2010年01月29日

ベガルタ補強ほぼ固まる2010

 ベガルタに、あのフェルナンジーニョ加入が決定。さらに、レイナルドと言うFWの獲得が内定との事、これで今期陣容がほぼ固まった。
 新加入選手は、このブラジル人2人、サガンの大エース高橋、ジュビロの元代表太田、レイソルで最近出場機会が得られなかった鎌田の5人となった。
 
 これらトータルの補強は、正直言って非常に微妙な印象がある。前向きな想いを2点、後ろ向きの想いを2点それぞれ述べたいと思う。

 前向きその1。
 高橋義希の獲得の成功。この選手は、本当によい選手だ。常に戦う度に忌々しい思いをさせられてきた。技巧的で判断にもすぐれ、若くして腕章を巻いた事からわかるように精神的にたくましい。しかも5シーズン続けて40試合出場している事からわかるように、フィジカルもタフだ。唯一、課題と思われるのは得点能力あるいは敵陣前での精度。後方でがんばり過ぎる事もあるのだろうが、前線に進出してきた所で最後に丁寧なシゴトを仕切れなかった。しかし、昨期にはそのあたりの改善もなされてきた印象もあり、本当にいやらしい選手となってきた。敵に回すとこれほど嫌な選手はいなかったが、味方になってくれれば印象は全く異なる。他の金満J1クラブに持って行かれても不思議でない選手を獲得できたのは大きい。高橋がもう一化けしてくれれば、梁、関口、富田(こいつは、もう二化け必要だな)、そして高橋で組む中盤は、J1でも相当なレベルになる可能性を持つ。
 高橋本人も、相当な意欲でベガルタに加わってきたのは、本人のブログでもよくわかる。「梁はラストパスに、関口は突破に、それぞれ専念してくれ、展開は俺がやる」との意識で、全軍を率いて欲しい。

 前向きその2。
 フェルナンジーニョ、太田、鎌田と、相応の実績ある選手を、たぶん実績と比較すれば相当安価で獲得できた事。
 まずフェルナンジーニョ。(私自身、再三経営問題を指摘してきた)トリニータには申し訳ないが、おそらくかなり「足下を見る事ができた」のではないか。Jのいずれもクラブでも確固たる実績を残してきた、この小柄なブラジル人。少々精神的に不安定でダメな時はダメなのだが、あのユアテックの雰囲気には絶対乗ってくれるはずだ。唯一の不安は、梁と関口がいる以上定位置が約束されていない状況で、自らの働き場所をうまく見つけてくれるかくらいか。贅沢な悩みだ。
 太田は日本代表経験がありながら、ジュビロの編成の問題もあり、出場機会が減ってしまっていた。そこで、欧州参戦を目指しながら、うまくチームが決まらない状態のところを獲得できた。これだけの実績ある日本人選手の獲得としては、かなり廉価で獲得できたのではないか。体調が戻り、往時の突破力が戻ってくれば、関口とてうかうかしていられない。
 鎌田は、流通経済大で大化けし、潜在力を期待されてレイソルに加入した。しかし、特に昨期は出場機会も限られ、クビになってしまった。クビになった直後に、さっさとベガルタが完全移籍で獲得したところを見ると、伸び悩むこの逸材に対しレイソルが好意的にクビにしてくれたのかもしれないとも思うが、もしそうだとしても、ありがたく頂戴するのが大人と言うものだ。鎌田が同年代の、同年代の細川や一柳と激しく刺激し合う事を期待しよう。

 後ろ向きその1。
 フェルナンジーニョは、上記の通り、すごくよい選手だ。また、レイナルドは、手倉森氏が直々にブラジルで観察して獲得を決めた選手だろうから、相当期待できるのだろう。けれども、この2人を雇うカネがあるならば、この2人の給料で買う事のできる、もっとスーパーなブラジル人ストライカを雇うべきだったのではないか。過去、幾度か述べて来たが、「補強」と言うのは、現行より優れた選手を獲得して、はじめてうまくいくものなのだからだ。
 いや、いいだろう。きっとレオナルドは、かつてのマルコスのようにボカスカ点を採ってくれるのだろう。そして、フェルナンジーニョは、老獪に梁や関口を支えてくれるのだろう。ベガルタフロントは、そこまで完璧に計算して選手を獲得しているに違いないのだから。

