2009年03月12日

ACLを愉しむ

 とにかく慌しい。4クラブがACLに出場しており、リーグ戦の合間に国際試合の映像を4本週中で愉しめるからだ(まあそれを言い始めると、欧州や南米発信分を含めたら無尽蔵に映像を愉しめるのだが)。昨期までは1次リーグ時は2クラブしか出ていなかったら、偉い違いだ。幸い、欧州チャンピオンズリーグを真似て、1次リーグの開催日を火曜日と水曜日の分散開催にしてくれたので、1日2試合。でも、平日に2日連続で2試合追いかけるのは不可能に近いな。
 実は等々力での生観戦も検討していたのだが、事情あって叶わず残念。考えてみれば、フロンターレのACLはこの試合以来だと思うと、どうしても見たかったのだが。

 日本ホームの2試合は、戦闘能力差がかなりあった。敵地となると(審判の判定基準を含め)厄介かもしれないが、ホームでは「番狂わせもあり得ない」差があった。
 ガンバは前半の山崎、レアンドロ、ルーカスの組み合わせが効果的だった。安田も右サイドバックでそこそこの出来だったし、下平も丁寧にクロスを狙って存在感をアピール。このクラブはしばらく、ターンオーバの実験を続けながら戦っていくのだろうな。
 参戦に失敗したフロンターレ。内容は悪かったが、戦闘能力差で勝ち切る。ヴィトール・ジュニオールとレナチーニョが独善的過ぎて、チームのバランスを崩している(この2人で点を取ったのだが)。ジュニーニョと3人並べる策は有効とは言えない。これで森をベンチに置いたり、山岸を窮屈な使い方をするのは、野次馬からは疑問。関塚氏もACLは本気で狙っているのだろうから、まずは資源の見極めをしようとしているのだろうか。
 驚いたのはグランパス。韓国のクラブに敵地での逆転勝利なのだから大したものだ。勝ち点勘定上、この敵地での快勝は非常に大きい。前半、互角の攻防をしながらCKから失点。その後、巧みな蔚山の守備に苦戦したが、セットプレイからの3得点で逆転してしまった。苦しい時間帯に、的確に展開した吉村が利いていた。また左サイドバックの佐藤将也は、私は初めて認識する選手だったがいい選手だな。前に出る思い切りがいい。それにしても廉基勳はいやらしい選手だった。
 下平と言い佐藤将と言い、日本では人材不足と言われていた左DFに、若い優秀なタレントが出てきているのは結構な事だ。

 で、アントラーズである。
 先日も述べたが、このクラブは昨期もACLで強豪とはあまりよい試合をしていない。この日もそうだが、中2,3日の試合となると運動量が落ちて、きめ細かな守備ができなくなるのだ。序盤は互角の攻防で、ダニーロやマルキーニョスが決定機をつかみながら、李雲在のファインセーブに阻まれる。しかし、前半半ばから中盤の活動量が落ち、水原にペースを奪われる。
 そして前半終盤にセットプレイから失点。何かラインメークが中途半端だったため、第2波でやられた。さらに信じられない事に、前半残り時間がほとんどないのに、無理に攻め込んでボールを奪われた逆襲速攻から追加点を食らった。先制を許したのは残念だったろうが、無理に攻め返す時間帯でも場面でもなかった。このような試合運びの巧さがこのクラブの持ち味なのだが、頭に血が上がったような無謀な攻撃をしては、Kリーグのチャンピオンの餌食になっても仕方がなかった。
 後半も丹念に攻め込むが、水原の守備は厚く奏功せず。後半半ばには小笠原を投入しペースをつかむが、崩し切れぬうちに逆襲から3点目を奪われ万事休す。この3点目場面は、岩政も伊野波も不思議なほど淡白だった。さらに曽ヶ端の信じがたいミス。このあたりも疲労なのだろうか。
 敵地で強い相手と戦ったのだから負けるのは仕方がない。けれども、試合間隔がないとここまで不出来なのは、改めて驚くばかり。昨期の課題が何も解決されていないのか。TV解説の名波浩氏が「出場32クラブのうち、最もこのタイトルが欲しいのはアントラーズのはず」と、かつてのライバルチームに期待を寄せていた。しかし、各選手のガンバリが利かない完敗。いくらシーズン初めとは言っても、疲労が蓄積している事も考えられないのだが。
 レッズとの開幕戦にある程度のピークを持ってくるのは理解できるが、前節のゼロックスよりはこの水原戦の方が、格段に重要な試合だと思うのだが、コンディショニングを含めた準備の失敗としか言いようのない敗戦だった。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
鹿島の内弁慶振りを見るにつけ、利益の少ない国際試合を捨てているのでは?と勘ぐってしまいます。Jリーグ2連覇中のチームはアジアで一番タイトルに近いチームのはずですがね。
Posted by at 2009年03月13日 04:35
等々力、めちゃくちゃ寒かったですよ雪がちらつき風も強くて…犬飼さんを招待したかったです(笑)
選手起用に疑問はありましたね
ブラジル人は独善的ですがヴィトールはセットプレーでのキックに期待ができるし
レナチーニョの攻守で見せる球際の粘りは捨て難いんじゃないでしょうか
それにヴィトールは完全移籍で獲得したのでそう簡単にベンチって判断ができないのでは
Posted by 川崎 at 2009年03月13日 05:52
自分のとこ(鯱)が初めて出て分かりましたが、ACLってほんとにしびれますわ・・・。

佐藤くんはU18の経験あります。それにしてもリーグ戦未出場でACLにいきなり出てきて堂々とプレーしていたのは
本当に頼もしい限りです。
Posted by とし at 2009年03月13日 11:02
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