(チケットをFC東京サポータの超大物Mさんに確保いただいたので、明日はFC東京側の片隅での観戦となります。だから、どうにもFC東京寄り視点になっています)
明日はナビスコカップ決勝戦。ナビスコカップと言うのは、中々微妙なタイトルマッチで、H&Aで行われる総当たりの予選ラウンド、さらにアウェイゴール方式の準々決勝以降のトーナメント、多くが代表戦と干渉する日程で行われ、決勝進出クラブが決まると言う大会だ。実際、今年の準決勝も、代表のオランダ遠征と完全にバッティング、憲剛抜きフロンターレ、岡崎抜きエスパルス、今野長友抜きFC東京、中澤抜きマリノスが覇を競った訳だ。これは毎年毎年似たような状況となっている。
また、優勝するとトップ選手を2人くらい雇えるくらいの多大な賞金こそ獲得できるのだが、天皇杯と異なりACL参戦権が提供される訳ではない。翌シーズン開幕前に開催されるパンパシフィック選手権への出場権が付与されるが、陳腐な評価だがこの参加権は「罰ゲーム」っぽいところもある。
ところが、このナビスコカップだが、決勝戦だけがいずれのシーズンでも、両軍の代表選手を含めたベストメンバが登場し、実に真剣なタイトルマッチとなる。そして、天皇杯と異なりシーズン真っ最中に決勝が行われるためか、ここ数シーズンの決勝戦は「名勝負」と言えるような試合が多い。結果的に、この決勝戦は大変権威を持つ試合となってきている。
で、今年の対戦はFC東京ーフロンターレ、巷で大受けしている多摩川クラシコを戦うライバル?同士の戦いとなった。いずれも首都圏の人気クラブらしく、チケットも発売早々に売り切れ。4日後に開催される別な大会のチケット販売は大苦戦状況との事だが、偉い違いだなと。共に国内屈指のスター選手を抱え、よい試合を期待したいところだ。
が...
現実は厳しい。落ち着いて考えると、FC東京は負傷者山積なのだ。準決勝から2ヶ月、このクラブは不運が山積している。カポレが中東に買われた穴は、タイプが異なる多産系のストライカ赤嶺である程度埋まった模様。ところが、石川直宏がレイソル戦で重傷(それでも当初心配されたよりずっと軽傷だったのがせめもの救い、リハビリの粋を尽くして今期の抜群の感覚を復活させてくれ、南アフリカが待っている)、さらに長友が脱臼で出場が不安視されている。
FC東京は選手層は比較的厚いクラブだ。また「選手が欠けた時にどう埋め合わせられるかが本当の強さ」は一般論としては正しいだろう。けれども、日本最高の選手が2人いなくなってしまっては...(長友は強行出場との噂もあるが、本調子ではないだろう、しかも問面の選手は敵の弱み?を平気で突いてくる胆力を持っている事では定評があり、強行出場は危険な予感もするのだが)
ただでさえ、最近の憲剛を止める事は不可能に近い状態。さらにこの決勝戦、日程も工夫され両軍ともに中1週間以上の調整期間が準備された。フロターレはベストに近い調整ができた事だろう。結構試合によって出来不出来に差が大きいジュニーニョ、鄭大世も完全にこの試合に合わせてくる。加えて、10月上旬ACLに敗退した頃のフロンターレはチーム全体から疲労が感じられたが、その疲労もほぼとれてきたようで、前節のリーグでは(敵に退場者が出るなどの幸運もあったようだが)サンフレッチェを大差で粉砕している。
もちろん、石川抜きで、FC東京はリーグでエスパルスを下してはいる。けれども、エスパルスは一気に首位に上がって来た時からややピークがずれてきた時期であり、何よりこの試合には長友がいた。中心選手の1枚欠けと2枚欠けでは深刻度も違う。
と、冷めた目で見ると、圧倒的にフロンターレが有利なのだ。
ではFC東京はどう戦うべきか。
私は奇策もありだと思う。梶山を1つ前に上げ、平松なり北斗なり浅利をスタメンから起用し、後方を(梶山を含めた)7人で固めてしまうのはどうだろうか。憲剛には、それこそ米本をマンマークでつけるくらいのつもりで(今野を中盤につけてマンマークさせてもよい)。それで、とにかく試合を壊すのだ。フロンターレの守備も盤石とは言えないので、平山を軸に1、2点は計算できよう。とにかく失点を減らして、とにかくロースコアの展開に持ち込む。
一番避けるべきは点の取り合いで雑な試合になる事。たとえば前半半ばくらいで双方が点を取り合う展開になると、スタンドは盛り上がるし選手も興奮するだろうから攻め合いになる。すると、序盤は1−1くらいで始まった試合が、後半半ば気がついてみると、5−2くらいの大差が付いていると言う事になりかねない。早い時間帯に点を取れたとしたら、それを残り時間守り切るくらいの思いで戦うべきではないか。極端な事を言えば、後半半ばまで2点差で負けていても無理をしないくらいの覚悟があってよいと思う。正に5年前、ジャーンが涙した以降くらいのつもりで、最初から試合に臨むのだ。
ポイントは梶山と平山が握っている。この2人は今期たしかに以前よりはよくなった。でも、もっともっとやれる選手のはずだ。潜在能力を持ちながらそれを活かしていないと言う意味では国内屈指のこの2人が、人生をこの90分(あるいは120分、場合によっては120分+α)に賭けるくらいの、あるいはこの1試合の活躍だけで南アフリカへの代表入りを果たすくらいの気持ちでプレイしてくれれば。もうすぐ同じユニフォームを脱ごうとしている(潜在能力を活かし切ったプレイを見せてくれて来たと言う意味では国内屈指の)2人のベテランのためにも。
2009年11月02日
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(既に「富士通川崎」ではなくなっていた)この2チームって
「大事なところでは瓦斯が泥臭く勝つ」って関係は
変わってないんだなぁと。
久しぶりに「カップ戦の東京」を見た感じ。
どんなに上手い選手が増えようが、カッコよく勝つ
チームじゃないんだな。