結局日程問題に突き当たるのだ。
まともに代表選手にオフも提供できない事。
ワールドカップまであと半年になりながらアジアカップや東アジア選手権の日程に振り回され、思うような強化が叶わない事。
どう考えても、適切ではないこの2月上旬に有料国際試合を実施する事。
代表チームの好成績と充実したトップリーグの両立は、その国のサッカー発展に不可欠。そして、そのバランスを全く適切に取れなくなってから、もう何シーズン目になるのだろうか。もちろん、この厄介な問題の解決は簡単ではない。苦労に苦労を重ねて日程調整が行われているのもよく理解できる。視点を変えれば、「調整」部門は本当によくやってくれていると考えるべきかもしれない。
けれども、厄介だからこそ、抜本的に問題解決を目指さなければならないのに、姑息な調整しか行われない現状はつらい。まあ、この厄介な問題を全く理解できない程度の知識と判断力しか持たない人間がトップなのだから...
やめよう。前向きに行こう。
ベネズエラと言えば、南米国でありながら、ナンバーワンスポーツがサッカーでないと言う珍しい国。南米の北端と言う位置から、合衆国の影響が強いと言う事だろうか。大リーグで活躍する選手も多く、WBCでも常に優勝候補の一角を占める。日本でも、70年代半ばの阪急ブレーブス全盛期の中心選手だったマルカーノ(故人)を皮切りに、最近ではペタジーニやラミレスなど多くの選手が活躍している。そのためか、南米の中では唯一の弱小国と言う位置づけが長く続いていた。
ところが、最近は南米の各種大会でも安全牌とは言えない存在になってきている。考えてみれば、黙っていても(あるいはイヤでも)厳しい国際試合を戦えるのだ。野球を見ても体幹が強そうな人が多そうだし、「その気」にさえなれば強化は容易な環境にある。近い将来、ワールドカップに登場してもおかしくない国なのだな。
また、報道によると、今回ベネズエラを呼んだ理由の1つに、「ベストに近いメンバでの来日」を確約したとの事。そうだとすれば、かなり手強い相手と言う事になる。強豪国と戦えるに越した事はないが、Aマッチデイでもない日なのだから、これはこれでシーズンスタートとしては、なかなかの対戦相手と言えそうだ。もちろん、ホームなのだし、シーズンオフ直後と言う条件の悪さを差し引いても、狙い通りの試合できっちりと勝って欲しいところだ。
おそらく岡田氏はこのベネズエラ戦と中国、香港との試合を3つセットで考え、色々なテストを考えていると思う。そして、東アジア最終戦の韓国戦に、現状のベストで戦い、3月上旬のAマッチデイのバーレーン戦で、欧州組を呼んで形を再編成する(ここに中村俊輔がベストに近い状態で来られるかが、とても重要だがそれは別な機会に論じたい)。
そう考えると、ベネズエラ戦で一番注目したいのはやはり守備の安定となる。南アフリカ戦同様、中盤でしっかりとボールを刈り取り、敵の攻め込みをほとんど許さない試合を期待したい。(ベネズエラには失礼だが)このクラスの相手には、そこまでの守備機能を期待したいとこだ。中国、香港には、そのような展開は当然だが、(ベストに近いと言われる)ベネズエラ相手にそのような組織守備ができるかどうかは、6月に向けての1つの試金石となろう。
次に新しい選手と言う事になるが、これは香港戦までの3試合をトータルに見る事が必要となろう。
攻撃強化と言う意味では、小笠原が十分にやれる事はわかっているので(これは上記中村の件と共に別に論じたい)、まずは石川直、この選手も昨年の絶好調期が戻れば、あとは使い方だけだけに、まずは体調を戻す事が最優先。おそらく、香港戦で軽く試して、韓国戦の終盤に切り札として起用するくらいか。
次に平山、この人はとにかく点を取れるかどうか、いやその前にシュートをボカスカ打とうとするかどうか。評価ポイントがこれほどわかりやすい男もいないな。
興梠は合宿中負傷したと言うが、もう少し国際試合で使ってみたい。今の日本人FWでは、まずい取られ方をしないドリブルの巧さ(これは守備面でとても重要)と、(昨期のJ最終戦で見せたような)ゴール前の勝負強さは格段だと思う。
金崎もポジションは違うが、興梠同様悪い取られ方をしないし、ボールを受ける身体の向きもよいので、そろそろまとまった時間帯試したいタレント。あのカクカクイエメン戦でも、攻撃の軸として機能したたけに期待したいところだ。
全然本質とは関係ない話だが、記憶する限りではベネズエラとのA代表戦は初めてのはず。昨年のオランダとか南アフリカとか、段々とA代表戦をやった事のない国が少なくなって行くのは、何か嬉しい。
2010年02月01日
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