているので、サウジは残る豪州と日本の直接対決に敗れたとしても、2位には入れるのだ。サウジにとっての唯一の悪夢は日本に2点差で敗れ、(可能性は低いが)中国に引き分け以下で終わり、日本が豪州に1点差で負けたケース。その場合以下となる。もし、火曜日に日本に負けたとしても0-1ならば、サウジが悪夢にはまっても得失点差で日本を2上回ることができる。そうなると日本はベトナムに大量点が必要になる。
 サウジ勝ち点20、得失点差+5 ホームとは言え豪州と直接対決
 豪州 勝ち点20、得失点差+10以上 敵地とは言えサウジと直接対決
 日本勝ち点18、得失点差+5 ベトナムに勝てば2位には入れる
 そうこう考えると、サウジにとって火曜日の日本戦は引き分けで十分、負けても1点差ならば問題ない試合なのだ。
 余談ながら、オマーンのホームゲーム豪州戦はすごい試合になるだろう。オマーンはこの豪州戦を勝てば、勝ち点16まで行ける可能性が出てくる。豪州が日本にもサウジにも勝てなければ、オマーンが3位になれる。

 以上考えると、サウジは絶対無理をして来ない。日本がリードしても、強引に同点をねらわず最小得点差を維持することを考えるはずだ。
 とすれば、日本は中国戦の守備強度を確保しながら、左右両翼から攻勢をかけるべきだろう。南野が強引に無理をしに行くのか、久保を左サイドに使い強引に行くのか、中山を起用し左オープンに開かせるのか、森保氏はいずれを選択するのか。冷静な采配で2点差以上の勝利を期待したい。
posted by 武藤文雄 at 00:31| Comment(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月27日

CB2人不在だけれども

 Jリーグオフという厄介なタイミングで迎えるホームの中国戦、サウジ戦。この季節以外では、欧州でプレイする選手の体調は呼んでみなければわからず、国内の選手の体調は計算できるのが常。しかし、今回については国内の選手はみな体調があまりよくないことは自明(長いシーズンに向けたフィジカルトレーニングの最中だから)。で、さらにCOVID-19でのバブル対応がコンディショニングを難しくする。
 まあ、ずっと日本国内に滞在し移動がない有利さは格段だ。同じバブルでも、異国と母国ではまったく精神的負担は異なるはず。加えて、敵軍の戦闘能力との相対比較という意味では、両試合ともかなり有利なことは間違いない。
 中国の弱さは初戦で明らかになった。元々あまり機能していなかった帰化選手たちの去就も曖昧だ。中途半端に帰化選手に頼らず、真面目に強化を積んだらよかったのではないかとの上から目線も楽しい。それにしても、この国のサッカーはどうしてダメなのだろうか。合衆国が地味ながらワールドカップで好成績を収めているから、超大国がサッカーがダメという理屈はないはず。テレビで習近平氏(大変なサッカー好きとのことだが)のふんぞり返った態度を見る度に「いいから、サッカーが強くなってから偉そうにしてください」と、つぶやくのも楽しい。
 サウジは難敵で先日も苦杯を喫している(詳細は後述する)。しかし、2月の日本のナイトゲームの寒さは彼らには相当厳しいハンディキャップとなるだろう。いや、アラビア半島の湿度と高さと気温の高さのしんどさと言ったら形容し難いものがある。そのような地域で生まれ育った選手たちに、2月の日本の寒さは厳しい試練になることだろう。歴史的にもこのアジアの強国は日本で勝ち点を獲得したことはないと記憶している(間違っていたらごめんなさい)。そう考えると、日本との勝ち点差4を考えれば無理をしないはず、引き分ければ大成功と思っているはずだ。
 したがって、両軍とも完全な引き分け狙いで来る。落ち着いて90分で複数回崩し切る工夫をし、当方の豪華絢爛な我々のスター選手の誰かがゴールネットを揺らしてくれるはずだ。よほど妙なことが起こらない限り勝ち点6を確保の可能性は高い。

 と書いたわけだが、その「よほど妙なこと」を起こすのが、我らが森保監督。これまでの予選の2敗を振り返ってみよう。
 ホームオマーン戦では、CBと守備的MFの控えがいない異常事態にもかかわらず新しい選手を呼ばない謎対応。さらに疲弊したサイドバックを交代させず状況を放置。その結果、終了間際に遭えなく失点した。
 敵地サウジ戦では、再三ミスパスやボールロストを繰り返す柴崎を交代させず、そうこうしていたら柴崎の誰も予測できないようなミスパスから失点した。さらに、1点を取りに行く必要が出てきたので柴崎→田中碧の交代が妥当だったのだが、失点前に準備していた柴崎→守田の交代を変更せず、終盤の攻めあぐみを招いた。
 以前から幾度も書いてきたが、森保氏は決して悪い監督ではない。中心選手を固め、彼らに試合を委ねる。全員にハードワークを期待し、まず試合を無失点で終えることを目指す。そうこうしているうちに、かなりの確率で勝利を収めることができる。サンフレッチェでJを制覇した際も、佐藤寿人を軸にしたチームで丁寧に勝ち点を積み上げていった。アジアカップの準優勝や、先日の東京五輪での準決勝進出も、これらのチーム作りの成果と言えよう。
 しかし、これまた幾度もイヤミを語ってきたが、
選手の体調を見極められないこと、選手交代について計画性がないこと、勝っている試合のクローズが稚拙なこと。そして、五輪での最大の失敗である選手の消耗対応を反省していないこと。要は森保氏は、1試合ずつ丁寧に勝ち切る用兵が決定的にお粗末なのだ。
 その結果上記のホームオマーン戦や敵地サウジ戦で、非常識な采配を行い、後半煮詰まった時間帯にありえないような失点をしてしまい、そのまま敗北を喫してしまった。東京五輪でもチームの要である遠藤航と田中碧を酷使し消耗させ、結果メダルを逃したは記憶に新しい。

