あれこれ諸事都合で、ようやく4節目の今日、今シーズン初観戦が叶った。
やはり生観戦はよい。ノンビリと電車で大宮に向かう。大宮駅に近づくにつれての高揚感。NACK5スタジアムのロケーションは絶品。大宮駅からトコトコ歩き、氷川神社参道で競技場に近づく雰囲気は最高だ。すっかり春めいた暖かな気候、最高の観戦日和だ。繰り返すが、やはり生観戦はよい。
酷い目に会ったけれども。
前半、ベガルタは2点を奪われる。
まずはキックオフ直後。落ち着かない蹴り合いが続き、アルディージャの何でもないクリアに、センタバックの石川直樹と渡辺広大が2人でラドンチッチ競りかけてしまい、家長にフリーでオープンに抜け出され、逆サイドから走りこんだ渡部大剛に決められ失点。そしてアディショナルタイム、同じような流れでラドンチッチに石川と鎌田(広大の負傷でCBに下がっていた)が2人で中途半端に当たりに行くも止められず、後方から走りこんだ右サイドバック今井に完全に抜け出されて、冷静にシュートを食らった。
間抜けと言えば間抜けなのだが、冷静に考えると結構深刻な失点だった。
まず1点目。2連敗で迎えた前節のホームガンバ戦はよい内容ながら点を取り切れず0-0の引き分け。水曜日のナビスコは大幅にメンバを入れ替えエスパルスに敵地で0-4の惨敗。ベストメンバで臨む今節は、敵地戦とは言え何としても初勝利を得たいところ。とすれば、落ち着いた入りをするのが当然のところ、立ち上がりにアルディージャが長いボールを入れてきたのを受け、強引な蹴り合いを演じ、さらには前線で武藤がいきなり強引な突破を仕掛けボールを奪われたのは理解できなかった。不運な失点ではあったが、冷静に試合に入らなかった報いとも言えた。
2点目はもっと残念。先制され、さらに直後に広大が負傷退場する不運が加わる。混乱する中で、梁を軸に少しずつボールが回るようになり、相応に攻撃も機能しつつあった。とは言え、完全に崩し切れないのはガンバ戦同様。だからと言って焦るのは禁物。元々格段の個人能力を持つ選手がいないのだから、粘り強く攻撃を継続すのが好調時のベガルタのはず。ところが、前半終了間際のこの時間帯、遅攻でボールを回していた時に、CBの石川直樹が強引にドリブルで前進を仕掛け、左サイドで二見との連携で崩しを狙った。そこでボールを奪われて速攻を許した。必死に戻った石川は、上記でラドンチッチに絡む所までは成功したが、ラドンチッチには鎌田が付いており、外側から進出する今井を見なければいけなかった。石川は、ボールを奪われてからの守備失態も残念だったが、何故あの時間帯強引に仕掛けたのだろうか。前半終盤に何故無理をする必要があったのか。時間帯を考えてプレイして欲しかった。
ただでさえ得点力に悩むチームゆえ、敵地の前半で0-2とされてしまっては苦しい。苦しいのだが、だからと言って無理に攻めればよい訳ではないのは、言うまでもない。いずれの失点も直接要因は戦術面のミスからだった。しかし、そのミスを生んだのは、チームとして「しっかり守る」と言う戦略が徹底していなかった事によるもの。とすれば、まずは守備の整備を図るべきだった。
悪い予感は的中する。3失点目、4失点目は目を覆うような無様さだった。
3失点目。左サイドに攻め込まれるも、二見、梁?、富田?の3人で敵の2人を囲む。ところが、ボールを奪ったところで二見が家長にブロックされて、逆に抜け出されてしまう。そして、慌てた二見が、ペナルティエリア内で後方から家長をなぎ倒しPK提供。石川が対応に入っていたから不要の反則だった。家長と二見の経験、給料の差と言ってしまえばそれまでだが。
ただサイドで数的優位を作りながら、突破を許したのはこの場面だけではなかったし、若い二見だけの問題ではなかった。前半、菅井と太田が2人で対応しながら、家長に突破を許し右サイドをえぐられて鋭いクロスを許した場面があった。どちらの場面でも、数的優位を作りながら当たりが甘かった。11年、12年シーズン、ベガルタが守備を軸に好成績を収めた際の強みは連係のよさもあったが、当たりの強さがあったはず。それが失われ、失点を重ねる現状がもどかしい。
3点差となれば、勝ち点獲得は相当難しくなる。選手たちの肩の落ち方も相当だった。そして、その精神的動揺が継続し、直後にあろう事か富田が自陣ペナルティエリア近傍で渡邉大剛(だと思った)にプレゼントパス。のみならず、家長の走り込みに二見が振り切られ、全くのフリーでの得点を許してしまった(二見は渡邉が家永にロブのスルーパスを出すとは読まなかったために止まってしまったようだったが)。見苦しい失点だった。
ともあれ、4点差になってもベガルタの選手達は切れなかった。
赤嶺と(太田と交代した)中原は、よく動いて後方からボールを引き出そうとした。梁と富田は落ち着いて急がず丁寧にボールキープし苦境を脱しようとした。ただ、武藤、二見、(負傷した菅井と交代した)石川大徳は、経験不足を露呈し、安易に中原や赤嶺にアーリークロスを連発してしまった。アルディージャのセンタバックは菊地と高橋、高さには自信を持っており、この攻撃は無謀と言うもの。ハイクロス戦法による好機は、中原が一度だけヘッドを取り、梁の強シュートがアルディージャGK北野に好捕された場面1回だけだった。いくら大差がついていたとしても、安易な攻撃を狙ってはいけない。
たとえ、思うように崩し切れないにしても、連係を強化し、生真面目に動き、ちょっとした変化を加え、敵の隙を突き続ける。そして、敵が我慢仕切れなくなった所で崩し切る。個人能力に恵まれたタレントに必ずしも恵まれないベガルタが採るべき道は、それしかないはずだ。もちろん、時に強引にシュートを狙い、無理に前進を仕掛けるのは重要な事だ。しかし、安易なアーリークロスは余程状況に恵まれなければ、ボールを失うだけになる。
経験の浅い選手の判断ミスは仕方がないが、気になるのは、交代する前の太田も、あまり有効とは思えないアーリークロスを幾度も狙っていた事。経験豊富な太田が、いかなる狙いで、傍から見ると有効とは思えない攻撃を狙っていたのか、ちょっと気になる。アーノルド氏まで、安易な選択を指示していなければよいのだが。
そして、その攻撃が奏功するようになるまでには時間がかかるかもしれない。だからこそ、当面は守備を固めるべきなのだ。このアルディージャ戦も、無理をすべきではない時間帯を大事に戦い、数的優位を確保した場面で各選手が厳しい当たりを見せていれば、結果は随分と変わったものになったのではないか。繰り返すが、苦しい展開、星勘定が続くからこそ、守備の再整備が重要なのだ。
悔しく残念な惨敗だった。でも、その完敗を観に行く事ができたからこそ、この屈辱を堪能できた。生観戦する愉しさを改めて実感した。サッカーを愉しむ事ができる幸せを満喫した悔しさだった。幾度も繰り返すが、やはり生観戦はよい。
2014年03月23日
この記事へのトラックバック









さすがにテコ入れはするでしょうけど一週間でどれくらい変われるのか。早速正念場ですね
これだけヒドい試合を続けて観たのは2004年以来のような気もしますが、あの年もそれなりに修正をみせてくれたことを思い、耐えるしかないですね。