さて、明日は神戸でラトビア戦。
この時期の代表戦は、例年非常に微妙なもの。選手の体調が、およそ整っていないからだ。しかし、時代は随分と変わったもので、シーズン真っ盛りの欧州勢がズラリ揃っている。吉田麻也の相棒を除くと、欧州クラブ所属選手でスターティングメンバが組めると言うのだから。
「だったら、欧州で試合をした方がよい」と言うのも正論だが、インタナショナルマッチデイゆえの、ホームで我々の英雄を堪能できる貴重な機会。さらに、貴重な日本協会の収入機会(もちろん、大スポンサの酒精メーカとの契約、つまり「国内での冠試合数のノルマ」もある)と考えると、まこと正解を探るのは難しいものだと思う。このインタナショナルマッチデイを、国内で「消費」しないと、予選突破決定以降に欧州で強豪と戦う機会を、その分失ってしまうのだ。そちらは国内組含めて、本当の意味でベストで戦う事ができる機会だから、今回は「強化よりも収入」と考えるのは、それなりに説得力がある。もちろん、「とは言えねえ」と言う想いもあるが、全否定も積極的肯定もできない玉虫色の私。
もちろん、個人的には林卓人の起用を何より期待するものだが、こちらも完全にオフ明けだし。
また、林は別としても、遠藤爺にせよ、今野にせよ、前田にせよ(いや、もちろん伊野波、水本、高橋もそうだが)、現状で有料国際試合に出る事ができる体調なのだろうか。1つの考え方として、国内選手に関しては、若手それも20歳以下の優秀なタレントに、「代表招集するから体調を整えておけ」と指令しておき抜擢する手段もあったとは思う。少なくとも、今回は寿人や豊田や森島を試す機会ではないのは確かだ。地元神戸の岩波あたりの大抜擢など、話題性を含めおもしろかったと思うのだが。もちろん、A代表戦をそのように使う事への異論も多かろうが。
何にせよ、明日は出場選手が負傷せず、大過なく試合を終える事。来月のヨルダン戦に向けて、色々な意味での「調整」が進む事を期待したい。
それはそれとして、もう1つ全く異なる話題について。
なでしこリーグ実行委員会が、このような通達を出したと言う。曰く
なでしこリーグ実行委員会が4日、東京都文京区のJFAハウスで開かれ、各クラブに夜の練習をやめるよう通達を出した。「あきれてものが言えない」とは、このような時に使うことばだ。
「代表で世界一になったのだから、世界一のリーグを目指さないといけない」(田口専務理事)の目標のもと、14年以降の5カ年計画に盛り込まれたもの。「やはり夜は体のためにも休む時間にしてほしい。そういう環境にしなければトップリーグにはならないと思う」と同専務理事は説明した。
そもそも、各チームが何時にトレーニングをすべきかなど、リーグ当局がどうこう言うべきではない事は言うまでもない。それだけでも、論外の通達。
しかし、実務面でも見過ごせない問題を持っている。「夜に練習しない」と言う事は、そのまま「選手達にプロフェッショナル、あるいはトレーニング時間を除く時間に働くパートタイムプロになれ」と言っている事に等しい。しかし、女子サッカーのトップ選手すべてに、その環境が提供されるだろうか。私は不可能に近いと見る。
上記の条件を満たすためには、まずリーグ戦が興行面で利益を上げる必要がある。しかし女子サッカーと言う競技は、すぐ真横に男子サッカーと言う決定的な競合が存在し、興行面で成功するのが、極めて難しい。したがって、一部の例外を除けば、たとえプロフェッショナル契約を結べたとしても、多額の収入を得るのは難しい。そう考えると、多くの女子選手は、生計を立てる事ももちろんだが、将来に向けた職業訓練と言う意味でも、就業する必要が出てくるはずだ。その結果、トレーニングが夜になるチームが出てくるのは、やむを得ないはずだ。
「よりよいサッカー選手になる」ために、昼にしっかりしたトレーニングが積めれば、それに越した事はないだろう。また多くの女子のトップチームが、選手の生計とのバランスをとりながら、昼にトレーニングを準備できるようになれば、それはそれで素晴らしい。けれども、それと通達は全く違う話だ。まして、夜のトレーニングを禁じてしまえば、女子選手への間口が狭くなり、かえって女子サッカーのトップの質を落としてしまうリスクもあろう。
本発言をしたと言う田口氏は、現役時代から中々愉しい実績を残してきた男で、市議会議員の経験もある(まあ選手としては色々あったが、この選手の空中戦での強さは日本サッカー史でも屈指だったのは間違いない、全くの余談です)。田口氏が何を考えて、この発言をしたかは不明だが、困ったものである。









残ってるくらいですから、「気楽に言ってくれる
なよ」としか。昼間使えるグラウンドを確保する
のだって大変ですよ。
田口さん(市議会議員だけじゃなく、県議会議員も1期だけ
務めてます)の問題意識は分かるんです。今のなでしこリーグは
上位と下位の力に差がありすぎる。常盤木や日の本
みたいな強豪高校は、狭山や福岡あたりなら普通に
勝ったりしますから。そこで、下位チームの練習環境を
改善して、リーグに緊張感を持たせたいと。
でも、
「競技者人口が男子の20分の1以下しか無いのに、
1部リーグのチーム数が男子の半分以上もある」
というのに問題があるんだと思えてきた。
男子と女子は同じように教えてるんだから、
「全競技者のうちプロに値する選手の出現確率」は
男子も女子も同じはず。という事は、プロに値する
女子選手は男子の20分の1以下しかいない。
なでしこリーグ10チームを埋め尽くすほどは
居ないんだと考えたほうが妥当なんです。だから、
上位が下位をを蹂躙する結果になってしまう。
練習環境が改善されれば多少は是正されるでしょうが、
「町田ゼルビアはサンフレッチェ広島に勝てるのか」
って話になるだけでしょうね。
一昨年のW杯直後に佐々木監督がNHK-BSに出演された時に
今後の目標を聞かれて、
「女子の競技者人口を現在の10倍にする」
と答えてました。多分、なでしこリーグを活性化させるには
それしかないんだろうと思います。リーグ事務局を
預かる田口さんの努力には頭が下がるんですが、
現在の女子サッカーはなでしこリーグにはあまり
問題がなくて、ピラミッドの下のほうが問題なんですよね。
嫌味な言い方も度が過ぎるとアンチが増えますなw
ピラミッドの下の方を整えるべきかと思います。
まずは多くの中学で女子サッカー部の設立する事からかなと思います。