 そうこう考えていたら、なんとこの2試合、吉田麻也と冨安が欠場すると言う。さらに古橋亨と三笘薫まで。でもあまり不安はないのですがねw。
 散々イヤミを語っている敵地サウジ戦だが、柴崎がからんだ場面以外に敵に許した好機は序盤のFKからのみ。後はサウジの個人技による攻撃を、ことごとく冨安の1対1の強さと、麻也の老獪なカバーで防いでいた。前線からの組織守備と、遠藤航の協力な中盤デュエルにより、敵FWが加速して攻めてくる場面は非常に少なかったので危ない場面はほとんど作らせなかった。しつこいのは承知で繰り返すが、森保氏が適切な采配を振るっていれば、間違いなく勝ち点1を確保できていたことだろう。
 そう考えると、麻也と冨安の不在に不安感は高まる。おそらく、谷口と板倉が中央を固めることになるのだろうが、この2人にとっては代表定着の絶好機ということになる。フロンターレでの谷口の最終ラインでの安定感は相当なものだし、板倉の東京五輪での守備ぶりは中々で欧州での評価もかなり高い。そう考えると、この2人については、それほど心配する必要はないだろう。
 むしろ不安は守備的MFの控えの薄さではないか。おそらく、4-3-3のスタメンで、遠藤航、田中碧、守田が先発となるのだろうが、中盤後方のタレントの控えは柴崎しかいない。そうこう考えると、(森保氏が以前選考したことのある)稲垣祥や川辺駿あたりを呼べばよかったにと思うのは私だけだろうか。随分チーム運営が楽になると思うのだが。
 以前から何度か書いているが、30年前の森保一のような選手を、もっと呼べばよいと思うのだが。

 不安や不満を語り始めればキリがない。心配していない。中国とサウジを、圧倒的な戦闘能力で完全に殲滅すればよいのだ。
posted by 武藤文雄 at 00:40| Comment(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月15日

スリルあふれる優雅な娯楽が継続(敵地オマーン戦前夜2021)

 ワールドカップ最終予選。敵地ベトナム戦に1-0で渋く勝ち切り、明日は最終予選の折り返し点を迎え、明日は初戦で苦杯を喫したオマーンとのアウェイゲーム。豪州、ベトナムに2連勝して勝ち点勘定は回復してきたわけだが、厄介な中東の敵地戦とは言え、2位以内を目指すためには勝ち点3が欲しいところ。不運な航空機トラブルなどに襲われたベトナム戦だが、そこからオマーンに移動し、選手達の体調をどのくらい整えられるのか。オマーンは、前節中国のホーム戦を疫病禍対応のため比較的近隣のUAEで行えたこともあり、体調管理は当方より有利だろうが、前回の吹田の失態を取り返せるか。

 以前述べたように、私は森保氏は日本代表監督に不適任だと確信している。
 東京五輪でいたずらに遠藤航と田中碧を消耗させ、Jリーグで猛威を奮っていた三笘や上田や前田を有効に機能させられなかった。加えて、リードしている試合での試合終盤の采配は稚拙そのものだった。
 改めて、W杯最終予選の序盤3試合を振り返っても、森保氏の不首尾が目立った。
 ホームオマーン戦、CBと守備的MFにバックアップ不在の状況を放置して試合に臨むと言う、いい加減な準備でホームで惨敗。疲弊したベテランサイドバックを交代させない消極的采配は論外だった。
 中立地中国戦、相手が弱かったこともあり内容は圧倒したが、試合終盤のクローズが適当でのかろうじての勝利。負傷者が出たところで、場当たり的な交代策を行い、フレッシュな選手を並べる努力を怠った。
 敵地サウジ戦、丁寧に守備的に戦ったことは悪くなかったが、体調が整わずミスを連発した柴崎を放置し、その柴崎の致命的なミスであり得ない失点を食らう。さらにその失点後の采配もおよそ非合理的だった。
 何度か嫌味を語ったが、森保氏は、1試合、1試合を勝ち切るために丹念に几帳面に工夫することができないのだ。選手の調子を見極めたり、試合の流れを読み選手交代を行うなど、柔軟な采配ができないのだ。サンフレッチェでの成果を含め、よい選手を呼び取捨選択を継続しチームを積み上げていくことについては、中々の手腕を見せているのだが。

