2010年02月06日

女子代表中国に快勝

 すっかり中国代表と「地位を逆転」してしまった女子。今日も2−0の完勝だった。
 開始早々から中盤のベテランの澤と若い宇津木が機能、技巧に優れる宮間と、闘志あふれる近賀が両翼からしかける。すっかり受けのうまくなった山口がよく動き、大野が早い動き出しで裏を狙う。また、岩清水、矢野のベテラン(と言う程の年齢ではないが)に、熊谷(強くてしつこい守備がいい)、鮫島(起点になるパスの精度と冷静さが絶妙)と言った新しい選手を加えたバックラインも安定。序盤から日本ペースで試合が進む
 アナウンサが、大野のコメントとして「フィールドプレイヤで、もう私より年上は澤さんだけになってしまった」と述べていたが、順調に若い選手が出てきているのは喜ばしい。実際、控えの選手は初めて聞く名前が多い。日本協会が蓄積して来た女子代表強化が一定の成果を挙げていると考えるべきだろうか。
 しかし中国のCBの袁帆が強くて抜群の読みで、日本の前に立ち塞がる。大野も山口もギリギリのタイミングで抜けかけるのだが、しっかりと身体を入れられて防がれてしまう。佐々木監督は、安全策を指示したのかもしれないが、矢野、鮫島の両サイドの追い越しが少なく、サイドからの攻めが少ない事もあり、崩し切れない。 
 とは言え、このような試合は飛び道具が有効。宮間のFKだが、無回転のボールの強さと精度もすごかったが、キック直前に風でボールが動くのを宇津木?が置き直した直後にスタートを切ったタイミングもよく、壁がうまく反応できなかったようだ。
 先制後も、CKから岩清水が落とし近賀のシュートが僅かに外れる。CKからの2次攻撃で岩清水が全くフリーのヘッドを外す(オフサイドだったらしい)などの決定機があった。ただ、サイドバックの上がりが少ない事もあり、流れからは袁帆を突破できず。
 逆にセットプレイから高さを生かされて2回ほど、危ない場面があった。いずれの場面もよく相手に寄せて、自由にヘッドさせなかったとも取れるのだが。

 後半に入っても同じ展開。どうしても袁帆を突破できない展開が続く。けれども、60分あたりに追加点。右からの揺さぶりを袁帆がはね返したボールを、中国DFがミス、そのボールが近賀の前に落ち、冷静に決めた。これは決して偶然ではない、執拗に攻撃を繰り返した事で敵にミスが出たのだし、近賀は精力的に上下動していたからボールが拾えた。そして、偶然飛んで来たボールへの冷静な対応も的確だった。真面目に丁寧に戦い続ければよい事が起こるのだ。試合はこれで決まった。
 以降、山口に代えて期待の岩渕が登場。岩渕、宮間、大野と鋭いパスをつなぎ、近賀が全くフリーになりGKをいなしたシュートが敵DFにかきだされた場面、大野が岩渕とのワンツーで抜け出した場面、日本は2回袁帆を突破する事に成功した。
 終了間際、岩渕がフリーで抜け出したがシュートをGKにぶつけてしまった。オフサイドだったので、入ろうが入るまいが関係ない場面ではあったが、あそこからもう一工夫欲しかったのだが、まあこれからだな。

 よい試合だったと思う。しかし、彼女達の真の相手は中国ではない。
 果たして、ドイツやUSAやブラジルに、この攻撃が通用するか。袁帆を突破するのに苦労している状況ではまだまだ。もちろん、安藤も永里もいなかった。多くの選手はまだ若く伸び代をたっぷり残している。ただし、少々よい試合をしたからと言って、それを評価するのは彼女達に失礼だろう。もっともっと袁帆を突破できるような攻撃を工夫しなければ。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 女子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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