明日は23人の発表。「既に代表メンバが事実上決定しているのはケシカラン」とか「寿人最後の挑戦」とか様々な報道が錯綜している。このあたりを少々醒めた目で講釈を垂れてみたい。
78年アルゼンチンワールドカップで、当時17歳のディエゴ・マラドーナが最終メンバに選考されなかったエピソードを筆頭に、昔からワールドカップ直前のメンバ発表における悲喜こもごもは、幾多の話題を生んできた。8年前のカズと北澤の悲劇を耳にした時、この2人が私に提供してくれてきた無数の歓喜を反芻して何とも複雑な想いになると共に、ついに我々もこのような悲劇を体感する立場になったのかと言う感慨があった事は否定しない。でも、それがまさかのまさかで、あのカズだとは。
今日、参戦した横浜FC対ベガルタ(詳細は別途)。横浜FCの応援席に架かっていた横断幕。「5・15、サプライズはカズ、三浦カズ」は、Good Job!
話を戻そう。
5月15日と言う非常に早い段階でのメンバ決定に、ジーコ氏を含め抵抗した監督が多いとの報道がなされている。しかしながら、冷静に考えてみれば、ここまで煮詰まった状況を考えれば、既に23人の選手のほとんどが決定しているのは、ある意味で当然であろう。醒めた目からすれば、ワールドカップまで、後1ヶ月を切った時点で、テストも抜擢も、あったものではない。ところが、何か日本国内のマスコミのヒステリックな報道を見ルと、以下の述べる4つの理由で、状況が混乱しきっているように思えるのだ。
1つ目。サッカーに本質的な興味を持たない一般マスコミの煽り。98年のカズ、02年の中村、彼らにとってこれほど便利なネタはない。彼らは自らの報道が短期的に大量に売れるかどうかのみが興味なのだから、選考されなかった選手を悲劇的に取り上げる事が狙い。カズと中村の不運が発表された時に、そのような連中がいかに喜んだか、想像にかたくない。そして、その連中は明日の発表以降の人身御供を求めるために、幾多の「当落線上」の選手達を追いかけているのだ。そう言った有象無象のマスコミから注目されての今日の繁栄、と言う事はわかっているのだが、飲み込みきれないところが己の若さか。
2つ目。今回のキリンカップを含め、インタナショナルマッチデイ外の国際試合を国内の選手だけで行う事の疑問が再三語られてきた。代表の中核を担う選手の多くが欧州でプレイしている現状。これらの選手を招集しやすいように、ウクライナ戦やボスニア・ヘルツェゴビナ戦のように、主要な国際試合は欧州で行うべきと言う声は多い。
けれども、国内で代表試合を定期的に行う事はとても重要だ。まずっ我々だって、海外に行かずとも、日本代表の試合を観たいではないか。まして、大量のキャッシュを日本協会に提供してくれている酒精メーカだって、幾多の国際試合の国内での実現を希望している。コンスタントに国内での国際試合は組まれるべきなのだ。
ジーコ氏は、昨年の時点でほとんどのメンバ選考の決心を完了していたのかもしれない。その事自体は、別に異常な事ではない。5・15に先んじて、各国が次々に23人を発表しているが、いずれの国でもメンバの絞込みは昨年の時点でほとんど完了しているはずだ。ところが、今年に入ってから準備された国内での各種国際試合をこなすためには、海外クラブ所属選手を呼べない以上は、ジーコ氏から見た構想外の選手を選考せざるを得なかったと言う見方もできる。
3つ目。それでもアルゼンチンやブラジルのように、欧州の強豪チームで中心として活躍している選手がズラリと並んでいれば、問題は少ないかもしれない。ところが、残念ながら我が国の欧州クラブ在籍選手は、自分のクラブで常時出場する事ができていない選手が多い。そのため、潜在能力が高い選手でも、試合から遠ざかっているために、体調が十分とは言えない場合が多くなってしまう。そのような選手を、Jリーグでフル回転している選手と比較して、代表としてどう取り扱うかは、非常に難しい問題だ。
そして4つ目。ジーコ氏の選手選考眼が、我々凡人には理解し難い事。特に、代表戦でいくら無様なプレイを見せて、敗戦の原因となろうとも、氏は一切気にせずその選手の起用を継続する事が再三。結果的に、我々野次馬から見ると、「ジーコ氏が選ぶこの選手よりは、最近Jリーグで活躍しているあの選手の方がいいよな」と言う感想が、多々出回る事になる。
これら4つの事柄が、混乱、錯綜しまくって、2006年5月15日が異様な注目を浴びる事になったのだと思う。事ここまで煮詰まってしまっては、明日の発表を静かに待つ事しか、できる事はないのだ。ジーコ氏が、記者会見で語ったように、「プロフェッショナルとして、最適な23人を選ぶ事」を期待したい。
余談
ただし、23人発表前に、愚痴を言うくらいは構わないだろう。今となってはどうしようもないが、私なりの代表への愚痴をいくつか。
明神は常に中心選手として扱うべきだったと思う。同じスタイルの選手だが、今野もDFに使う事を含めて、レギュラ候補として考えるべきなのだろう。さらに言えば、服部公太、田中隼磨、中村憲剛、そして藤ヶ谷、これらの4名は、少なくとも1回はA代表マッチで試して欲しかった。
2006年05月14日
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NHKの朝のニュースでは、そのことがトップです。<br />
これが時代というものですかね。<br />
「中村憲剛」に私も一票。<br />
<br />
あと、私は単純に好きということもありますが<br />
「鈴木慎吾」も試して欲しかったなと。
<br />
4年後を考えると、また、一からのスタートになるっぽい。
昨日、三ツ沢のダンマクを<br />
作成した者です。<br />
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ブログ上で取り上げて頂いて<br />
ありがとうございます。<br />
<br />
<br />
8年前のあの悲劇は<br />
日本サッカーの“汚点”と<br />
なってしまい、<br />
8年経った今も<br />
精算が終っていないと<br />
思っております。<br />
<br />
それでも、カズ本人は<br />
いまだに日本サッカーの為に<br />
文句の1つも言わずに<br />
全力で走り続けている。<br />
<br />
<br />
今回こうして“アジる”事で、<br />
カズ本人への<br />
せめてもの償いになれば、<br />
というか<br />
それが礼儀ではないか、<br />
との思いで作成いたしました。<br />
<br />
そういった意味では、<br />
今回がラストチャンスであろうかと。<br />
4年後もカズが現役であるかは<br />
わからないので。<br />
<br />
<br />
今回、久保が漏れましたが、<br />
これからもW杯毎に<br />
続くであろう“悲劇”<br />
<br />
それでもあの時のカズが味わった<br />
それとは意味合いが全く異なるかと。<br />
<br />
日本のエースとして、<br />
ドーハやJリーグ誕生などの<br />
日本サッカー激動の時代を先導し、<br />
結果得られた念願のW杯初出場に<br />
際しての<br />
カズに対する“仕打ち”とは。<br />
<br />
<br />
あのダンマクにはそういった思いが<br />
含められております。<br />
<br />
<br />
長文駄文を失礼致しました。<br />
<br />
スタート時の黄金の中盤が基本的思想にある以上、明神が割って入れなかったのはそれもまた実力という事でしょう。少なくとも福西はそれをやったのですから。今野をのぞけばいずれにせよ23枠に残る可能性は限りなく0に近いと思われます。最終メンバーに選ばれる可能性の無いものを試す必要など有りはしないのですから。