 そして追い込まれた状態下、迎えた埼玉豪州戦。
 スタメンに驚いた。遠藤航、守田、田中碧の3人の守備的MFを並べてきたからだ。これまで、東京五輪でもW杯予選でも準備試合でも、執拗に4-2-3-1にこだわってきた森保氏に何が起こったのかと思った。ツッコミどころ満載のキックオフ前、「そういう事やれるならもっと早くやれよ」とか「中盤後方の控えがいないじゃないか」とか「結局田中碧をトップ下に使う4-2-3-1だったりして」とかw。
 キックオフ。どうやら、航がアンカーで碧と守田がインサイドMFの模様。ただし、碧は航と並んで後方に引くことが多く、守田が右サイドに張り出し気味。と思ったら、守田が左に回る時もある。前線も伊東純也は右前方に張り出すことが多いが、左の南野は中に絞り気味。トップの大迫が引き気味に位置取ることも多い。左右非対称でかなり流動的なやり方だった。
 序盤から幾度も好機をつかむ。これは布陣変更が奏功したと言うよりは、中盤にボールを刈り取れる選手、パスを出せる選手を3人並べたことで、前線によいパスが供給できるようになったことが大きかったように思える。そして、左サイドのうまい崩しから、田中碧が先制弾を決める。そもそも、Jで圧倒的な存在感を見せ、五輪代表でも格段のプレイを見せていた田中碧。最終予選4試合目にして、初めて起用されたところそのものが、森保氏の代表監督不適任を示す証左だろう。
 その後いくつも決定機を得ながら決めきれずにいたところで、後半速攻から左サイドを簡単に崩され直接FKから同点にされる。これは前線からの組織守備をかわされ、(日本から見て)左サイドに拠点を作られかけたところで、長友が意味不明の深追いを行うというミスからだった。長友は前半にも、麻也からのロングボールに安易に攻めかけ、同様に裏を突かれて豪州にポスト弾を許している。守田があちらこちらに出す変則守備網が災いしたこともあろうが、いずれもリードしている状況だっただけに、このベテランDFのミスは残念だった。
 最悪の事態も予想される中、麻也のロングボールを受けたジャガー浅野が強引なドリブルで崩し、自殺点を誘引。ヤレヤレ感満載の歓喜とあいなった。中々2点目をとれない攻撃組織の不備、長友の決定的ミスに代表される守備組織の曖昧さ。それでも、終盤までの戦いで豪州の守備陣は相当疲弊していたのだろう、麻也の性格だが常識的なロングボールを、浅野が正確な個人技で受けてターン、独特の加速ドリブルで振り切ると言う単純な攻撃で崩すことができた。各選手の圧倒的個人能力で、豪州に勝ち切ることができる時代が来たと言う意味でも感慨深い勝利だった。
 もっとも、これだけ個人能力の高い選手を揃えながら、勝ち点を揃えられないのだから、森保氏の監督継続は残念なのだが。

 そして一息ついたところで迎えたベトナム戦。
 引き続き採用した守田が左サイドに張り出す4-3-3。序盤に南野の個人技から伊東が決めて先制に成功。前半終了間際に、伊東がスーペルゴラッソとしか言いようがない一撃があったが、謎のVAR介入でノーゴール。後半も手変え品変え攻め込むが、どうしても2点目が奪えない。共通理解による攻撃の連動性が少ないこと、前線の選手が失点を怖がり強引な突破を自粛したこと、ベトナムの中盤選手が日本の起点となる田中碧や冨安からの展開を必死に押さえたことなど、要因は複数に渡るのだが。
 ただ、麻也と冨安が中央を固め、遠藤航がその前を見張り、前線の選手も攻撃から守備への切り替えが非常に早いので、危ない場面は皆無。終盤には、無理に2点をとりに行かず、田中碧→柴崎(短い時間ならば柴崎も守備で破綻はきたさない)、守田→原口と、経験豊富なベテランで守りを固め、堅実なクローズが行われた。東京五輪や最終予選序盤に、およそ非合理的な試合終盤の采配を連発した森保氏とは思えない丁寧な采配だった。
 もちろん、体調がよいとはとても思えない大迫や長友の拘泥など、いかにも森保氏らしい硬直采配も見受けられた。それでも、まったくベトナムに好機をつかませることなく重苦しい1-0での勝ち切り。疫病禍により満員とは言えなかったが、ベトナムのホームらしい熱狂下で、まったく危ない場面を作らせないのだから大したものだ。

 オマーン戦は守田が出場停止。最終予選序盤までの森保氏ならば、4-2-2-2に戻したり、守田の代わりに柴崎を起用したり、硬直した采配を見せていたことだろう。しかし、豪州戦の守備的MF3人起用や、ベトナム戦の終盤の堅実なクローズを見ていると、かたくなに学習を拒絶していた森保氏にも少し変化が見受けられる。野心あふれる若い前線の選手を多く選考した今回の遠征だが、森保氏がどこまで柔軟な采配を振るってくれるか。
 田嶋幸三会長が、日本代表の確実なワールドカップ出場、上位進出よりも、森保氏の代表監督留任に拘泥する理由はよくわからない。ともあれ、しばらく森保氏が代表監督を継続するのだろう。おかげでスリルあふれる優雅な娯楽が継続する。
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2021年09月10日

