この小柄で俊敏なFWについては語りたい事が多すぎる。いわゆる「すり抜け」ができる瞬間的な速さ。ボールが来る直前に位置取りを変える創意工夫(若い頃、この選手が化ければ大変な点取り屋になると期待したものだった)。負傷などもあってシドニー五輪代表から外れた事(メンバに入ったのは柳沢、高原、平瀬の3人だった)。西野氏との確執、結果的に速さは有効なFWではあるが点取り屋としては完成しなかった事(完了形で語ってはいけないな)。これらを語り始めるとキリがない。
で、今日は話題となった報道
年俸も2500万円から500万円(金額は推定)と5分の1に。「経営状況は分かっているし、水戸にとっては1億円の評価をしてくれたと思う」と言う吉原の横で、萩原強化部長は「申し訳ない」と話した。について講釈を垂れたい。
スポーツ新聞におけるこの手の推定年俸が外れている事例は少なくないが、記者会見でのやりとりを包含した記事だけに、「当たらずと言えども遠からず」ではあろう。無論、この報道は、勝利給などの変動分がどうなっているのか記載がないため、実質的な吉原の収入の差はこれだけで論じられない。また、このシーズンオフに限らず、かつてのトッププレイヤが下位リーグにプレイの場を移す際は、劇的に収入が減るのは毎年よく出てくる話。しかも吉原の場合はJ2だが、これがJFLや地域リーグのチームとの再契約となれば、もっと収入が減る事例が少ないのだから。
とは言え、これだけの実績がある選手が、税金を払ったら幾ら残るのだろうかと言う程の減俸を受け入れなければプレイを継続できないのは、やはり考えてしまう。しかも500万円と言う金額は、JリーグのB、C契約選手の最高年俸の480万円相当。ようやく定期的に試合に出られるようになった若手選手と、吉原の評価が同じと言う事になってしまう。誤解しないで欲しいが、ホーリーホックが提示した年俸が低いと言っている訳ではない。ホーリーホックとしては、精一杯の誠意なのだろう。私は、「いずれのクラブも吉原にこれより高額のオファーを出さなかった事実」に考え込んでいると言う事だ。
さらに言えば、このオフに限った事ではないかもしれないが、大森征之、斉藤俊秀、根本裕一、酒井友之ら、結構な実績がある選手達が、現状でまだ就職先が決まっていないのも、同じ範疇で捉えるべき事態かもしれない。大森や酒井は負傷などの影響で最近のプレイ機会が失われていたが、斉藤や根本は昨期もそれなりに機能していたのだが。
未曾有の不況による影響が大きいのだろう。親会社なりスポンサの財布の紐が厳しくなり、各クラブの予算規模が縮小している。当然ながら不況はシーズンチケットの売り上げにも影響する。また、ただでさえ縮小気味の予算に加え、多くのクラブが09年度のキャッシュフローを良好にするために、さらに人件費を安全サイドに運用しようとしているのかもしれない。
もともとよほど潤沢に予算を抱えているクラブでない限りは、優秀な選手が比較的安価で入手できるとしても、思うようには手を出せないものだ。たとえば「ベガルタが吉原を雇用するか」と問われると、(10年近く前に吉原と五輪代表を争った)同年代の平瀬、スピードで抜け出すと言う意味では似たタイプの中島ががいるだけに、チームのバランスを考えても難しい気がする。このような編成問題は、戦闘能力と予算のバランスから決まってくる訳で、ちょっとした行き違いや運不運で、選手とクラブの出会いの成否が変わってくるのだろう。その難しさが、今期については、例年以上に優秀な選手の「再就職」への壁になっているのかもしれない。
不況と言えども、各クラブの経営努力により、サッカーに絡むキャッシュが少しでも潤沢になり、トップレベルでのプレイを続けようとする好選手たちが1人でも多くプレイを継続できる事を願うものである。
ともあれ、吉原と荒田の2トップは怖い。厄介な事だ。









http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/news/20090227-OYT1T01021.htm
こんな記事載っていました。サッカー選手に
なろうという夢を持つ子供達のためにも、
経済の立ち直りを切に願います。
