まったく新年早々代表戦をしなければならないのだから、代表選手諸兄も大変だ。過去も散々講釈を垂れたが、本腰を入れて「破綻した日程」を何とかしなければならないのだなと。
イエメンと言えば、オシム爺さんが代表監督に就任直後のアジアカップ予選が思い起こされるが、あれからまだ2年半しか経っていないのに、アジアカップ予選が始まるのだから、何とも慌しいものだ。あの時はまだオシム体制の黎明期、2試合とも守備を固められて、思うように崩せず散々イライラさせられたものだった。当時を思い起こすと、遠藤が攻撃の変化を作り出せなかった訳で、遠藤自身のここ2年半の急成長の凄さに感心させられる。
そして昨晩。当時と比較すると、格段にチーム作りが進んでいる強化フェーズと言うプラス面。しかし、事実上定位置を確保している感のある選手は内田と達也だけ、それに準ずる存在が主将を務めた憲剛、駒野、寺田、岡崎くらい(そしてこのあたりの選手が実力を発揮するのはさすが、内田は今一歩だったけれど)。しかも、本来であればシーズンオフの時期とマイナス面もあった。
で、2年半前よりは格段に連携に富んだ攻撃を見せたものの、やはり満足とは言えない内容と結果だった。ともあれ、この季節の試合なのだから、仕方がないのだろうが。
青木がもう1つの出来だったのは残念。チーム全体のバランスを考えると、ここに180cmを超える長身選手が欲しいところ。しかし、アントラーズで見せる射程の長いパスも、シュートの強さも、あまり見せてくれなかった。そしてあの失点場面。
ここのポジションには、フロンターレでの憲剛の部下である谷口もいるが、岡田氏はチャンスを与えなかった。そして、今日発表されたバーレーン戦メンバから、谷口は外れた。おそらく合宿での評価で、谷口は岡田氏を満足させられなかったのだろう。
最大の疑問は、岡田氏の香川への拘泥。
確かによい素材だと思う。そして、このような若い好タレントに機会を与える事が大事なのもわかる。
しかし、この日の酷さはなんなのだろう。再三見受けられる集中力の欠如、このポジションの選手に期待されるアイデアの欠如、そして何よりレギュラを奪おう、より高いレベル上がろうと言う意識の欠如。
失点を導いた場面はあきれた。早々に先制した後、やや攻めあぐんだ前半終盤。後半立ち上がりから、チーム全体が引き締め直して猛攻を仕掛けた。が、テンポのよいつなぎの中での軽率なトラップミス。悲しくなるくらいの集中力欠如だ。この場面の他にも、前半から再三(僅かながらだが)トラップミスが見受けられた。あれだけ技術のある選手がミスをするのは、集中力の問題だろう。
サイドで香川が前を向いてボールを持てる位置取りに、憲剛あたりが素早いパスを再三回す。しかし、待ち構える敵DFに対しドリブルを仕掛けるばかりでチーム全体のリズムを崩す。それでも、強引にペナルティエリアに切れ込んでいくならば変化も生まれようが、逃げのドリブルばかり。ではパスはどうかと言うと、気の利いたパスはおろか、つなぎのパスも遅いからリズムを崩す。「どう崩すか、点を取るか」と言うアイデアが見えない。
中村俊輔も松井も大久保も玉田もいないこの試合は、香川にとって大きなチャンスだったはずだ。そのチャンスを活かそうとする姿勢が伝わってこない。岡崎の先制した際の歓喜、外したときの顔のしかめ方、興梠が比較的早く交代させられた時の悔しげな表情、短い時間に機会を得た乾と金崎の何かしようとする姿勢。香川からはそのような熱情が全く見受けられなかった。
いわゆる若手の攻撃的MFは、何のかの言って好素材が多い。欧州で爪を研ぐ水野と本田圭、ユース代表として香川より先輩格の梅崎、柏木、同年輩の金崎、そう松浦もいる。彼らは香川よりもレベルの高い国内の公式戦での実績もある。香川は彼らと同格の「トップスター候補」の1人に過ぎず、たまたま岡田氏に高く評価され代表に定着しかけているのに過ぎない。そして、昨日の無様なプレイ振りからは、そのような自分の現状の自覚も、向上しようとする意欲も見受けられなかった。
岡田氏は、もうこの若者への溺愛は考え直すべきではないのかと思うのだが。このように自覚に欠けたプレイを見せられると、岡田氏が抜擢を継続すればするほど、香川の将来をスポイルしてしまうのではないかと心配になる。けれども、氏は金崎や乾は外したが、香川は残した。執拗に繰り返すが疑問だ。
敵地バーレーン戦には、中澤、遠藤らも招集され、国内のトップメンバが揃った。あまり早くから調子を上げるのもいかがかと思いつつ、よい試合を期待したい。
2009年01月21日
この記事へのトラックバック
【アジアカップ】岡田JAPANショック…代表戦生中継なし
Excerpt: サッカー日本代表の次戦、アジア杯最終予選バーレーン戦(28日・マナマ)がテレビ中継されないことが21日、明らかになった。放映権を持つバーレーン・サッカー協会側との値下げ交渉が不調に終わったもので、2..