快勝だったが学ばない森保氏、やはり更迭が妥当

 森保氏は早々に更迭すべきと確信を持った中国戦の快勝劇だった。

 理由は明白、短期決戦の試合を勝ち抜くための采配が稚拙のみならず、直前の失敗の反省を織り込むことができないからだ。今のまま森保氏に代表を託したとしても、ワールドカップ出場権を獲得する可能性はそれなりに高いと思う。しかし、本大会で1次ラウンドを突破し1/16ファイナルを勝ちベスト8に進むことは、森保氏では極めて難しい。
 アジアカップの決勝進出、五輪のベスト4、森保氏の戦績は決して悪くない。内容面でも、五輪で見せてくれた守備網の堅牢さは中々のものだった。また能力の高い若い選手、Jリーグで台頭してきた選手を丹念に試し、おそらく史上最高レベルの選手層の厚いチームを作ったのも森保氏の功績だ。
 けれども、選手の体調を見極められないこと、選手交代について計画性がないこと、勝っている試合のクローズが稚拙なこと。要は1試合ずつ丁寧に勝ち切る用兵が決定的にお粗末なのだ。
 さらに悪いことに、失敗したことの反省が反映されていない。五輪での敗因は、選手選考段階のミスを含め、中心選手の消耗を放置したことにあった。オマーン戦は、選手の合流不可や負傷があったにもかかわらず試合前に対応せず、さらに雨中の試合で消耗した選手を交代させず終了間際の失態を招いた。中国戦は、敵の作戦ミスもあり前半先制に成功、後半攻めに切り替えてきた相手を冷静にいなしての完勝。けれども、交代策があまりに拙かった。危ない場面がなかったのは単に相手が弱かったからだ。
 五輪の失敗の反省が、最終予選の2試合で何も活かされなかったのだ。

 これまでも森保氏の采配に疑問は多かった。けれども、長期的に「何か」を考えているがための不可解さだと思っていた。たとえば、アジア選手権で韓国になすすべなく敗れたり、アジアU23選手権で無策のまま完敗を繰返したときは、腹がかなり立ったけれども、その「何か」を見極めたいと思っていた。
 しかし、五輪からこの最終予選の2連戦、長期的見解がどうあろうが、本腰を入れて勝負する試合でも、采配の稚拙さ、反省のなさが明らかになった。「何か」は幻だった。「何か」はないのだ。采配が稚拙で反省がないだけのことだったのだ。ワールドカップ本大会の采配を森保氏に託すのは、あり得ないことだ。

 中国戦については、詳細を論じる必要もない試合だった。単に中国が弱かったのだ。
 前半は、明らかな先方の自滅。5-4-1で守備を固める事自体は否定しないが、前線でのプレスもなく、両サイドの守備もいい加減。後方に引いて一切プレスをかけない1970年代風のサッカー。解説の岡田氏が外に開いた室屋や長友に対し、中盤の選手が当たりに行かずサイドバックが対応しているのを見て、激怒していたのには笑った。中国協会は今からでもよいので、岡田氏を監督にしたらよいのではないかw。
 それでも、日本はオマーン戦の衝撃が抜け切っていないのか、中々ギアが入らなかったが、あそこまで非組織的守備網ならばいつか崩れる。大迫がまったくのフリーでポストに当てた時はイヤな予感がしたが、伊東が持ち味の縦突破を見せ大迫が難しいシュートをキッチリ決めてくれた。
 これで本来のプレイを取り戻した日本。後半から帰化選手を大量に投入し前に出てきたところで、一切好機を作らせなかった落ち着いた試合運びは見事だった。

 ただし、追加点をとれなかったのは残念だった。
 要因の1つには、76分に起用された鎌田の調子が極端に悪かったことが挙げられる。落ち着いて中国をいなして好機すら許していない終盤、焦る相手を引き出して速攻をしかけてトドメを刺したい時間帯だったのだが。鎌田は、引き出しの動きが少ないのみならず、中途半端なドリブルで再三ボールを奪われてしまった。オマーン戦も残念なプレイ振りだったが、まだシーズン開幕直後で疲労がたまる時期でもないが、どうしたのだろうか。こののオフの移籍問題が尾を引いてでもいるのだろうか。もちろん、それを見極められず起用した森保氏の責任なのだが。
 さらにそのほかの交代策がひどかった。後半序盤に古橋が負傷し、交代の1枠を使っていたから後半の交代機会は残り2回。常識的には鎌田投入と同時に、もう1人(2人でも3人でもよいが)フレッシュな選手を入れるべきだろう。大迫に代えてオナイウ、久保に代えて堂安、柴崎に代えて守田などいくつも選択肢があったのだが。そして終盤長友の負傷時に佐々木を入れる時にも他の選手を代えることができたはずだ。
 現実的に後半の展開を見る限り、失点のリスクは非常に小さいものだった。しかし、その小さいリスクを几帳面に消すことが短期決戦での勝利の要諦なのだ。そして、森保氏は五輪と言う勝負どころで失敗した。さらに、その直後のワールドカップ最終予選の最初の2試合でその失敗の反省を活かせなかった。
 更迭が適切と言うものだろう。

