女子代表の五輪予選で、最も重要な試合となる(はずの)国立での韓国戦。事実かどうかは確認できていないが、北朝鮮、豪州と強豪揃いのグループを避け日本のグループに入るために、韓国は予備予選で香港に「わざと負けた」との風説も流れた。ところが韓国は、ここまでのリーグ戦でホームでタイに苦杯を喫し、かつ得失点差も芳しくないため、この国立での日本戦に引き分けでも五輪出場が相当厳しくなる。当然ながら、逆に我々は、この試合に勝てば、五輪出場権の獲得が濃厚になる。と言う非常に愉しい試合だった訳だが、情けない事に諸事情あって、国立詣では叶わず。それでもかろうじて試合開始時刻には自宅に戻れたので、生中継を愉しむ事はできた。
で、試合。これが、絵に描いたように一方的展開。選手の個人能力が全く違う。単純な走る速さとか、ボールを扱う技量には、極端な差はなかったかもしれない。しかし、ボールを受ける前に周りを見るとか、ボールを受ける時の身体の角度とか、プレイの選択をする判断力とか、そのような戦術眼と言うか、知的な部分に相当な差があった。女子代表が苦戦する典型パタンは、技巧や判断力でカバーしきれないほど肉体能力に差があると言う国との試合があるが、この日はそのような心配は一切無く、知性の差が如実に出た試合となった。
特に韓国守備陣は、背後を注意できる選手が非常に少なかった。たとえば、日本が中盤を巧くつなぎトップの荒川にぶつけ、敵DFを1度真ん中に寄せる。荒川は多くの場面で無理せず、澤や宮本にリターンを戻すのだが、その時点で日本のサイドバックが大外に飛び出してきても、サイドバックは中央ばかり見ているので、外からの攻めに全く無防備。2点目の荒川のヘッドの折り返しを、大野が決めた場面が典型だが、ファーサイドへ飛んだクロスが折り返されると、もうその展開に韓国DFは全く付いていく事ができない。
単純な1対1の局面では、必ずしもいつも日本が優勢に立っていた訳でもないように見えたが、それにも関わらずこれだけの差が付いてしまう試合と言うのを初めて見たような気持すらする。これだけ差があると、何か試合前に大一番と騒いだ事が、女子代表の面々には失礼ではないかと思えてしまうほどだった。
この日の韓国を見る限り、香港に負けたのはわざとではないし、タイに負けたのも偶然ではないように思えた。一時、韓国の女子サッカーのレベルもそれなりに上がってきたのかと思った時期があったが、錯覚だったのか。韓国の女子スポーツと言うと、集中的な強化を得意としている印象があるのだが、さすがにサッカーだけは単に運動神経のよい選手を集めて鍛えるだけでは強化はままならないのだろうか。でも、その割に北朝鮮と中国は強いな。う〜ん。
一方の日本、よくもまあ、ここまで各選手の判断力を磨き、連携を深めたものだ。2年前の東アジア選手権の頃は韓国との引き分けを含め、戦う気持のみが空回りしていた感があったが、非常によいチームになってきた。恐るべきしつこさで、トライアングルを作り続け丁寧にパスを回し続けてくれた。むしろ、パス回しの意識が強過ぎて、「もう少しエゴイスティックに戦ったらよいのではないか」とすら思えた程だ。たとえば、モンテネグロ戦で爺さんに叱られた憲剛のように、たとえ近くにフリーの味方がいても思い切りシュートを打つような変化があってもよいのではないかと思ったりして(笑)。褒め過ぎなのはわかっているが、敵のプレッシャの強さもパスの精度とスピードにも格段の開きはあるものの、ちょっと80年代のフランスを思い出した。
ともあれ、この連携が列強にどのくらい通用するのか、女子W杯が多いにタノシミになってきた。
2007年06月03日
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なでしこジャパン引き分け
Excerpt: なでしこジャパン、北京五輪出場は、残念ながらおあずけでした。昨日のBS日テレでの中継をご覧になった方も多いことと思います。 こんにちは。 株式会社モックの石井です。 「モックなでしこリーグ」..
Weblog: モックなでしこリーグ
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ポジション、読み、そしてキックの質の良さ。
いやあ、こんなに楽しい美しいサッカーが見れた後では水曜日のコクリツは・・・