昨日のベネズエラ戦、右バックで先発した徳永は今一歩のできで、後半序盤に駒野と交代させられてしまった。このところ、定位置を確保していた感のあった内田が体調を崩しがちで、このポジションは確固としたレギュラが固まっていない。
左バックは、ここのところ長友がすさまじい上下動と激しい寄せで、ほぼ定着。バックアップも左右いずれもこなせる駒野、後方ならどこでもできる今野がおり、分厚い印象がある。3人とも左利きではないし、Jリーグでもこのポジションはいずれのクラブも手薄。しかし、本来他のポジションの駒野、今野が起用にこのポジションをこなす事でバックアップが問題ないのは興味深い。
ところが右は上記の通り、内田、徳永、そして本来ここが定位置の駒野が争うが、もう1つ決定打に欠ける感がある。
ベネズエラ戦、徳永は序盤からかなり積極的だった。前方にある程度スペースが確保できそうと見るや、ファーストタッチをかなり前目に出し、縦を狙った。このファーストタッチそのものの質は悪くなかったのだが、ちょうど対面の相手となったベネズエラの左バックのシチェロは縦突破にめっぽう強く、ことごとく止められてしまった。そのため、徳永は縦には抜け切れないし、強引に仕掛ける事ばかり狙ったために展開が単調になるし、と悪循環に陥ってしまった。さらに悪い事に、憲剛は明らかに体調が今一歩で徳永を使いこなす事はできず、小笠原はまだ存分に徳永の特長を理解せずと、苦闘が継続してしまった。内田の体調不良でせっかく訪れた好機だったのだが。
交代で起用された駒野は、攻撃時の変化はさすが。シチェロのスタイルをベンチからよく観察していたのだろうが、縦に出る振りからの切り返しをうまく使うなどして、再三好機を演出した。経験の差を見せたと言う事か。
ここのところ徳永が注目されている要因の1つに、1次リーグの対戦相手が、カメルーン、オランダ、デンマークと、長身選手が揃ったチームとなった事もある。駒野は体幹が強さを利用して敵ドリブルに対する対応もしつこい。内田も元々瞬発力にすぐれロッベンと正対して止める事に成功するなど、決して守備力が低い訳ではない。ただ、セットプレイを含めた、単純な高さへの対応と言う意味で、比較的大柄な徳永への期待が高まっていると言う事だ。
サイドバックと言うポジションは、自分のスペースをしっかり守る。前進して突破し、よいクロスを上げる(シュートを決めればなおよいが)と言うわかりやすい仕事の他にもやる事が多数ある。逆サイドからの攻撃への絞り、CBのカバー(これが必要なのは、状況が非常に悪い時だが)、中盤の組み立てへの参加。これらをこなせる上で、単純な足の速さが必須。要は突破系の能力と、組み立て系の能力両方を持ち、それにさらに高さが要求されるとなると、かなり厳しい要求仕様となる。若年時に突破力があればFWとして期待されるし、展開力があればMFとして着目されるし、安定した守備ができればCBとして育成される。要は、どのようなタレントをサイドバックにすべきなのか、そのものが難しいのだ。
乱暴な言い方になるが、世界サッカー史に残るような名サイドバックって、いわゆるサッカー大国からしか出てきてないような気がする。最前線、中盤、CBは中堅国からも、世界的な選手は出やすいのだが。結局、サッカー大国でないと、このような多岐にわたる要求仕様のある選手を、サイドバックに回す余裕がないからのように思える。
実際、日本サッカーの過去を振り返っても、サイドバックとしてバランスが取れ、上記の仕事全てをソツなくこなす事ができたのは、堀池巧くらいではないかと思うのだ(もっとも、堀池は「世界」で戦う機会なく現役を終えたのだが)。服部年宏もかなりのレベルだったが、チーム事情からMFを務める事が多かった。相馬直樹は守備力に問題があり、名良橋晃は高さとクロス精度が今ひとつ、加地亮は絞る守備が苦手。皆よい選手だったが、中々完璧と言うタレントは出てこない。
一部報道では、内田の体調も回復しつつあるとの事。徳永、駒野それぞれ特長のある選手だし、この時点ではもうあり得ないかもしれないが、12年前に岡田氏が大抜擢した市川大祐も控える。小笠原の定着や、俊輔の復調など、「使う側」の充実もからんでくるが、高いレベルの争いを期待したい。
2010年02月03日
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そうすると明神も使えるし、丁度いいんじゃないか...。
例えばボランチに今野と長谷部を置いて、
サイドバック兼務させる。
そうすることでパサー、ウイング、FW
に人数をさくことが出来ると思うのです。
今野と長谷部への負担は計り知れないですが。。