 もちろん森保氏への不満はこれだけではない。
 特に攻撃面において、選手の特長を組み合わせた連係を作ろうとしないこと。森保氏のチームを見ていると、南野や久保のシュート能力を活かす、伊東の縦突破を活かす、古橋の裏抜けを活かす、オナイウのゴールエリアでの強さを活かす、このような各選手の特長を組み合わせる連係は、ほとんど見られない。両サイドにしても、サイドバックとサイドMFを有機的に組み合わせたインナーラップやダブルオーバラップなどの細工は見られない。ただ、4-2-3-1に選手をはめこんでいるだけだ。
 4-2-3-1と言う選手配置にこだわり、そこに選手を当てはめることしかしないのも不満だ。Jで猛威をふるっている三笘や前田大然を、五輪では4-2-3-1に無理矢理押し込みほとんど機能させられなかったことは記憶に新しい。
 けれども、こう言った不満は、ある意味で監督のスタイルと言えるかもしれないし、ワールドカップ本大会の重要な試合までカードを隠している可能性がある。もしかしたら、森保氏は本大会の1/16ファイナルや準々決勝で、南野と久保と堂安と鎌田を田中碧が鮮やかに操る、今まで見たことがない鮮やかな連係を見せてくれるのかもしれない。あるいは、突然に選手配置を4-3-3に切り替え三笘と伊東の両翼が強豪国の守備網を切り裂くのかもしれない。だから、文句は言い続けるだろうが、このような不満は勝負どころまで結論は断定できない。
 これらについては、まだわからない。

 けれども。
 1試合、1試合を勝ち切るために、丹念に几帳面に工夫することができないのは論外だ。
 序盤に述べたことを繰り返す。選手の体調を見極められないこと、選手交代について計画性がないこと、勝っている試合のクローズが稚拙なこと。そして、五輪での最大の失敗である選手の消耗対応を反省していないこと。要は森保氏は、1試合ずつ丁寧に勝ち切る用兵が決定的にお粗末なのだ。これは将来の改善は期待できない。
 これだけの選手を準備できたのだ。
 来年のカタールワールドカップ、私は森保氏に采配を委ねるべきではないと思う。ベスト8以上の成果を挙げる確率を少しでも上げるために。
 森保氏の更迭を望むものである。
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2021年09月02日

森保さんさようなら

 昨晩、最終予選前夜だし、作文しようかなと思い立った。それで、あれこれ調べたらビックリ。昨日も散々愚痴を述べたが、守田と冨安が不在、板倉が負傷離脱とのこと。元々守備的MFを多数呼んでいなかったのだし、さっさと新しい選手を召集すればよいのに事態悪化を放置。昨日になって、ルヴァンカップにフル出場していた昌子を急遽招集。結果的に、後方中央は麻也、植田、航、柴崎の4人しかおらず、控えが実質不在。危機的状況である。
 しかし、今日の昼休みにもっとビックリした。昼食をとりながら、スマフォをいじったのだが、これだけの緊急事態なのに、それを騒いでいるマスコミやサッカーライターが見受けられないのだ。
 様々な媒体で、日本代表人気の落ち込みが報道されている。しかし、この緊急事態についての報道がほとんど見つからないのは、量の問題ではないだろう。単純に質の問題に尽きる。試合前に何が起こっているのか、練習を見たり、選手や監督を取材せずともわかるこの状況が報道されていない。しかも、森保監督は直前の五輪で中盤後方の選手の消耗を放置したことで敗退しているのだ。五輪での反省欠如どころか、不測の事態の放置。いかにも森保氏らしいと、おもしろがるか悲観するかはさておき、この試合の最大の注目点をほとんどのマスコミが気にしていない。Jリーグが開幕して約30年、7ワールドカップの年月が経った。多様なサッカー記事を楽しむことができている。しかし、今回は衝撃だった。当たり前のことを、当たり前に書く書き手が日本にほとんどいないことに。
 ピッチ上には無数に優秀な選手がいて、多くの個性的な指導者がいて、毎週楽しいトップリーグを楽しむことができる。我々のサッカー界は世界的にもトップに近い環境を獲得できたと思っていたのだが。もちろん、優秀なライターがJリーグの定期取材に回ってしまい、代表取材に回っていないなどの付帯状況には注意が必要だとは思うけれども。

 そして、この後方選手の層の薄さが直接的敗因となった。

 0-1で負けたことはしかたがない。しかし、あまりに負け方が不甲斐なかった。

 オマーンは1ヶ月合宿で調整していたと言うが各選手の体調はかなりよさそうだった。かつてイランを指導していたイヴァンコビッチ氏は、よく組織的なサッカーを叩き込んでおり、単純に選手の個人能力では突破できそうもなかった。また雨でかなり重馬場になったため、速いパスを回して敵を振り回して疲労を誘うのも簡単ではなかった。その結果、遠藤航も柴崎も後方に位置取り、まず守備の安定を図らざるを得なくなった。
 さらに悪いことに、つまらないミスが多い。オマーンは稠密な守備網を敷いている。そのため、軽いパスでは引っかけられてしまう、しかもオマーン各選手の意思統一は中々で、ボールを奪われた直後の動きが素早く、速攻に結びつけられるケースが多い。だから、各選手ともゆっくりでよいから丁寧にプレイをして、いつも慌てた速攻を狙うべきではなかった。むしろ、このようなチームはしっかりとキープすれば、食いついてくるので裏をねらえる機会も増えてくる。
 しかし、何か各選手にフワフワ感があり、ミスパスも減らず、決定機を演出する頻度もほとんどなく時計は進む。考えてみれば当たり前だ、次々と離脱する選手が出ているのに、監督は選手を補充しようとしない。監督のいい加減な試合に臨む姿勢が選手に伝播したのだ。