Weblog: しなぷす
Tracked: 2009-01-22 20:53









テクニックはあるんでしょうが、私にゃルックスも体格も含め、スター候補にゃ見えませんわw
自分がセレッソのサポーターではなく、何年も見守ってきたのでなければ、きっとイライラしていたことでしょう。なんでこいつが選ばれるんだ、と。
しかし、昨日見せたものとは別に、コメントや日ごろの態度からも向上心と現状への自覚は十分にあるといえます。それが結果としてパフォーマンスの低下を招いたとみています。メンタルは、ほかの選手よりも強いほうだと思いますが、若さが出たのかなと。
とはいえ、このまま代表に選ばれ続けるべきだとはまったく思っていません。去年、岡田さんが香川に拘泥しなければ、少なくとも勝ち点1は上積みできていただろうに、と切歯扼腕している身としては、リーグの戦いに専念させてほしいと心から思っています。
しかも試合数の多いJ2の選手。
「破綻する日程問題」どころの話ではありません。
国内では最高クラスのプロである岡田・反町監督特に精神面、闘う気持ちを重視する岡田氏に必要とされるのだから、その方面を含めてかなり力を持っている選手であると思われいます。
問題は、全ての年代の代表チームを統括する協会が無策過ぎるということ。
というか、両監督に飛び級で召集されるほどの才能溢れる19歳の選手を利用して、人気を含め停滞する代表をなんとか活性化したいとしか思ってないのかも。
あんなに前からプレッシングする必要がない。
自分たちでスペースを消していることに気づかないとね。
以前どこかで「自分のチーム作成能力のつたなさを、若手起用でごまかしている。若手ならば起用し続ければ個々人として成長の見込みが大きいから、それでチーム全体が成長しているように見えるから」という批判を見かけましたが、正直同意しかかってます。
シンジの若いときのレッズでのプレーのようです。あのシンジは楽な選択肢しか選ばない老人のようでした。
あれになっては大変でしょう。
香川選手もしかりですが青木選手がセットプレーで競りに行っていて驚きました。
確か、Jリーグでは、競りには行かずに競り合いでこぼれてきてボールをミドルで打つか相手のカウンターをの芽を潰す仕事をしていたので。
岡崎・田中達・コウロキ選手の共存も出来ないと思います。特に岡崎・コウロキ選手の共存は難しいのではないでしょうか?
コウロキ選手は、孤立していたようですし、どちらも良い選手だけに勿体ないと思います。
香川に冠してはいつかは花開く才能だとは思いますが、今はまだまだ期待のアンダー代表世代レベルの選手だと思ってはおります
私は気の利いたプレーでアクセント付けていたと思いました。
ミスはあるでしょうけど、彼だけがミスしている訳ではなく、
吊し上げるようなもんではないでしょう。
岡田への疑念と、香川のプレーに苛ついたことを混同してませんか?
あなたはHPトップの文句と
あとこの記事を一語一語読み直した方がいいよ