ACLも愉しいのだけれど、個人的にはベガルタのJ2の重要性がより高いのは言うまでもない。で、昨日(24日)はまた友人に誘われ、先月と同じ店で焼肉ビール付きベガルタ応援宴会を愉しんだ。ただし前回は、敵地で愛媛FCに無様な逆転負けを喫した。ゲンが悪い企画なのだ。私が悪いのか、友人が悪いのか、イヤな予感を感じつつ、友人と罵り合いながらビールを味わう観戦となった。
試合は序盤からベガルタが攻勢を取るが、崩しきれない展開が続く。栃木SCの組織守備が非常によく、速攻がかけられず、最終ラインに敵の人数が揃ってしまった状態に攻め込む形になってしまった。また、梁にいつもの切れが感じられず、もう1つ崩しに変化がなかったのも痛かった。逆に栃木は逆襲速攻も洗練されており、ヒヤリとさせられる場面も。
前半終盤もよく仕掛けるが、攻め切れず。友人と「ここで点が入ると、愛媛戦同様の必敗パタン」と自虐的なギャグを飛ばし合う。どちらかと言うと、栃木の守備のペースに巻き込まれた感の前半だった。
後半も同様な展開が継続。「前半終盤の得点は是か」とか「栃木のスタミナ切れ」などとノンビリした事を語っていたバチが当たったのか、60分過ぎあえなくCK崩れから先制を許す。大きなクリアで切ればよかったのだが、ミスを拾われ、4DFとMFのちょうど間隙に落ちたボールを振り向き様のボレーで決められてしまった。
暑い中の連戦、敵地で先制を許すと言う極めて難しい状況に追い込まれたベガルタだが、この日は精神的に充実していた。苦しい状況で再びラインを上げ攻勢を取る。先制を許した時間が比較的早かったので、攻め返す時間があったのも幸いした。そして、左オープンに流れるボールを中島が長駆の走り込みで敵DFを振り切りセンタリング、逆サイドに流れかけたボールに関口がよく追いつき敵DFにブロックされながらも押し込み同点とする。
以降も栃木の逆襲に苦しみながらも、攻勢を取る。中2日と苦しい日程だが、よく走るものだ。そして、終盤左に流れた梁が、最後の力を振り絞るような技巧を発揮し、中央中原に高精度なクロス、中原もよく合わせるが敵DFもすばらしい対応を見せ、ボールは逆サイドに流れる。そこに、またも中島がすごい距離を走りこんできて、ギリギリで合わせゴールにねじ込んだ。
閑話休題。
栃木FCに、よくボールを引き出しまじめにチェイシングするFWがいるなと思っていたのだが、アップになって誰だかすぐわかった。えなり河原(アルビレックスにいたワールドユースカナダ大会代表)ではないか。プレイ振りで選手名を思い出す事は多いが、顔で思い出せるのだから、この選手はスター性がある。
もう1人、再三アップになる童顔のCBが秀逸。読みもよいし、当たりも強い。あげくセットプレイから先制点を奪われた。「誰だこれは」と思ったら、かつてサンフレッチェやサンガにいた大久保裕樹、おお渡辺広大の先輩ではないか。若い頃から期待されながらも、中々リーグで活躍できなかった選手が、大黒柱として中核を担うのを見るのはやはり嬉しい。できればベガルタ戦以外で機能して欲しいところだったが。
栃木SCは、松田浩氏のような実績ある監督(前任の柱谷幸一氏も)を雇っている事からわかるように、先をよく見ているクラブだ。大久保のように有効な中堅選手や、ベテラン栗原圭介などの補強も妥当。松田氏が率いるチームらしく、前線からの組織的な守備、ボールを奪っての守から攻への切り替えの早さなど、よく鍛えられている。ただこのサッカーは、攻勢に出てきたベガルタにははまったが、攻勢をとって来ないチーム相手だと攻め手が見つけづらいように思えた。もっとも、この問題は短期的な事のようにも思える。チームとしての連携が進めば、引いたチーム相手にも結構崩せるようになるかもしれない。松田氏は「陥落がない」と言うメリットを考え、このようなチーム作りをしているのかもしれない。
専用競技場のグリーンスタジアムは中々よさそうな雰囲気だったし(この日が初めてのナイトゲームだったとの事)、また厄介なクラブが登場したのものだ。それにしても、黄−青−青のユニフォームは、時々どちらがどちらかわからなくなるな。
ベガルタにとってこの勝利は大きい。
敵地アビスパ戦、宮スタヴェルディ戦、必ずしも悪いサッカーではなかったが、2試合で勝ち点1しか取れていなかった。それを受けての試合、敵地ながら攻勢を取ったにもかかわらずセットプレイから失点。この苦しい状況で、負傷から復活したエースの中島が、「長距離疾駆」と言う持ち味を出して1得点1アシストで逆転勝利。勝ち点勘定的にも、この3試合(ホーム×1、アウェイ×2)で勝ち点4だから、合格点はやれないが「帳尻を合わせる」事には成功した。長いシーズンには必ず節目となる試合があるものだ。そして、この試合はその1つになのではないか。
次節はまたも中2日で宮城スタジアムにコンサドーレを迎える。幸いベガルタは、栃木と言う近隣クラブとの対戦だったので、試合当日に仙台に戻り、各選手は自宅で休養できた。丸2日を使い調整ができる。一方のコンサドーレは、明けた25日の飛行機移動。苦しい連戦だが、体力的には明らかに当方が有利だ。
そして、このコンサドーレ戦が、最後の宮城スタジアム戦。ここをしのげば、ようやくホームスタジアムが帰ってくる。我々はここまで1試合もホームで戦えずに、これだけの成績を挙げる事に成功しているのだ。
と言う事で冒頭の愛媛戦敗戦だが、前回参加して今回参加できなかった別な友人の責任である事が証明された。これで安心して、ビールと焼肉を堪能できる。
2009年06月25日
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私はベガルタに縁もゆかりもありませんが、ここを読んでるせいか地味に結果が気になってしまいます。
それと細かいことですが、辞書によると
かんわ‐きゅうだい〔‐キウダイ〕【閑話休題】
文章で、余談をやめて、話を本題に戻すときに、接続詞的に用いる語。それはさておき。あだしごとはさておき。
だそうです。
ホームスタジアムで、ホームゲームを開催する。という視点ですね。
宮城スタジアムに、いろいろ言うのはさておいて、
やはり、ホームスタジアムの素晴らしさと、
そこでのホームゲームを得られる事に幸せを感じましょう。
>焼肉ビール付きベガルタ応援宴会を愉しんだ。
ぜひとも一度、ご同席させて頂きたいものです。
安心してビールと焼肉を堪能できる事、請け合います。