2004年05月19日

ベガルタ追いついた

 ヴァンフォーレ−ベガルタ。あいにくの雨、それも試合開始時にはかなり激しい雨となってしまった。バックスタンド一角でノンビリ観戦しようと算段していたのだが、先日来メールなどで連絡を取り合っている方々にご挨拶しようと、コアサポータのところに向かったのが運のツキ。「やあ、やあ、平日にも関わらず遠方までどうも、どうも」などとやっているうちに、総立ち応援集団の最前列で「べ〜がるた〜、すぇんだぁ〜〜い」とやる羽目に陥ってしまった。ただ、問題は私の着ていた雨合羽。日本代表戦向けの全身青だったんだなこれが、ヴァンフォーレの色ではないか。まあ、いいや。

 それにしても、ベガルタサポータの勢いたるや恐ろしい。平日のアウェイなのに300人くらいは来ていたのではないか。なかでも驚かされたのは、千葉県から来たと言う幼い男の子2人を連れた若いご夫婦。たいがいのアウェイゲームはご覧になっていると言うから恐れ入る。この小瀬に来れば、少しは自慢できると思っていたのだが、何の事はない。ベガルタサポータとして当たり前の行動をしたのに過ぎなかったようだ。そして、このサポータがベガルタの強さの源泉なのだ。



 試合は非常に面白い展開を見せた。

 前半はホームのヴァンフォーレが非常に慎重で引き気味のサッカーを見せる。ベガルタとしては、アウェイでもあり、元々後半に寿人を投入して勝負を賭ける策なので、敵が引いてくれば無理をする必要はないため、ヴァンフォーレに合わせ、無理をしない。大きな変化がないまま、45分が経過した。

 そして後半試合は一気に動く。立ち上がりからヴァンフォーレが前掛りに来たのだ。ベガルタも後方へのカウンタのスペースを見つけ、敵陣へ迫るようになり攻め合いとなる。そして萬代がDFに囲まれながらシュートに持ち込み、あわやと言う場面を作る。気鋭の若手ストライカの成長は嬉しい。

 しかし、逆にヴァンフォーレの見事な左サイドの崩しにやられ失点。攻め合いになると、小倉がキープする事でテンポを遅くできるヴァンフォーレが、シルビーニョ不在のベガルタよりも好機を掴む率が高くなる。小倉はやはり凄い。小倉の恐怖を味わうだけでも、この日の遠征の甲斐はあった。

 直後、ベガルタも猛攻。CK崩れから萬代?のバーに当たるシュートの後、押し込むがDFがかき出すがノーゴール(私はバックスタンドのゴールライン後方から観戦していたが、あのシュートは入っていたように見えた、ただ副審はオフサイドラインにいながら、シュートが入った否かを判定しなければならないので、あの場面を見切る事ができなかったのはやむを得ない、現在の審判技術の課題である)。ところが、ここでベガルタは、財前、萬代を、寿人、中原に交替。この交替劇が、逆にヴァンフォーレに一息つかす事になり、息を吹き返す。これは明らかにベルデニック氏のミス。失点して交替を決意したのだろうが、フィールド内の選手たちは見事に戦っていたのだから、もう少し待つべきだった。

 そして、2点目の失点。アライールの突破は、私には直樹?へのファウルと思えたが、主審は正当なショルダチャージと見たようだ。ともあれ、直樹はあそこで負けてはいけない。サッカーの基本は1対1で負けない事、しっかりと守備を固めて展開するのが持ち味の直樹だからこそ、期待は大きいのだから。

 その後はベガルタの攻めを、ヴァンフォーレがはぐらかそうとする展開。ここでもシルビーニョがいないベガルタは中盤でチームを落ち着かせられないために、攻めあぐむ。寿人と大柴が走り、中原は(時々さぼるが)創意に満ちた位置取りを工夫する。しかし、思うようにチャンスが作れない。



 それでも追いついたのだ。強引にねじり取ったコーナキックから。

 これは大きい。ベガルタは若いチームだ。そして、その若いチームが、思うに任せない展開にも関わらず、苦しいアウェイゲームを追いついたのだ。選手たちには、いかほどの自信になっただろうか。今日の引き分けで、この前途有為なチームがまた1つ成長する事ができたのだ。



 そして、この強引に奪い取った勝ち点1が、最後の最後にとても貴重なものになる事を私は信じて疑わない。
posted by 武藤文雄 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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