ベガルタが後期に向けて、4人の選手を補強した。先日来、守備ラインで指揮を取れる人材の補強が必要なのではないかと、講釈を垂れていたが、清水氏の狙いは違っていたようだ。獲得した顔触れを見る限り、他のチームで戦力外になっていながら、そこそこの実績がある選手を獲得すると言う、経済最適を最重視しした、いかにもベガルタらしい補強である。清水氏の手腕の下、4名が皆戦力化する事を期待したい。相変わらずの自転車操業が続くが、とにもかくにもJ1に残留し、ユース以下の組織強化(あるいは地元の優秀な人材を確保する体制)を待ちたい。
DFは小峯、羽山を獲得。これはスタメン候補と言うよりは層の薄さをカバーするための補強と言う事だろう。羽山についてはほとんど知識がないが、根本、岩本のバックアップとしての獲得だろう。もし、左DFを任せられるとすれば、頻繁に訪れる岩本不在時(負傷と出場停止両方が考えられる)に根本を前に出す事ができるようになる。小峯は1対1のしつこさに特長があった記憶がある。小村が持て余すようなスピードのあるトップがいるチームに対して有効に思える。
MF望月はヒットだ。シルビーニョ以外に中盤で時間を稼ぎチームを落ち着かせる事のできるタレントを確保できた。この選手で忘れられないのは、00年アジアカップ決勝。稲本の出場停止のために起用され、決勝ゴールを決めた事。試合後のTVのインタビューでの満面の笑みは最高だった。あの笑顔をベガルタのために再三見せてくれる事を期待したい。
そして福田。生粋の点取り屋のこの選手は、グランパスで一時は小倉らを圧してレギュラを確保した事もあった。しかし、呂比須の加入で押し出される格好でFC東京へ移籍。おそらくFC東京はアマラオの後継者としても期待していたのではないかと推定されるが、戸田、阿部の台頭で活躍できなかった。しかし、福田の点取り屋としての感覚は貴重だ。
トルシェ氏の五輪チームにも福田は予選では再三選考されていた。不運だったのは前半に起用される事が多かった事だ(トルシェ氏も福田に相当な期待していたので、スタメンから起用したのではないかと思うのだが)。当時の五輪チームは若いチームだったため、前半ペースをつかみきれない事が多く、福田に替わって後半から起用される事の多かった高原や平瀬が、よく点を取りチームに勝ち残った。福田が終盤起用された試合で記憶に残るのは、ソウルでの日韓戦。0−0で迎えた試合終盤、中村をトップ下に移されるのとほぼ同時に、福田が投入され、日本が猛攻を開始。明神の好センタリングに飛び込み敵の自殺点を誘発したのは福田だった。勝負どころで起用されれば、大仕事ができるタイプだと思う。
原氏が活かし切れなかった逸材を、清水氏がどうさばくか。
2003年08月13日
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