 そうこうして苦戦しているうちに、柴崎、酒井、長友の消耗が明らかになってきた。両サイドバックは大ベテランだし、柴崎は守備に相当振り回されていた。しかも上述のように柴崎の交代要員は不在。しかし、酒井と長友には山根、室屋、中山ら強力な交代選手がいたのだが、森保氏は動かない。
 前線の交代選手も機能しない。スコットランドで猛威をふるう古橋は前線でなく左サイドで孤立、堂安と久保は運動量が少なく、オマーンの集中守備を破れない。そして、彼らに有効なパスを出せる選手は、皆消耗している。
 失点時の左サイドの守備も残念だったが、クロスが上げられた瞬間に植田が出し抜かれてしまった。植田を攻めるのは酷と言うものだろう。元々空中戦の強さから、終盤の守備固めや、ここぞと言う時のセットプレイの強さを期待して選抜されている選手。離脱者が相次ぎ急遽先発起用されて、疲労した終盤のできごとだった。

 森保氏のこれまでの貢献に感謝したい。
 用兵面では多々不満の残る監督だったが、粘り強く選手を試し、史上最強感が漂う選手層のチームを作ってくれたのだから。
 けれども、選手が思うように集められないのに、何も手を打たなかったのはあり得ない。今日の重要な試合への真剣さが欠けていたのだ。結果として、そのいい加減な態度は、選手達にも伝播してしまった。

 とりあえず、ドーハでの中国戦は、反町技術委員長が務めればよいだろう。選手の能力は疑いないのだから、立て直しは容易だ。
 疫病禍のためとは言え、森保一氏最後の代表監督試合を生観戦できなかったことを、悔いるものである。
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2021年06月02日

日本代表対日本その他代表

 ジャマイカ代表に疫病禍対応のトラブルがあり、チーム全員が期限までに来日できなかったとのこと。結果的に6月3日に札幌で予定されていたA代表戦がキャンセルになった。ところが、日本協会は黙っていない。代替試合として、同日同時刻同じ会場で急遽A代表と五輪代表の無観客試合が組まれた。
 突っ込みどころは無数にある。五輪代表は、今回の強化シーズンで最も重要と思える博多ガーナU24戦(おそらく本大会での同グループ、フランス戦へのトライアルの意味もあるのだろう)が5日(土)に予定されている。その2日前(中1日)に(無観客とは言え、全国にTV放映がある環境下)札幌でA代表と試合、翌日日本を縦断するフライトで博多に移動するわけだ。また、既に来日してしまったジャマイカ代表の約半分の選手はどうなるのだろう(12日の五輪代表どうしの試合を含め)。さらに、A代表対五輪代表と言うと、「A代表が胸を貸す」感があるが、五輪代表の後方には吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航、そして冨安健洋が控える。さらに田中碧と堂安律がいるのだから、これはA代表の紅白戦とも思えてくる。正直言って、A代表側の選手達にはイヤなプレッシャがかかるだろうな。いや、A代表の国内組、古橋亨梧、坂元達裕、山根視来と言った叩き上げ系のタレントは、五輪代表相手だとすれば、ものすごく気合の入ったプレイを見せるかもしれない。
 ともあれ、今回の日本協会の日程再設定を高く評価するものである。疫病禍下、今年後半の代表マッチデーが限られW杯予選のやり方が不明瞭な中、この6月シーズンにできる限り、スポンサ支援の国内試合(地上波TV中継付き)を実施したい。W杯最終予選に向けて、可能な限りのテストを試したい。あれこれ考えると、この札幌ジャマイカ戦のキャンセルは、今後の日程対応に、大きな障害になりかねない。そこで、このA代表対五輪代表。スポンサ対応含め短期間でうまいやり方を考えたものだ。少なくとも、TV視聴率対応を含め、皆が「大迫対冨安!」、「南野対酒井宏樹!」、「山根対三笘!」、「守田対田中碧!」などと盛り上がれるのだし。
 Jリーグが開幕し本格プロ化から四半世紀以上が経ち、日本協会事務方にもプロの仕事師が増えていることを素直に喜びたい。

 過去振り返ると、このような日本代表対日本その他代表と言う試合は、昔は結構行われていた。
 例えば、82年スペインW杯1次予選(香港で集中開催、中国、北朝鮮、香港、マカオ、シンガポール、日本が出場、日本は中国、北朝鮮に敗れ敗退)直前の80年12月、日本代表は「日本代表シニア」と国立競技場で準備試合を行い、2-3で敗れている。当時の日本代表は、W杯出場は目標でなく強化準備の一環、80年モスクワ五輪予選に敗戦後、日本代表は当時26歳だった主将の前田秀樹を除いては、20歳前後の選手で代表チームを構成(中核の加藤久は24歳、金田喜稔は22歳)、大幅な若返りを図り、84年のロサンゼルス五輪を狙う建て付けだった。とは言え、W杯予選、中国や北朝鮮と真剣試合を戦う直前、強化試合として釜本邦茂、今井敬三、藤島信男、小見幸隆、碓井博行と言った経験も実績も格段の選手達で構成される「日本代表シニア」と日本代表が戦ったのだ。これも1つの歴史である。ちなみにこの「シニア」で香港での予選を戦えばよかったのではないかとの…いや、違う、香港での予選、日本は金田、戸塚哲也、風間八宏の3人の技巧的中盤と木村和司の切れ味鋭い突破を、アジアで初めて披露する大会となったのだから。
 例えば、88年ソウル五輪予選(最終予選で日本は中国と事実上一騎討ち、敵地広州で守り勝ちし、ホーム国立で引き分ければ五輪出場だったが0-2で完敗し敗退)直前の87年4月、日本代表は「日本リーグ選抜」と国立競技場で準備試合を行い、0-1で敗れている。「日本リーグ選抜」は最終ラインを(代表に選考されなくなっていた)岡田武史が引き締め、中盤は(まだ日本に帰化していなかった)ラモスがリード。さらに「日本リーグ選抜」の最前線は藤代伸也、吉田弘、ガウショ、高橋真一郎と言ったJSLのトップストライカ達。一方、日本代表は経験豊富な原博実はさておき、手塚聡、浅岡朝泰、武田修宏と言った経験と技巧に乏しい選手達。毎週JSLを堪能している日本代表サポータとしては非常に複雑な思いを抱く試合だった。
 例えば、98年あのフランスW杯最終予選。初戦のカズ大爆発のウズベク戦の約10日前の97年8月、日本代表は「Jリーグ外国人選抜」と浦和駒場で準備試合を行い0-0で引き分けている。「外国人選抜」の主要メンバは、ジウマール、ブッフバルド、スコルテン、セザル・サンパイオ、バウド、エジウソン、エムボマら。これだけのスタア選手との試合だったが、日本代表の抱えているものが重すぎた。ブッフバルドらも、その重さは理解していたのか、花相撲とはほど遠い重苦しい試合で、0-0で終了した。