私も最近のJリーグの30歳を過ぎたベテランがおかれる環境に対して危惧を覚えるものです。講釈にあった選手の他にも福西の引退や、湘南の加藤望の引退など、千葉の戸田和幸などもっとできるであろう選手の行き先がないのは釈然としない思いがあります。J1,J2で36チームになって選手の数は増えていくのに各チームのスケールは小さくなり、却ってリーグ全体の技術とかレベルは下がってしまっているような気がします。皆がJ1を目指すのではなく、育成型のクラブとか、J2でJ1昇格の壁になるベテランばかりのチームがあってもいいと思うのですが、たとえJ2でも若い選手がチャレンジしても2から3年もてばいいほうで、消えて行きます。トニとかアマウリみたいな事例は日本ではあまりみることができません。選手とクラブが両思いになればいいのですが経済的理由で手が出ない場合が多いようです。そういう意味では12チームで固定している日本のプロ野球というのはこの国のスケールに見合ったプロスポーツの規模なのかもしれないと思います。
J1が死ぬほど大変と言っても、代表に召集されることも
なくなったベテランにしてみれば、ナビスコ杯を若手のための
大会と割り切ってお休みしてしまえば34試合で済みます。
(おっと、犬養の世迷言は置いておいてね)
一方、J2は51試合(サッカーのリーグ戦じゃないよね)。
どれも手抜きできないわけで、技術・経験よりも51試合
戦い抜く体力が優先される。
だから、大宮や京都・神戸あたりの「J1に残るのが最大目標」
なクラブで働く渋いベテラン選手にはJ2での居場所が
ないんです。怪我やコンディション不良で離脱する
危険のあるベテラン選手はリスクが大きすぎる。
そりゃ、吉原みたいにルーキーとどっこいどっこいの
年俸で済むならクラブとしてもリスクを背負えるでしょうが。
cederbookさんの言う
>J2でJ1昇格の壁になるベテランばかりのチーム
は、日本では実現不可能なんですね。体力面でもたなくなる。
そういえば、仙台が昇格したときも、岩本が「今年上がれ
なくてもう一年といわれても多分無理だったと思う。
J2きつ過ぎる」って言ってたよなぁ。
「リーグ戦だけに限って言えば下部カテゴリのほうが過酷」
というのも、この国のサッカーの歪みであると思いますよ。
ベテランほどこの歪みの被害を受けやすい。
本場アメリカですら盛り上がっておらず、権威も格式もまだ無いに等しいようなWBCを、ああゆう虚飾に満ちたやり方で徹底的に煽動し、野球以外の競技なんてスポーツだとも思わないような今のマスコミ(特に報道ステーションなんて、「報道・野球ステーション」に名前を変えたほうがいいのでは…)が変わらない限り、経済状況が良かろうが悪かろうが、サッカーに限らず、改善するのは非常に困難なことだと思います。
しかし、メディアスクラムとでも言うのでしょうか… ここ最近のWBC関連の洪水のような報道は、
恐ろしいというか、なんかもう、気持ち悪いですね…。
こんな国に、サッカーのプロリーグがあるだけでもう、奇跡です。例え選手の給料が野球選手の何十分の一であったとしても…。
もう煽動っていうより洗脳ですよ(恐)
てか野球ネタで変な奴等が来ると迷惑になるからもうやめときましょう。
アッ小学生にはちょっと早いけど、メディアリテラシーを説いてあげると良いのでは!
それに、大きく注目されるようになってから5回目になるサッカーW杯と違って、まだ2回目でしかないWBCは旬を感じさせるのでしょうし。
J2熊本に藤田が行きましたよね。こちらはyoutubeに残っていた地元NHK報道や、地元紙の報道を見ると大物選手が来熊(でよろしいんですよね)してくれることへの期待感をひしひしと感じるのですが・・・愛媛も福西にオファーは出していたようですし。
確かに経済状況は厳しいですが、各チームも選手も出来ることを尽くしているのは確かなので、そんなに悲観することはないんじゃないかな、と思います。
2月28日の練習試合にも出場し、その試合唯一の得点のアシストを記録しました。
ただし、根本がツエーゲンに入団するかは現在のところ未定です。
他のスポーツと同様同じように扱われているというのが本当のところですし、おそらく大会が始まり、アメリカが勝ち進めばより盛り上がると思います。ちなみに、中国vs日本の試合も放送されます。
アメリカは日本とは違ってスポーツチャンネル(ESPNが有名です)が、ほぼすべてのスポーツを報道します。365日切れ間なく放送します。
結果やスポーツに関するニュースに関しては30分なり1時間なりをある程度繰り返し放送していますし、画面の下のほうで結果や小ニュースを入れ込む工夫もしています。
日本ではニュースの中にスポーツコーナーがあってその枠の中での時間の取り合いということになるとどうしても、報道に偏りが見られるのは仕方ないと判断できます。
たぶん無理だと思いますが、地デジBSで3チャンネル対応なのだから本格的に地デジ化した後はスポーツ専門、ニュース専門等チャンネルを分けて欲しいといますね。