ボカ対エトワール。
守備を基盤にしミランを破る目的で来日しているボカにとって、強力なCBを軸にした組織的な守備を誇るエトワールとの準決勝は厄介な試合になる事が予想された。
実際前半から非常に緊張感のある試合となった。ボカも慎重な立ち上がりを見せ、双方が分厚い中盤を抜け出すのに苦労する。ただ、ボカはそれでも最終ラインの勝負に持ち込みエトワールのCBに止められるのに対して、エトワールの攻撃はボカの中盤に刈り取られてしまうところに、微妙な差があったのだが。
そして、前半も40分になったあたりでボカが先制してしまう。空中戦から流れたボールをパレルモがダイレクトで裏に流し、パラシオが縦に抜け出し、エトワールのCBコンビをずらした上で、低いセンタリングを入れ、カルドソが絶妙な走りこみから腰を捻ると言う難しいシュートをゴールに突き刺した。堅固なエトワールの組織守備だが、裏とサイドを巧妙に取られてしまった。
さすがにリードされたエトワールは、攻める頻度を増やす。前半終了間際に中央突破からエースのシェルミティが決定機を掴むが、抜け出す際のフェイント入りのトラップが僅かに外に流れ、ボカGKカランタに見事にブロックされてしまった。
後半も、ややボカが引いて逆襲を狙うスタイルにしてきた事もあり、エトワールも攻めかける。1人1人の技術も高く、ボールの受け方も巧みで、サイドに拠点を作り追い越しの動きなどから、好クロスを上げるが、ボカのCBも強い。エトワールが前に出た分、ボカも巧みにサイドで数的優位を作る逆襲の頻度が増える。幾度か、ボカはサイドの崩しから中央の選手が空きフリーで強シュートを打つ場面を作るが、エトワールCBが見事にブロックする。ボカのバルガスが退場になったのもそのような場面。エトワールがはね返したボールを取り返そうとして、ラフなタックルを仕掛けてしまった。
この退場劇以降のボカがまた凄かった。MFをやや守備的に組み直す交代をして、7人で後方を固める。で、守りに専念するのかと思ったら、これがしっかりと逆襲をしかけるのだ。むしろ、自軍の数が減った分だけスペースができたかのような(笑)動きだった。
エトワールも前に人数をかけて反撃する。丁寧にサイドを崩し、ファーサイドにクロスを上げ、逆サイドからの連続攻撃を狙うが、ボカのセンタバックは崩れない。結局、そのまま1−0で終了。
面白い試合ではあった。エトワールの守備が相当レベルが高いのはパチューカ戦でわかっていたが、攻撃の質も中々だった。ただ、この両軍には何か埋め難い程の差があるのも感じた試合だった。この差について考えてしまった。結局この差と言うのは、瞬間的な技術の差だと思う。
エトワールがパチューカに対して守り勝った試合では、そのような差は全く感じなかった。しかし、この日の試合ではエトワールがよいプレイを見せただけに、ボカとの間にはっきりとした差を一層感じたのだ。この日のボカの選手たちは、アルゼンチン代表に入る可能性はあるかもしれないが、長期間レギュラを確保できるかと言うと疑問のレベルだろう。そのボカの選手達と、エトワールの選手達に、瞬間的な技術の差を、明確に感じたから、考えてしまったのだ。そして、この「差」を何とかして明確化して、追いつく努力をする事が、チュニジアにとっても、そしておそらく日本にとっても大きな課題なのではないかと思うのだが。何とも曖昧なイメージなのだけれどもね。
「差」を感じた翌日に、いよいよレッズ−ミランを観戦できる。ミランの選手達の個人能力は、当然ながらボカの選手達のそれより上だろう。「差」を認識しつつ、どこまでやる事ができるのか。
それにしてもアンチェロッティ氏が「鈴木、阿部、長谷部を警戒する」って語るのは、やはり嬉しいね。
2007年12月12日
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ですよねえ…
映像見て泣けてきました。
今日は興奮で仕事が手につきそうにない><
サヘルの右サイドもよかったですね。