 この札幌の試合がどのような流れになるのか。各選手によい経験となり、我々サポータが存分に楽しめることを期待したい。いや、それは贅沢かもしれない。まずは、選手達に負傷がないことだけは祈りたい。
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2021年03月26日

痛恨のあと1点

 1974年、西ドイツワールドカップの年だから、もう47年前になるのか。今60歳の私は、当時中学2年だった。日韓定期戦、日本は釜本邦茂の2得点などで、4-1の完勝。テレビ桟敷で完勝を堪能した私は、「韓国に勝つこともあるんだ、それも3点差だ」と、子供心にも素直に感動していた。
 しかし、その後もほとんど韓国に勝つことのできない日々が続く。あの赤いユニフォームを見る度の忌々しさ。その思いが経ち切られたのは、オフト氏が監督就任した92年。ダイナスティカップ(日本、韓国、中国、北朝鮮の4か国の大会)。日本(これまでこの大会で、万年最下位だった)は3チーム総当たりの上位2チームでの決勝の日韓戦、延長戦の2-2の死闘からPK戦でこの厄介な難敵を倒し、初優勝したのだ。以降、我々はアジア最強国の一角となり、この厄介な隣国とは互角の足の引っ張り合いを演じてきたのは、皆さんご存知の通り。

 今日の日韓戦、キックオフ直後から両国の戦闘能力差が明らかなのは、誰の目にも明らかとなった。韓国の中盤選手は、日本の前線からの組織守備を、まったく抜け出せないのだ。考えてみたら、孫興民が負傷で不在、聞いたことのない若い選手も多い。「神童だ」、「MVPだ」と、ワーワーうるさい日本テレビのアナウンサによると、かなりの選手が五輪代表世代とのこと、そうか一軍半なのか。一方、昨日も述べたように、日本はほぼベストメンバ。勝って当然の試合だったのだ。
 かくして日本の猛攻は続く。そして16分、日本の右サイドからの崩しを、韓国がしのいだところで日本が前線で集中守備、大迫の優美なヒールパスから、攻撃参加後居残りの形になっていた山根がフリーで抜け出し強烈に決め先制した。
 ここで韓国は理解に苦しむ策をとる。先制し、いったん落ち着いて引いてかまえる日本に対して、ボールを回し前に出てきたのだ。中盤の遠藤航と守田の体調は十分、さらに後方は冨安と麻也。韓国の一軍半が、前半体力が残っていて後方に引いた日本をそう簡単に崩せるわけがないではないか。おかげさまで、日本は逆襲速攻を楽しめた。うまく刈り取った速攻から、大迫が知的にキープし、右サイドから鎌田が抜け出す。2点差、よしよし。
 攻勢をとる時間帯に、しっかり点をとれるかどうかが勝負を左右するのがサッカーと言うものだが、猛攻の時間帯の先制、敵を引き寄せての追加点。理想の展開だ。ハーフタイムの時点で、この試合の興味は、日韓戦史上初めての4点差にできるかどうかに絞られた。47年前を思い起こしながら。

