嬉しい。とにかく嬉しい。こんなに嬉しいとは思いもしなかった。
私のベガルタの、生え抜きの中堅選手がとうとう日本代表にたどり着いたのだ。
関口を初めて映像で見たのはこの試合だった。あれから7年、名門校の主将を務めていた若者は、ついに代表に選考されるまでに成長した。実は2年前に関口の恩師を取材した事がある。その際に、ついつい「我がベガルタは、先生から関口をお預かりしている訳ですが」と語ってしまった(笑)。そして、関口はその偉大な恩師の「最後の傑作」になる可能性もある。どうせならば、このチャンスを活かし、「最後にして最高の傑作」になって欲しいものなのだが。
正直言って全く予想していなかったとまでは言わない。
元々ドリブルの切れ味は抜群の選手だった。一方で、手倉森氏の攻撃的MFへの要求は厳しい。相当に守備の負担も大きい。そして、昨期半ば過ぎあたりから、しっかりと守備をこなしながら、長駆前進し、さらにペナルティエリアに入ってからもう一仕事ができるようになってきた。
そのもう一仕事の質もかなり高い。ビッグゲームと言う事で、昨期の天皇杯を採り上げてみよう。準々決勝のフロンターレ戦。平瀬をアシストした決勝点、双方が疲労困憊の延長戦で「ちょっと遊び心で(当時本人談)」切り返し後にちょっとタメてから、正確なクロスをピタリと合わせた。続く準決勝のガンバ戦では、見事な個人技で山口を抜き去り、中原の同点弾を導いた。この場面はベテランの牛木素吉郎氏にも絶賛されている(牛木氏は南アフリカ代表候補に推薦して下さったくらいだ)。そして、今期J1でも相当厳しく守備をした後に、幾度も長駆を繰り返し、それでも敵陣前で結構難しい仕事をしてくれているだけに、身贔屓を含めた「可能性」には結構期待していたのだ。
ベガルタからの代表選考と言う意味では、2003年に山下芳輝が選考された事はあった。しかし、山下はベガルタ移籍前からある程度の実績を挙げていた選手だったし、この時の代表チームは欧州在籍選手まで含めて選考されたいわゆる「ベストメンバ」ではなかった。
対して今回の関口の選考は、ほぼ完全な「ベストメンバ」の日本代表である。すごいし、繰り返すが嬉しくて仕方がない。
しかしだ。
現実はまだまだ厳しい。今回のメンバ選考では、関口とポジションがかぶりそうなのが、本田圭佑と香川と松井なのである。さらに森本や前田遼一の起用法によっては、岡崎までライバルとになってくる。もう、これだけで、起用される機会は訪れないのではないかと悲観的な思いも出てくる。ザッケローニ氏が、どのように新しい選手を試していくタイプの監督なのかは、まだ全くわからない。経験の少ない選手にもどんどんと実戦経験を積ませる事を重視するのか、「序列」を重視して経験の少ない選手にはあまり出場機会を与えないのか。このあたりが、関口が出場機会を得られるかどうかを左右しそう。
また、今回比較的近いポジションと言ってよい乾と藤本は選考されなかったが、この2人は前回の2試合での出来がよくなかった。代表に定着すると言うのはそれ程難しい。しかも、今回の代表シリーズはホームとは言え世界最強の一角アルゼンチン戦、そして敵地での韓国戦である。明らかに前回の国内でのパラグアイ戦、グアテマラ戦とは質が異なる試合になるのだろう。「難しい」と言う意味では「これ以上なく難しい」2試合なのだ。これだけ難しい試合だと、たとえ出場機会をもらっても思うような活躍ができるかどうかも不安となる。そして、よい活躍ができなければ、もう2度と関口は代表に呼ばれなくなる可能性すらある。
考え方だろう。上記した通り、関口はベガルタで相当時間自陣で守備を固めながら、いざマイボールになれば相当奥深くまで攻め込むプレイを成功させてきた。これはアルゼンチンに押し込まれたり、敵地韓国戦で敵のプレスに苦労する場面と似ていると言えば似ている。この好機を活かせる可能性は存分にあるのだ。だからこそ、まずはザッケローニ氏の信頼を得る事を考えるべきだろう。そう考えると、関口にとって「これからの1、2週間は人生を変えるものになる」と語っても過言ではないかもしれない。
つまりは、明日のグランパス戦。同じく代表に選ばれている金崎や、絶好調が噂される玉田より格段によいプレイを見せてくれる事、そしてその関口の開発に引っ張られて、チームもグランパス相手にある程度以上の成績を収められる事。関口の代表定着が具体化するとしたら、その位の成果を挙げる必要があるのではないだろうか。大いに期待してよい結果が出る事を期待したい。
2010年10月01日
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すばらしい!
正直、このニュースを会社のPCで見たときには、嬉しくて思わずウルってしまいました...。
初めて見たときには、華奢な選手だなぁくらいしか思いませんでしたが、彼はいまや“俺らの誇り”なのです。
(ちなみに、私のレプリカユニは、「カニトップ」と書いてある14番です。)
まず、試合に出られることを祈ります。
そして活躍を、躍動してくれることを信じてます。
いいなあ!残留争いからは抜け出せそうだし、代表選手まで出てきて!ちくしょう!こっちときたら……。
という愚痴はさておき。
敵方から見れば、関口は運動量豊富なドリブラーという感じなのですよ。だからライバル選手とは一味違う個性があると思います。本当に起用法には注目です。意外とウィング的に使ったりしてね。
おめでとうごさいます。
川崎フロンターレ初の現役代表選出(箕輪選手)の時にも、サポもローカルメディアも大盛り上がりだったのを思い出しました。
そして今、関口選手初選出のニュース映像が流れる度に、天皇杯でやられた我が川崎のユニホームが映るのであります…。
A代表での実績で言えば、やはり中田浩二となるんでしょうけど。