早いもので、もう新しいシーズンが始まろうとしている。あの思い出から早くも3ヶ月近く経った訳だ。もっともリーグのオフの間にも、拡大トヨタカップやら天皇杯やら豪州戦やら、おなか一杯になるような贅沢なご馳走を散々愉しむ事ができたのだから「シーズンの切れ目感覚」が非常に希薄な事この上ないのだが。
そうは言ったって、リーグ戦が始まる直前と言うのは、何とも言えない高揚感で一杯になる。もっとも、この高揚感と言うのは考えてみれば随分妙なものだ。だって、「伸びない勝ち点に胃が痛み、敵の監督ばかりが優秀に思える、あの重苦しいサッカーシーズンがいよいよ再開する」事を待ち望んでいるのだから。
ただし、ベガルタのサポータとしては、今期は過去にない高揚感が確かにあるのだ。黎明期のJFL昇格、負債を溜め込むばかりだった初期の低迷、幸運と清水秀彦と言う鬼才に導かれたJ1昇格劇、J1時代の自転車操業、J2降格後の恒例行事の監督交代、そして3ヶ月前のヤマハスタジアム。臥薪嘗胆ばかりではあるが、それぞれ忘れがたい思い出ではあった。しかし、今期のチームを考えると、過去にない期待感を抱くのだ。
外国人なしでスタートし、紆余曲折がありながらも、攻撃的なサッカーで入替戦まで到達した昨期のチーム。しかもそのメンバ構成は、ほとんどが所有権を持ちまだ伸び盛りの年齢の選手だった。そして中核選手は全て残留。バランスが取れた外国人選手の補強。20代前半の有力選手を複数名補強(自前化)。唯一の不満は新卒選手獲得の少なさくらいか。
そう、ベガルタは今期クラブ史上最強の戦闘能力と言えるチームでリーグ開幕を迎える事ができるのだ。
無論勝負事ゆえ相手のある話。セレッソのメンバの充実振りには(毎期の事だが)感心させられる。ヴァンフォーレも昨期終盤の強さは相当だった。また今期のJ2はかなりのクラブが「J1昇格実績のある監督」を招聘している。先方達は先方達で相当な強化を図っている。そうだとしても、こう言ったライバルのいずれと対しても、当方は互角以上の戦いをしてくれるチームではないかと期待したい充実感がある。
芝の育成の関係で日本最高のスタジアムが使えず、世界最低のスタジアムを利用しなければならないのも大きなマイナス材料になり得る。サポータの大声援も、あの使いづらい競技場では相当効果が下がりそう。果たして例年のように敵に「音声」と言う強力なプレッシャをかける事ができるだろうか。またあの場所で、平日のナイトゲームを開催するのは、営業関係者にとっては悪夢だろう。観客動員はベガルタの最大の強みの1つだけにこれは痛い。
しかし、これらも考え方だろう。選手達は大音量のサポート抜きで勝ちきる努力を重ね、サポータ達はユアテックと言う恵まれた環境でなくとも圧倒的な大声援を送る鍛錬を行う。観客席だけは大きいのだから、営業サイドは売る気になればいくらでも売る席があると考え方を切り替えればよい。それに成功すれば、ユアテックに戻った際には、いっそうの戦闘能力、応援力、営業力を持つ事もできると言う事だ。
よい準備でシーズンを迎えたクラブがリーグ戦の入りを間違えて低迷する事例は結構多い。「こんなはずではないのに」と焦る事で調子を崩し、悪循環にはまる。狂ったリズムを修正できぬままにズルズルと順位を下げるクラブを過去無数に見た事がある。ちょっと今シーズンのベガルタには、そのような不安を感じる事がある。外的には順調すぎるくらい順調に準備が進んでいるからなのだが。ただし、このような危機が訪れたとしても、千葉、木谷、永井、平瀬と言ったベテラン勢が、チームの苦境を救ってくれるように思える。
話は7年前の忘れられない場面に飛ぶ。たまたま観戦したJ2のベルマーレ−トリニータ戦。敵地ながらトリニータが吉田孝行の前半の得点を慎重に守りきって勝った試合だった。
双方が守備を厚くして戦った比較的に地味な試合。まだリーグ戦も第1クールの序盤戦、順位争いでも大きな位置を占める試合でもなかった。ところが、試合終了後小林伸二監督と吉田孝行が満面の笑みで「してやったり」と言う雰囲気で抱き合って喜んでいた。
長丁場のリーグ戦で1つの勝敗に一喜一憂するのは、あまり有効ではない事だ。しかし、1つ1つの試合を積み上げていくしか、結果も生まれない。多くの苦難を経験していたあの2人はわかっていたのだろう。敵地での勝ち点3は極めつけ貴重なものであり、あの勝利が歓喜への貴重な一歩となるはずの事を。
そして、このシーズントリニータはJ1に昇格した。
あの時の2人のように、我々は今期の1試合1試合を丁寧に戦う事ができるだろうか。51節の狂的な長丁場。焦らずに闘い続ければ、必ず戦闘能力、勝とうとする意欲のあるクラブが上位に進出できる。上記の楽観論のように戦闘能力はいずれのライバルと比較しても遜色ないはずだ。そして、あのヤマハスタジアムを忘れなければ、他のどのクラブよりも、勝利への渇望も強いはずだ。その勝利への渇望で1試合1試合を積み上げていけば、年末の歓喜は我々のものになるに違いない。
2009年03月03日
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頭ではある程度は理解しているものの、実際は
「本当だろうか?」という疑問も強いのは(笑)
地域性でしょうか、それとも幾多のシーズンに
おける経験からでしょうか(苦笑)
去年のラストの方も勝ちきれない引き分けや
ハットを決められる惨敗等もありましたしね…
今期も終盤までもつれそうな気もしますし(笑)
気長に粘り強くいきたいもんです。
まずは、テグさんの留任が第一ですかね(溜息)
理想の高い(小難しい?)戦術理論で、昨年のスタートは
みな消化不良気味でしたが、さすがに2年目ですので、
「**でもわかる」と思われます(苦笑)
何より
梁・関口の両輪
菅井・田村の両翼
が残り、弱点だったCBにも、昨年秋に煮え湯を飲まされた
エリゼウをマルコスが引っ張ってくれました(拍手)
あの「忌々しい」までのDFが、東京に居なくなっただけじゃなく、
味方になったという嬉しさ(拍手)
さらに、芽の出掛かった広大・中原・田中に刺激となりそうな
若手も補充して、泉の練習場でも良い意味での「ライバル心」を
感じました。
梁を除けば、すべてのポジションに『取って代わる』選手が居る。
油断=スタメン落ちという、勝者の基本にようやくたどり着いた気がします。
武藤さんの言うとおり、チームはすばらしい編成をしてくれました。
個人的には、初めての『J2優勝』まで、夢見たいと思います。
まずは日曜日。
順調な船出を期待してます。
・・・世界最低のスタジアム。元気なサポは自転車で行きましょう(涙