 後ろ向きその2
 若い選手がいない。昨期も島川のみ獲得。とうとう今期は、現時点で高卒年代はもちろん、大卒年代すら、いわゆる新人を獲得できていない。いやむしろ、ここまで「獲得ゼロ」状態が続く以上、ベガルタフロントは、「若い選手を一から育てるよりも、他のJ2クラブのよい選手を獲得できればよい」と思っているのではないかと邪推したくなる。これはよくない!
 現状のベガルタは、千葉や平瀬のような大ベテランを除き、皆働き盛りの20代半ば。今期、来期くらいまでは、ほどよい年齢層の彼らの奮戦で、我々サポータも存分に快楽を味わう事ができるだろう。しかし、それは一気にチームが老齢化すると言う事でもある。今から、それに備えて良好な補強を検討すべき。
 ちなみに、「ベガルタユース出身だが、トップに取り立てるにはまだ能力不足」と判断された選手は、仙台大と連携して強化を継続していると言う。それはおもしろい方策だとは思う。これらを含め、広がりつつある底辺を大事にして、若年層のレベルを引き上げる事が何より肝要なはず。
 そこで、若い選手採用ゼロの現実が正しいのか、私は悩む。
posted by 武藤文雄 at 23:50| Comment(5) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本当に大分としては契約解除云々の前に違約金満額回答での獲得をお願いしたかったです。
しかし、仙台さんの戦いを天皇杯でテレビ観戦しましたが、本当はうちのホベルトの方が必要だったのでは?ゲームメーカーの韓国人選手は充分にJ1レベルだと思いましたが、彼に良い形で繋げる回数を増やす為にもボランチにJ1のどこに行ってもレギュラークラスが必要かなと感じました。正直仙台さんのボランチには全く印象が残りませんでした。たった一試合だけのテレビ観戦でしたが…あのポジションに良い選手が居ないチームは生き残れないとJ1生活の七年で学びました。いかに?
Posted by たいすけ at 2010年01月30日 20:04
青森山田の左SB中島龍基君を獲得してほしかったなー、と個人的には思っています。
ただ、来年度の新人は「プラチナ世代」と言われていますし、昨年とは違いJ1のブランド力も活かせるという判断があるのかもしれませんね。
ボランチ補強については、ホベルト選手の獲得も十分にありえたと考えますが、千葉直樹がもう一年頑張るので、やりくり可能と計算したのでは、と。それだけ高橋義希の獲得は大きかった!?
Posted by タカ at 2010年01月31日 04:59
フェルナンジーニョに関してはお言葉ながら仙台がJ1で行えるであろう戦術にフィットするとは到底思えませんね。

あの選手が日本で最も輝いたのは攻撃に偏重していた西野ガンバの04〜05年にかけてでしょう。
そのガンバ時代も持ちすぎ、パスを出さない、と言った偏った特徴の為に、使い勝手がイイとは決して言えない選手でした。(最終的には守備とのバランスを考え始め本格的に4バックを導入した06年後半からガンバでも出場機会を失った)

まず守備から、と言うのが鉄則だと思われる昇格チームが手を出すべき選手では無かったと思いますが…
Posted by at 2010年02月01日 22:13
他サポさん(?)のネガティブなフェル評を見る度に思わずニヤついてしまいます(笑)
とりあえずは宮崎キャンプで仙台のサッカーに慣れてほしいところですね。

去年の終盤の試合をチェックした感じでは思ったよりは運動量もあるし球離れも悪くない。
仙台では貴重なタメを作れる選手として活躍を期待します。
Posted by ねこ at 2010年02月02日 00:25
他サポさん(?)のネガティブなフェル評を見る度に思わずニヤついてしまいます(笑)
とりあえずは宮崎キャンプで仙台のサッカーに慣れてほしいところですね。

去年の終盤の試合をチェックした感じでは思ったよりは運動量もあるし球離れも悪くない。
仙台では貴重なタメを作れる選手として活躍を期待します。
Posted by ねこ at 2010年02月02日 00:27
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