2004年09月15日

ビエルサ氏への惜別

 アルゼンチン代表監督ビエルサ氏が辞任したと言う。

 

 ビエルサ氏が率いるアルゼンチンは、とにかく強かった。もっとも大変残念な事にその唯一の例外が、2002年の6月だったのだが。

 強力でしつこい3DF、チームを引き締め展開力あるボランチ、多士済々の攻撃的MF、MF、FWと左右2枚ずつ配されるいずれもワールドクラスの両翼、後から後からあふれ出て来るストライカ。

 過去も再三、辞任すると言う噂が流れつつも、その任を継続していただけに、何のかの言ってもドイツまで、お務めいただけるものと思っていたのだが。先日、五輪を完全制覇したところで、気力が萎えてしまったのだろうか。あの攻撃的で、コンビネーションにあふれる鮮烈なサッカーは、世界サッカー史の美しい彩として、多くの人の記憶に残る事だろう。そのビエルサアルゼンチンに、私の代表チームが何回か粉砕されたのも、それが親善試合だったために、美しい想い出だ。特には、悔しさの中にも一種の快感を味わってしまった。そして、あの悲しい2002年も、我が国においてだったし...



 後任はあの陰険極まりない守備網構成のカルス・アンキ氏が噂された。「あの美しい攻撃的サッカーが、あの重苦しい守備的サッカーに転じるのか。ああ、メノッティからビラルドへ、歴史は繰り返すのか」(もっとも、私はメノッティとビエルサは勿論大好きだが、ビラルドもビアンキも相当好きなんだよね、このあたりは説明できないな)などとアホな事を考えていたのだが、正式発表された後任は、アルゼンチン育成の神様ぺケルマン氏。この人ならば、ビエルサ氏の「美」は受け継がれるようにも思える。



 アルゼンチン代表チームの凄さは代表監督の「少なさ」にも現われる。ワールドカップでほとんど勝てなかった世界屈指のサッカー大国だった70年代前半までは短期政権ばかりだった。しかし、地元大会にメノッティ氏を抜擢し優勝し世界屈指のサッカー強国に転じた以降の監督は、わずか5人。いずれ劣らず個性的で強い監督ばかり。

 ペケルマン氏が、新たな素晴らしいチームを作り、我々に大いなる歓びを提供してくれる事を期待したい。



 そして、これだけこの強国に負け続けている私の代表チームだけれども、ペケルマン氏在任中に1回くらい勝ってくれないかな、それがドイツワールドカップの1/16ファイナルなんかだと最高だな。
posted by 武藤文雄 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(1) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Pekerman
Excerpt: Pokemonではない。サッカーのアルゼンチン代表の新監督のことである。前任者のMarcelo Bielsaの突然の辞任についてはこちらの記事が面白い。 つい先日、アルゼンチン人の友人とアルゼンチン..
Weblog: electronic doodad
Tracked: 2005-01-01 00:00
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