2004年05月20日

審判の判定

 Jリーグ第10節。審判の判定が勝負を左右したかに見える試合が複数あり、物議をかもしているようだ。中でも、レッズ−ジェフ戦の試合終了間際のPK判定と、グランパス−ヴェルディ戦の直接FK時のオンサイド判定が槍玉に上がっている。

 ところが、この2つの場面は「審判の判定」を酒の肴にする時に、非常に対照的に思えるのだ。この2つの場面について、均等に問題として取り扱うのはおかしいのではなかろうか。

 

 まず前者のレッズの失点。レッズ鈴木啓太がペナルティエリア近傍でPKを提供した場面。映像を見る限り、私にはペナルティエリア外側に思えた。そのような意味ではミスジャッジだと思う。

 しかし、一方であの場面啓太は、明らかにファウルを犯している。それも突破された後で無理に止めに行った意図的なファウルにも見えた。あの煮詰まった試合終了の場面で、ペナルティエリア近傍で見え見えの反則をすれば、主審が見誤った場合(たとえ誤審だとしても)、PKのリスクは大きい。さらにそれがプロフェッショナルファウルと主審が認識すれば、より判定は厳しい方向に振れる可能性が高まる。

 ついでに言えば、自陣左サイドと言うのは対角審判法では主審が離れた位置から見張る事になる場所だけに、このような不運が起こり易い場所である。

 レッズにとっては不運なミスジャッジだと思うが、恨むべきは主審ではなく、まず啓太である。

 さらに余談だが、驚いた事に、啓太は「ペナルティエリア外だったからファウルで止めた」と発言もしているらしい。何と軽率な発言だろうか。真実でも語っていけない事があるのだ。五輪代表の主将を務め、A代表をも狙おうかと言うタレントが、このような軽率な発言をマスコミに掲載されてはいけない。彼への期待は大きいのだ。



 一方のグランパスの失点。三浦アツがFKが直接ゴールネットを揺らした時に、GK楢崎の眼前に飛び込んだウベダがオフサイドポジションいたが、ボールには触らなかったために、「プレイに関与せず」との判断で、得点が認められたもの。選手がオフサイドポジションにいたとしても、その選手がプレイに関与していたかどうかは、主審に最終判断が委ねられる以上、これはミスジャッジと言う言葉は使えない。

 しかし、私にはあの場面、「ウベダがプレイに関与していない」とはとても思えなかった。この「オフサイドポジションの選手のプレイ関与」については、以前にベガルタがそれにより不利な判定を受けた際の愚痴としてまとめた事がある。今回のウベダは、あの時の久保以上にプレイに関与していると思うのだ。あそこで、「ウベダ関与せず」と判断する人間は、サッカーの本質を理解していないのではないか、と非難したくなる。

 繰り返すが、これはミスジャッジではない。しかし、私は主審の判断は間違っていたと思う。グランパスは、ひたすら不運だが、天を恨むしかあるまい。



 かように審判の判定問題は難しい。そして、この2例に限らず、最近のJは審判の判定に関する問題が多数発生している。乱暴にくくれば、その多くは、日本の審判の多くが、杓子定規にルールを適用する事が要因になっているように思える。しかし、アジアのタイトルマッチで日の丸選手達が、敵に蹴られたり押されたりしても審判が反則を取らない時、Jリーグの杓子定規な判定が懐かしくなったりもするものだ。

 とにもかくにもサッカーは難しい。
posted by 武藤文雄 at 23:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やはり、日本の審判はホームとアウィという考えがないことが問題だと考えます。正確で厳格な判定なんて、しょせん絵に描いた餅にすぎないから。<br />
ある程度、そこらへんは考慮すべきだと考えています。<br />
ただ、グランパス戦の場合、帳尻合わせの一発レッドや最後のハンド無視など複合的な問題があると思います。
Posted by 天邪鬼 at 2004年05月22日 01:01
天邪鬼さま<br />
<br />
おっしゃる通り、H&Aに無頓着なあたりは、日本の審判のいい意味で厳格性と悪い意味での杓子定規を、現している気がしますね。<br />
Posted by 武藤 at 2004年05月29日 01:25
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。