様々な楽観論をぶち上げてはいるものの、少しはクールにキリンカップを振り返り、マナマ決戦を展望するのも一興かなと。
マナマでは負けなければよい。と言う事で失点をゼロにすれるのが1つの目標となる。所詮サッカーであり、100%確実に失点をゼロにするなどはあり得る訳はないが、ゼロに押さえる可能性を少しでも高くする事を検討するのは、それはそれで愉しい。
ちなみに、キリンカップでの2失点に関して、「日本の欠点はカウンタ対策」と言う報道には嘆息してしまう。世界中どのようなサッカーチームでも、同じ悩みを持っているのだ。「逆襲速攻への備えは万全だが、遅攻への対応に課題がある」と言う守備ラインがあるならば、見せてもらいたいものだ。
とアホな事を考えていたら、アブダビからまた愉しい話題が聞こえてきた。あくまでも夕刊誌経由の情報だけに割り引いて考える必要はあるだろうが、この通訳鈴木氏のセリフは(もし事実ならば)感動的だ。思わず「うむうむ」と頷かされてしまった。鈴木氏の軽さに対して、田嶋氏の小役人的な発言がまた味わい深い。信憑性はさておき、これほど充実した新聞記事は極めて珍しい。
などと、ふざけている場合ではないのだ。3日深夜の決戦に向けて、キリンカップの2失点を振り返ってみる事にする。
まず、ペルー戦の失点。
0−0で迎えたホームゲーム。終盤に前掛りになるのは仕方が無い事。起点となったのは、稲本が空中戦で敗れた事だが、元々この選手は強引に持ち出そうとして、しばしば入れ替わられてピンチを招く欠点があった。ちょっと形は違うが、それの再現のようなものか。ただ、稲本に同情はできなくもない、代表でレギュラを奪い返すために、「攻撃面での結果」が欲しい気持ちは痛いほどわかるからだ。
激しい競り合いの中で、半ば偶然にクリアのヘディングが巧くつながってしまい、結果的に生まれた3対3の状況。ああなった状況で、ああも見事に坪井が振り切られ、そこにピタリとスルーパスを通されてしまっては、話にならない。
ここには2つの切り口がある。
まず1つ目として、あのような数的優位を作らせない事。このれは月並みな対応が必要。各選手に真面目に相互の位置取りを確認し、極端な前掛りにならないようにする事。さらに、上がった選手は元のポジションに修正してから休む事。強いチームと言うのは、大事な試合でそのような当たり前の事を、サボらずにできるチームなのだ。マナマ決戦で日本代表選手がそのようなサボリをするとは考えられないので、そう心配はしていないのだが。
2つ目は、これまた月並み。敵FWには個人能力で振り切られてはいけないと言う話。坪井はその後のUAE戦でも振り切られて失点しまう訳だが、いずれの失点場面でも挙動開始の遅れが痛かった。元々、坪井の特長はあのような場面での、スピードにあるのだが、スタートが遅れてはその俊足は活きない。長い負傷療養でそのスタートの判断が鈍ってしまったのだろうか。まずは試合勘の回復を待とう、ドイツまではまだ時間がある。そして、マナマではここに中澤が入るのだから、問題は解決してしまう。
(続く)
2005年05月31日
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