 後半も日本ペース。これだけ戦闘能力差があると、韓国がとれる手段は唯一。後方を固め、無理に攻めず、マイボールになったら丁寧にボールキープ。そうすれば、2点差の日本は無理にはボール奪取には行かない。そうやって時計を進めれば、交通事故を含めた好機も生まれる。しかし、韓国代表監督ベント氏は、この親善試合にそこまでリアリズムを持ち込まなかった。
 結果、日本はおもしろいように好機をつかみ続ける。南野、江坂、浅野らが決定機をつかむが、後半から起用された金承奎がすばらしいセーブを見せ、中々3点目が入らない。南野はペナルティエリア内で、実に冷静なプレイを見せて(魅せて)くれたのだが、2度の決定機をつかんだが、シュートは枠にいかなかった。江坂の連続シュートを金が防いだ場面の評価はレイソルサポータの方々にお任せしよう。そして、リードした試合終盤に、大迫に代えて高速浅野を起用するのは有効なことが示されたけれど、決めろよ!
 日本のピンチは2回あったが、すべてミスから。後方で韓国のプレスを外し、前線に出ようとする際に、左DFの佐々木、交代出場した小川が、中央に不用意なパスをしてしまったところから。もっとも、先発の佐々木は終始安定した守備を見せたし、佐々木に代わって起用された小川は幾度もよいクロスを上げた。長友がよい年齢になってきているだけに、このポジションは重要。小さなミスを丁寧に反省して欲しい。
 日本の3点目はようやく83分。江坂のCKから遠藤航がヘディングで決めたもの。麻也が敵DFを引き付け、その裏にフリーで入った遠藤が見事なヘディングを見せてくれた。江坂の正確なキックは言うまでもなし。
 その後も日本は落ち着いて韓国を揺さぶる。古橋が2回決定機を得たが決め切れず。特に古橋は、シュートのうまさに定評がある選手だけに決めてほしかったな。2022年日本がベスト8以上に行くためには多産系の点取り屋が欲しい。それに一番近いのが古橋だと期待しているのです。

 かくして、4点差にはならず試合終了。47年間抱き続けた夢はまた叶えられなかった。まあ、いいや。夢は叶わないから楽しいのだしw。
 もっとも、今日は相手が弱かったことwと、山根と鎌田がキッチリ点をとってくれたことで楽勝となった。しかし、先日のメキシコ戦のように、序盤攻勢をとっても決め切れず、かつ相手が強いと、事態は混迷化する。今はそう言った難度の高い問題を気にしてもしかたがないかもいれないな。まずは弱い相手を軽くひねり、4点差にできなかった悔しさを肴に飲むのが楽しいな。グワッハッハッハッハ!

 でも、4点差にしたかったな。浅野も古橋も励め!
posted by 武藤文雄 at 00:33| Comment(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月25日

日韓戦前夜2021

 明日は日韓戦。チケットを取り損ねTV桟敷での観戦となるが、この疫病禍下、しかたあるまい。日本協会サッカー後援会から「今回は後援会特典はなし」との連絡がなかったのは相当不満だが、これは別途。
 今回のA代表戦は、何があっても勝たねばならない日韓戦(これは親善試合)、普通に戦えばまず勝ち点3確保は間違いないW杯予選モンゴル戦(これは公式戦、もっとも無観客試合だが)となる。どちらの試合を優先するのかと言う野暮な議論を含めて。

 これまで散々森保氏をからかってきた私だが、今回のメンバ選考は納得している。麻也、冨安、遠藤航、伊東、南野、鎌田、大迫、この7人は、これまでの森保ジャパンで確固とした活躍を見せてきたいわゆる中軸選手たちを欧州から選考。現実的に今回の選考外でA代表中核的存在なのは、酒井宏樹、堂安くらいではないか(柴崎と久保の評価は難しいが)。そこに、Jで活躍している名手たちを加わる。さらに、ここ最近セルビアでボコボコ点をとっている浅野と、昨シーズンJを席巻した守田。

 疫病禍前だが、森保監督が五輪代表を兼任しているため、A代表と五輪代表に選考される選手が混合し、代表チームそのものが何が何だかわからなくなっていた。若く未経験な選手が、森保氏の兼任都合でA代表に選考されるのは健全ではない。そのような選手が登場すると、TV局は大喜びするが、A代表の権威は下がってしまう。
 加えて、森保氏は準備試合で、複数の選手を総とっかえする傾向があり、健全なバックアップ育成がうまくいっていなかった。特に圧倒的な存在感があるCFの大迫のバックアップは、いまだ確立していない。たとえば、19年アジアカップ、北川や武藤をバックアップと考えるならば、いかに南野と組み合わせるかを考えるべきなのだが、そのような準備はほとんど行われなかった。アジアカップ後も同様。南野と鎌田が欧州で充実したプレイを見せているが、大迫不在時に彼らを活性化する工夫は見せてもらえなかった。たとえば鈴木武蔵を起用しても、大迫と全く異なるスタイルの武蔵を活かそうとするやり方をねらっているようにはとても思えなかったのだ。

 また今回も上記のフラストレーションを繰り返されるのかもしれない。采配に切歯扼腕しながら、TV映像には淡々とメモをとる森保氏w、とか。それはそれで、この監督の楽しみ方なのだろう。代表監督が、思うような選手を起用しないストレスも、サッカーの重要な愉しみなのだし。
 一方で、上記した通り今回欧州からはせ参じてくれた7人は、森保氏に選考されれば、常に相応のレベルのプレイを見せてくれていた。彼らを軸に、中谷、山根、川辺、江坂、古橋と言ったタレントが組み合わされての活性化は本当に楽しみ(個人的には坂元の離脱が残念なのだが)。もちろん、浅野も守田も。しかも、こう言ったメンバで戦う相方が韓国なのだから、堪えられない。
 もちろん、不安もある。6日間でA代表と五輪代表は4試合をこなさなければならない。過去も森保氏は、このようなA代表と五輪代表の試合が錯綜する日程下では、ひどい戦績を残していることだ。まあ、いいや、よくないけれどw。

 毎週毎週底辺でもがくJも楽しいけれど、やはり代表戦もいいな。
posted by 武藤文雄 at 00:47| Comment(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする