まずはJ2、昨日のベガルタの同点劇、映像を見ていないのだが、93分と94分に得点して2−2に追いついたらしい。凄いね。ホームでの引き分けは悔しいはずだけれど、まあ、この劇的性と、トップ独走のフロンターレから勝ち点を奪えた事に満足すべきなのだろう。フロンターレには、この引き分けに動ぜず他チームから着実に勝ち点3を奪い続ける事に期待したい。次節は水曜日のモンテディオ戦、中2日の厳しい試合だが、幸い近隣の山形だけに遠征の疲労はない。丁寧に戦い、勝ち点1を狙いつつ隙をついて勝利を目指したい。
一方のモンテディオだが、地元でサンガに逆転負けを食らったとの事。これはベガルタにとって嬉しくない報せだ。モンテディオとしては地元での連敗は避けるべく、相当集中してベガルタ戦に臨んで来るだろう。そして、戦闘能力では最高レベルながら低迷しているサンガが勢いづくリスクがあるからだ。
全てのチーム関係者が自分の利害のみを考えて、他チームの勝敗を考慮する。やはりJ2は本当に面白い。
さて、昨日結論を出し切れなかったジーコを哲学する件。もう少し時間を下さい。と、言うより、哲学推進(笑)のために、決勝戦を日中比較しつつ振り返ってみたい。
中国はフラットな4DFをベースにした4−4−2。守備ラインから早め早めに両翼に展開するのが狙い。早めに前線、両翼にボールを展開するのは、攻撃の有効な手段だ(もっとも早く攻める事が手段でなく目的化すると、攻撃が単調になってしまうのだが(以下自粛))。ところが、中国は両翼に展開してからが遅い。そのため、日本の中央の守備が固まってしまう。両翼展開後、守備が固まる前にアーリークロスを上げるなり、そこからさらにゴールラインぎりぎりをえぐるなり、引き付けておいて逆サイドを狙うなりすればよいのだが。この日本戦も、イラン戦も、中国はこの単調な攻撃を繰り返す事になってしまった。
唯一の失点は、せっかくサイドで手数をかけてくれた敵に対し、意図不明の守備で中央への突破を許した加地の自作自演だった。
極めて危険な過程だが、もしアレックスが中国にいれば状況は変わっただろう。アレックスは持ち過ぎてつぶされる事も多いが、時に判断よく高速のアーリークロスを正確に入れる。この日も同点にされた直後に鈴木に合わせたクロスは絶妙だったし、あのバーレーン戦中澤に合わせたクロスを何と表現してよいものか。アレックスのように諸刃の剣的な選手は中国にはいない。いるのは切れ味の悪い刃物のような選手ばかりだ。
さらに極端に言えば、上記で酷評した加地が中国にいても日本は悩んだはずだ。加地の持ち味は、ここぞと言う時に強引に敵DFのウラをつこうとする突破。そのような突破を狙われるだけでも、アレックスの後方をカバーする宮本の悩みは増えたに違いない。しかし、そのような狙いがない敵攻撃陣は、宮本にとって容易いものだった。
中国の最前線は老雄ハオ・ハイドンが溜めたり、すり抜けを狙ったり、攻撃の変化の全てを担当する。そしてもう1枚のストライカは、高くて巧いがそれだけ。位置取りも漫然としているし、日本の忠実な守備を食らうと振り向けない。しかも、頼りのハオ・ハイドンは過去何試合も日本と戦っているが、日本に脅威を与える事に成功した事はほとんどなかった。敵国のエースには大変失礼ながら、ハオ・ハイドンはその程度のクラスのストライカだ。アリ・ダエイや黄善洪らのクラスには遠く及ばない。TV解説の井原は、アナウンサに「敵の大エースハオ・ハイドン」と振られて失笑していたのには笑えた。そりゃ、井原からすれば格下も格下だよな。そのような30過ぎのストライカに頼らざるを得ないのが、中国の現状なのだ。
一方の日本。久保も田中達也も大久保も高原も招集できないジーコ氏が選んだ今大会の2トップは鈴木と玉田。2人とも素晴らしかった。
鈴木は決して巧い選手ではないが、とにかく身体を張ってボールをキープする。そして隙があれば前進する。いくら削られても、その特長を繰り返す。このようなスタイルのFWは欧州のセカンドクラスの代表チームに結構多い。横なり後方にいるスター選手のために90分(おっと再三延長戦になったから120分か)戦い続けるタイプの戦士だ。
玉田はとにかくシュートを狙う。ボールを受ける瞬間玉田はシュートを考える。最後の最後、中村のスルーパスを受けた瞬間、玉田の球出しがちょっと大き過ぎるのではないかと、私は危惧した。しかし、私も中国GKもそれに騙された。玉田は最初のボールタッチから敵をギリギリの間合いで抜き去り(外すのではないウラをつくのだ)最終的にシュートを打つ事のみを考えてタッチする。あのバーレーン戦の2得点も、いずれもこの玉田の絶妙なボールタッチから生まれた。このような前進は、ロマーリオやエメルソン(レッズの)のようなブラジル人の名手が得意とするもの、玉田は日本サッカー界が育んだブラジルタイプのストライカなのだ。
もちろん、日中の差は上記に留まらない。むしろ、上記のポジションは差が少ない方かもしれない。中村と中澤はもう素材の問題だろうから言及に及ばず。宮本、中田浩二、遠藤のように知的につなげる選手はどうして中国に出てこないのか。川口のように技術はもちろんだが、精神力で自らを律するファイタも見かけない。かほど、日本と中国の差は大きいのだ。
1人でいいから、バーレーンのA・フバイル(30番の点取り屋)、ヨルダンのサイード(3番の左バック)のような、驚きを起こせるタレントが1人でもいれば、状況は改善されるのだが。
一昨年の秋口、アジア大会前に中国で、山本氏率いる現五輪代表は中国五輪代表と戦い敗れた。あの試合の後半、中国は相当小柄だが非常に技巧的でウラをつけるFWを起用した。日本の守備陣はそのFW1人を追いかけるのに苦労していた。あのFWがもし順調に成長して、一昨日フィールドに登場していれば...
2004年08月09日
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GKの釣り出しを意識し、自分が持っているスピードを考慮して<br />
抜き去ったのなら、これはかなり凄い事だと思うし、そうだったら<br />
とは思うものの、根拠はないけれどコントロールミスをスピードで<br />
何とかしてしまったという所ではないか、という気がします。<br />
まぁ、それはそれでたいしたもんだとも思う訳ですが。
いたようだ。プレスの位置や相手3トップへマークの仕方などがそう。ジーコの<br />
了承を得ているようだが、これは本来は<br />
監督の仕事。宮本に監督としての資質があり「戦術理論」があったからよい守備ができたということでしょうか? <br />
たぶん今大会は「宮本」ジャパンという守備的サッカー戦術の勝利なのでしょう。ちなみにもし中田がいて攻撃でも「宮本」のような指揮してたら、チームはバラバラになるんでしょうね。W杯予選のオマーンの時のように。<br />
あ、監督が2人いるスェーデンのようになるばOKですか?
<br />
やはり、「層」というか「国力」の差が優勝の原因としか考えられないですよね。<br />
足を引っ張り続けたジーコさんを持ってしても縮めきれなかった差があると。レバノンで頭2つ分抜け出して、ジーコさんのおかげで1.5後退しても、0.5まだ差があったという……。<br />
<br />
それから玉田はあの手のプレーをJでも結構してます。主に中盤で、ですけれども。私も最初は騙されたけど、そう言えばあれが玉田だったなと。
報道ステーションでゲスト出演した玉田は<br />
古館のインタビューを受けながら、<br />
中国戦を振り返って「あのボールコントロールは<br />
ミスだった」と語っていました。