エスパニョールーヘレス戦。
今期エスパニョールの試合の映像観戦は、開幕のビルバオ戦、2戦目のレアル・マドリード戦に続き3試合目。過去2試合の内容はひどいものだった。しかし考えてみれば、シーズン開始直前にに主将だったハルケの急死と言う、最悪としか言いようのない事態に襲われていたのだから、序盤戦のチーム作りが遅れるのは仕方がないこと。さらに第2戦のレアル戦では、中村俊輔が、日本代表戦の負傷と疲労で明らかに本調子ではなかった。
しかし、ここ2試合は反転に成功し見事に連勝との事。ようやう負傷癒えた俊輔も復帰するだけに、かなりの質の試合を見せてくれるのではないかと期待しての観戦となった。
考えてみると、スペインリーグの映像を愉しむ機会は少なくないが、たいがいはバルセロナやレアルがらみの派手極まりない試合ばかり。このような中下位のチーム同士の試合を見るなど、ほとんどなかった事だ。毎週のように同じチームの試合を観戦する事など、城彰二がバリャドリードにいた頃以来かもしれない。
で、実際この試合に関しては、予想以上の質の低さに驚いた。ヘレスは守備を固めて、縦に蹴るだけ。一方のエスパニョールも前に前に出ようとするだけ。とにかく両軍がせわしなく蹴り合いを続けるのだ。
欧州のサッカー記者や指導者がJリーグを見て、「急ぎすぎ」ではないかと指摘する事が多いが、少なくともJリーグで、あそこまで単調なサッカーをするチームは見た事はない(日本選手があそこまで肉体的強さを前面に出すサッカーを行うのは非常に難しいと言う理由もある)。繰り返すがせわしない。
確かにセルティック時代の俊輔の試合で、相手チームがこのような「蹴って走るだけ」の抵抗をしてきた試合をいくつか見た事がある。しかし、少なくともセルティックは、技巧や判断力に優れた選手が多かったので、ここまで単調な試合とはならなかった。それに比べて、エスパニョールは強引に襲いかかるだけなのだから。
そうこう考えると、この試合は久しぶりに見る、欧州トップリーグの中下位同士の「素の戦い」と言えるのかもしれない。
ついでに余談ながら、主審がホームチームにやたら厳しい笛を吹く。Jリーグみたいだ(笑)。
では、その試合の中で俊輔はなにをやっていたのか。
俊輔がボールを持つと、俄然流れがよくなった。ボール扱いはぶれないし、視野は広いし。その瞬間だけチーム全体からギクシャク感が抜ける感じがするのだ。
が、俊輔にボールが集まらない。
中でもコロと言う選手は、全く回りが見えておらず、外側に俊輔が全くのフリーでいるのに、強引に中に突っかけては敵にボールを供給する。コロのプレイ振りを見ていると、俊輔を信頼してないと言うよりは、全く周りを見ようとしない事がわかる。
ボランチのベルドゥは運動量豊富なよい選手だが、ボールを奪った後のプレイが左サイドに斜行する事が多く、フリーの俊輔を見つけて逆に展開するほど周りが見えない。
ただし、イヴァン・アロンソだけは、先日の決勝点の時の俊輔の鮮やかな落としに感謝しているのか、俊輔を探そうとする。
俊輔が受けようとする時の位置取りも、その時の身体の向きも全く問題ない。少々守備に入るのが遅いのが気になったが、攻めに入った時にサイドでフリーになるための運動量も中々。負傷療養のための休養がよかったのかもしれない。位置取りがよいから、結果的に敵のサイドバックかボランチを引き出す事にも成功しているので、一層ゴール前の混雑が減る事で、コロあたりの強引が増えた感じがしたが。と言って、受けの回数を増やすために強引に中で受けようとすると、一層ゴチャゴチャするだけなので、そう言う訳にもいかない。前半の俊輔のフラストレーションは相当高かっただろう。
さすがにハーフタイムで、ポチェッティーノ監督が修正の指示を出したのだろう。俊輔の触る頻度も増え、それに伴い好機も増えて来た。ところが、アロンソの代わりにルイス・ガルシアが出てくると、またうまく行かなくなる。特にあきれたのは、ガルシアが右サイドのCKを自分で蹴ってしまう事。それまでは俊輔のGKに向かうCKはかなり有効で、あと一歩の場面が多かったのだが。
0−0の引き分けは、エスパニョールが「強引に押し込むだけ」だったので仕方がなかっただろう。それでも俊輔は、強烈なミドルシュートを放ったり、アロンソに好パスを送るなど、それなりの好プレイ。チームメートが冷静にこの日の映像を再確認すれば、状況は、どんどん改善されていくのではないか。
なるほどチーム首脳が俊輔の獲得を狙ったかがよくわかった。離脱中のデラペニャがどう機能するのかはよくわからないが、この日のメンバを見る限り俊輔がいなければ、「崩し」は難しいだろう。あと1、2試合で周囲との連携もでき上がるだろうし、セルティック時代同様の相当な活躍は期待できるだろう。
2009年09月29日
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Tracked: 2009-10-02 11:31









ゴールがどうのこうのとか、アシストがどうのこうのとかしか報道されないので、一体全体中村がどの程度のプレーの質で試合を終えたのかさっぱり分からなかったもので。
これからの中村の活躍に期待ですね!
ちなみに私も仙台在住ベガルタサポーターです。